[過去ログ] 【ライダース】街着 レザースタイル 75【ブルゾン】 (1002レス)
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309: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:28 ID:o13/z6lLp(1/12) AAS
『般若心経』は正しくは『般若波羅蜜多心(プラジュニャーパーラミターフリダヤ)経』と言いますが、インドのサンスクリット語の原典にはタイトルはなく、中国で、結びの言葉に「経」を付加してタイトルにしたのです。
310: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:29 ID:o13/z6lLp(2/12) AAS
「般若波羅蜜多」について説く経典は多数あって、それらを総称して般若経典と呼びます。般若経典は紀元前後から作られ始め、12世紀頃まで作られました。
『般若心経』はその中の一つで、般若経典の神髄を短くまとめたとする経典です。
311: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:29 ID:o13/z6lLp(3/12) AAS
『般若心経』がいつどこで書かれたかははっきりしませんが、インドで観音信仰が広がり、仏教が密教化していった5-6世紀頃ではないかと推測されています。
4-5世紀に生きた鳩摩羅什によるとされる漢訳本があるため、もっと早く成立していたと思われていましたが、最近の研究では羅什訳は後の時代の偽作の可能性が強く、『般若心経』の成立が確実に確認できるのは7世紀初頭頃になってからです。
312: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:29 ID:o13/z6lLp(4/12) AAS
『般若心経』には、玄奘訳のように観音菩薩の説法に当たる本文だけからなる「小本」と、本文の前後に物語の基本的な設定に当たる序文やエピローグを含んだ「大本」の2つの系列があります。
上の和訳では「大本」だけにある部分は青字で大筋を訳しました。この部分がないと、お釈迦様も登場せず「仏説」としての根拠がないので経典として成立しません。
歴史的には、最初に般若経典から神髄だけを抽出した「小本」が作られて、後に経典として体裁の整った「大本」が 作られたようです。
313: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:30 ID:o13/z6lLp(5/12) AAS
「般若波羅蜜多(プラジュニャーパーラミター)」は「智慧の完成」、「完全なる智慧」という意味です。
「プラジュニャー(パンニャー)パーラミター」を「般若波羅蜜多」と音訳しているのは、これが固有名詞と考えるべき特別な智慧だからです。
大乗仏教では修めるべき六つの修行・徳目を「六波羅蜜多」と言い ますが、その中の最後の最も重要なものが「般若波羅蜜多」です。
「心」と訳されている「フリダヤ」は、直訳すると「心臓」ですが「神髄」という意味で使われます。つまり「般若心経」とは、「般若波羅蜜多の神髄」であると共に「般若経典の神髄」という意味です。
314: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:30 ID:o13/z6lLp(6/12) AAS
「フリダヤ」は「真言」という意味でも使われるので、「般若波羅蜜多の真言」という意味だと解釈する説もありますが、結局はどちらでも同じです。
なぜなら、『般若心経』の中に「般若波羅蜜多は大いなる真言である」と書いてあり、『般若心経』の主張は「般若波羅蜜多の神髄は真言である」ということだからです。
315: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:30 ID:o13/z6lLp(7/12) AAS
『般若心経』は「般若波羅蜜多」の修行方法を説いており、文章の流れからして、明らかに真言を伝授することを核心としています。
316: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:31 ID:o13/z6lLp(8/12) AAS
お釈迦様の生きておられた当時の多くのインドの宗教・思想では、禁欲・苦行や無念無想の瞑想を行って欲望や執着を制御することで解脱ができると考えていたのですが、
お釈迦様は、あるがままを観察する瞑想で得られる智慧によって、欲望や執着の原因を理解してそれをなくすことで解脱ができると考えました。
317: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:31 ID:o13/z6lLp(9/12) AAS
仏教では何かに集中し、一体化して心を静める瞑想を「止(シャマタ、サマタ)」、何かを観察し、分析する瞑想を「観(ヴィパッシュャナー、ヴィパッサナー)」と呼びます。
「六波羅蜜多」の5番目の「禅波羅蜜多」が「止」に、6番目の「般若波羅蜜多」が「観」に相当します。
318: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:31 ID:o13/z6lLp(10/12) AAS
『般若心経』は観自在菩薩が智慧第一の長老シャーリプトラに説法するという設定になっています。
観自在菩薩はその名前が示している通り、「観」の瞑想に秀でているとも解釈できる大乗仏教の菩薩で、一方シャーリプトラは小乗仏教の智慧を象徴すると考えられる人物です。
319: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:32 ID:o13/z6lLp(11/12) AAS
仏教の経典類は「三蔵」と呼ばれる「経」「律」「論」に分類されます
原則としてお釈迦様の説法を記録した「経」に対して、お釈迦様の教えを解釈し、体系化したものが「論」です。小乗仏教の各宗派はそれぞれに「論」を作りましたが、シャーリプトラがお釈迦様の教えを解釈してまとめたことが、「論」の始ま りとも言われています。
320: (ササクッテロレ Sp99-um7K [126.247.144.188]) 2018/02/03(土)11:32 ID:o13/z6lLp(12/12) AAS
「観」の瞑想では、どのように集中するかということと、どうような教説に即して観察・分析し智慧を得るかということが問題になります。
以下にこの2つを説明しましょう。
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