[過去ﾛｸﾞ] 【UMAじゃ】十波由真スレ2【ないですよ】 (981ﾚｽ)
上下前次1-新
抽出解除 必死ﾁｪｯｶｰ(本家) (べ) ﾚｽ栞 あぼーん
このｽﾚｯﾄﾞは過去ﾛｸﾞ倉庫に格納されています｡
次ｽﾚ検索 歴削→次ｽﾚ 栞削→次ｽﾚ 過去ﾛｸﾞﾒﾆｭｰ
342: 2006/05/03(水)10:16 ID:NWZ7zkr9(1/8) AAS
変な流れを変える為にＳＳを投下します。
由真シナリオ最後のツインビルのイベントのアレンジバージョンです。
343: 2006/05/03(水)10:17 ID:NWZ7zkr9(2/8) AAS
俺はホールから一歩踏み出し、渡り廊下の先を望む。
ガラスの障壁の向こうに、うずくまる人影があるような気がした。
ないようにも思えた。
俺はおそるおそる人影に呼びかけた。
「由真・・・？」
人影がビクッと動く。
かすかに頭を上げる気配。
「由真って誰・・・？十波由真？それとも長瀬？」
俺は答えられなかった。
「・・・心配したんだぞ、早く帰ろう」
省5
344: 2006/05/03(水)10:17 ID:NWZ7zkr9(3/8) AAS
「人形のお陰じゃない、こんなものなくたって、俺はお前を見つけ出す」
由真は感情の消え去った顔で俺の方を向いた。
「それでどうするの？」
「・・・」
「また、あたしを連れ戻す？」
「俺はそうしたい」
「どうして？あたしが苦しんでるの知ってるのに
何であたしを連れ戻そうとするの？」
今の由真の顔を見たら何も言えなくなった。
「それで、あたしに何を期待しているの？
省6
345(1): 2006/05/03(水)10:18 ID:NWZ7zkr9(4/8) AAS
自分の進みたい道に進めないもどかしさ、周りからのプレッシャー。
俺はその周りの一部分だったのか？
「将来の夢もあんたが決めろって言うから・・・本当は嫌だったのに」
「でもお前楽しそうだったじゃないか。
俺と話している時のお前はなによりも楽しそうだったぞ」
由真が微かに反応する。
「そうやって自分のみたいあたしを押し付けるのはやめて！
あたしはあんたのことなんか・・・・・・嫌いよ・・・」
「そんなこと本当に思っているのか？」
自ら発したウソで自らの心を傷つける。
省15
346: 2006/05/03(水)10:19 ID:NWZ7zkr9(5/8) AAS
俺の存在を一切拒絶するように由真は俯いてしまう。
俺はしばらく口をつぐむ。
言葉は自然に浮かんでくる。
「そういう考え方も間違ってはいない。
でもそれはうわべだけのお前だ。
本当のお前は別のことを望んでいるだろ？
本当に言いたい事を内側に押し込めて我慢してるだろ？
そうやって自分を傷つけるのはもうやめろ」
由真はしばらく黙っていたが、
「・・・迷惑よ」
省17
347: 2006/05/03(水)10:27 ID:NWZ7zkr9(6/8) AAS
下まで降りるとちょうど通路の下あたりに由真が立っていた。
「由真・・・」
由真の前で立ち止まる。
俺達の間には、月明かりに照らされた障壁の影が伸びていた。
「何であんたはそこまでするの？」
「お前が好きだからだ」
由真の目が見開かれる。
「･･････さっさと気付けよ。
好きじゃなかったら、こんなに世話焼くわけないだろ」
その時、月が雲に隠れ、俺達の間にあった障壁の影が消えていった。
省22
348: 2006/05/03(水)10:29 ID:NWZ7zkr9(7/8) AAS
雲の隙間から月明かりが照らされる。
その姿は紅くない夕陽のようだった。
その光に包まれて俺たちは抱きあい、そのまま口付けをかわす。
背負っている荷物を代わりに背負ってはあげられないけど、
その体を支えてあげることは出来る。
いつでも俺を頼っていい。
出来るだけ応えてあげるから。
「ん･･････！」
由真はむせ返り、俺から顔を離す。
「ぷはっ、そんなに押し付けられたら息できない」
省6
349(1): 2006/05/03(水)10:34 ID:NWZ7zkr9(8/8) AAS
以上です。
書いてて思ったのはシナリオライターさんって偉大ですね。
一部分を写すだけでも一苦労でしたｗ
感想などを書いて下さるとうれいしいです。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
ｽﾚ情報 赤ﾚｽ抽出 画像ﾚｽ抽出 歴の未読ｽﾚ AAｻﾑﾈｲﾙ
ぬこの手 ぬこTOP 0.108s*