[過去ログ] 【究極の】日本の歌こころの歌【癒し】 (194レス)
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116: 2005/09/08(木)20:26 ID:2gzEGERT(1/3) AAS
人生の並木路・・日活映画「検事とその妹」

最近、歌番組で「名曲」という言葉が頻繁に飛ぶ。「昭和の名曲」というのは、昭和50年代頃のをさすらしい。
テレビ「思い出のメロデー」は、今や昭和30年頃のロカビリーあたりから始る。一番聞きたい昭和前半の日本が
貧しくとも心豊かだったころの部分がない。もはや「昭和は遠くなりにけり」になってしまったか。
人生の並木路
(佐藤惣之助 作詞、古賀政男 作曲 )
1.泣くな妹よ 妹よ泣くな
  泣けば幼い二人して
  故郷を捨てた甲斐がない
 
省23
117: 2005/09/08(木)20:28 ID:2gzEGERT(2/3) AAS
<文献紹介>
講談社「大衆文学大系20」(講談社1972)
・・竹田敏彦 「子は誰のもの」「検事の妹」他 解説 解題 年譜
   国会図書館請求記号KH6-24(全国書誌番号75009890

  
『泣くな妹よ 妹よ泣くな・・』(佐藤惣之助)・・この歌は聴けば聴くほどに味のあるメロディーのすばらしさが存分に味わえる名曲です。
戦時中には「誰か故郷を想わざる」とともに兵士たちの間で最もよく歌われたといわれ,「この歌のおかげで,ぜひ妹の顔をもう一度見ようと
思って,つらい間も生き抜くことができた.」という便りも作曲者のもとに寄せられたそうです。最後に『生きてゆこうよ 希望に燃えて・・』
で結ばれる、簡潔な中に今失われつつある「兄弟の絆」を歌った説得力のあるすばらしい歌だと思います。
外部リンク[htm]:homepage1.nifty.com
省1
118
(1): 2005/09/08(木)20:32 ID:2gzEGERT(3/3) AAS
これは、古賀政男が7歳の時、故郷・田口村を捨てて一家で朝鮮に渡る(17歳までの10年間朝鮮で暮らす。)わけだが、このときの原体験(自伝に載ってる)にも
重ね合わせられるところで、このときのことを描いた『うさぎ』♪あの日はほんとに 暑かった 村へと続く白い道 かげろうだけが 揺れていた 夢中で ぼくは走ってた
・・.・という歌(作詞 保富康午 作曲 猪俣公章)を森進一が歌っていて評判が高いようです。
小学校の夏休みに うさぎの係をしていて、それを忘れていて港へ行く途中一人引き返して、兎の面倒を見るのだが、そのため船に遅れてしまった、しかし母は叱らず、
そのやさしさはうれしいとほめてくれた・・。
CD「ファンが選んだ森進一 ベストアルバム」・・うさぎ他

1950年代後半になって、日本もすこしずつ豊かになったゆくわけですが、貧しい時代、同じように、今では分からない「故郷を捨てる」という決断の元、世に出て行った者も少なくなと
いう歴史があったと思います。そんな中でも、一心に兄弟を支え・支えあうという暖かい「兄弟の絆」を感じます。

 デイックミネの歌う『人生の並木路』は、68年近くが経つわけですが、普通聞く戦後録音のものとは別に、より悲壮感漂うオリジナルなもの.歌の世界に引き込まれてしまうような名曲ですね。
古賀政男記念館・生家
省1
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