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【リレー小説】食糞殺人鬼スネ夫 Part1109 [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
【リレー小説】食糞殺人鬼スネ夫 Part1109 [無断転載禁止]©2ch.net http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/
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174: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:39:41.64 ID:ngOJAq8+ 三井「桜木、そいつに魔法を唱えさせるなぁっ!」 桜木(今こそ合宿での二万回の素振りの成果を見せてやる!) 桜木「おうよ、合宿スラッ──」 スライム「とうっ!」プルッ 桜木「おのれ、またジャマを!」 側近「さすがですよ、スライム。“召喚呪文(チャージドタイムアウト)”!」 宮城「くそぉっ、コイツ呪文の詠唱がとんでもなく早い!」 ズゴゴゴゴ…… 側近の魔法で呼び出されたのは── http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/174
175: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:40:19.13 ID:ngOJAq8+ 流川の目の前に、大阪人が現れた。 南「おまえがエースや」 ガッ! 流川「ち……!」 流川の顔面にエルボーが決まり、片目を塞いだ。 南「うち薬局やねん」ヌリ… 流川(なんなんだ、いったい) ──が、すぐ治った。 宮城「よし、ラッキー!」 桜木「どうせなら毒を塗り込め!」 側近(これは……失敗してしまいましたね……!) 一転して、今度は魔王軍のチームワークがチグハグになってきた。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/175
176: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:41:10.90 ID:ngOJAq8+ 魔王(おのれ……ハッケヨイがドラゴンに一矢報いてから、流れが変わった!) 魔王(こうなれば……ワシが出るしかなかろう!) ザッ! 「魔王が!?」 「ついに魔王が動いた!」 「ここからが本番だ!」 安西(そう、ここからが本番ですよ……) 側近「申し訳ありません、魔王様! 我らが不甲斐ないばかりに──」 魔王「シケたツラするでないわ! 観客が見ておるぞ!」 側近「はっ!」 魔王「さて、さっそく暴れさせてもらおうか!」 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/176
177: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:42:15.99 ID:ngOJAq8+ 魔王「“隕石呪文(アイチノホシ)”」 ヒュルルルル…… 諸星「はっきりいって、自信なし」 ドガァッ! 上空から降ってきた諸星が、桜木を蹴り飛ばした。 桜木「ぐわぁっ!」 三井(あれほどの高等呪文をあっさり使うとは……! 魔王の名はダテじゃねーってことか!) ドラゴン「グハハハハッ! さすが魔王様だぜぇっ!」 ハッケヨイ「おのれぇっ!」 暗黒騎士「これはもう、キサマ程度に手こずってはおれんな」 流川「にゃろう……!」 側近「さて、私たちも魔王様に負けていられませんね」 スライム「はいっ!」 魔王の加入で、崩れかけていた魔王軍が瞬く間に立ち直った。 安西(ふむ、魔王が加わったことで、魔王軍にもさらなる力が宿りましたね……。 ここで流れを持っていかれては、勝ち目はなくなりますよ……) http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/177
178: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:42:50.48 ID:ngOJAq8+ 宮城「しっかりしろォ! 流れは自分たちで持ってくるもんだろがよ!」 魔王(む、あの盗賊は精神的にタフだな。先に叩いておくか) 魔王「なるほど、キサマが我が軍の軍備を次々に奪ってくれたという盗賊か……。 こんなチビだったとはな」 宮城「んだとぉ……!」イラッ 宮城が飛びかかるが、逆に足を掴まれてしまう。 魔王「キサマのすばやさは厄介だからな、先に始末しておこう」 ブオンッ! 魔王は壁めがけて、宮城を投げつけた。 宮城(やべぇっ!) 木暮「まずいっ!」 桜木「リョーちん!」ダッ http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/178
179: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:43:21.14 ID:ngOJAq8+ バシッ! 壁に激突する寸前、桜木が宮城をキャッチした。 桜木「リバウンド王、桜木!」 魔王「なんだとっ!?」 宮城「すまねぇ、花道!」 桜木「ふははははっ、任せたまえ!」 魔王(アレが勇者、桜木花道か……。 勇者というわりに、ハッケヨイや流川には劣るという認識だったが── あの瞬発力は、あなどれんな……!) http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/179
180: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:46:25.44 ID:ngOJAq8+ ハッケヨイ(こういうピンチの時こそ、小生がみんなを支えるでごわす!) ハッケヨイ「のこったあーっ!!!」 ビリビリビリビリ…… 「ハッケヨイが吼えたぞ!」 「すげぇ気迫だ!」 「あれで本当に人間なのかよ!」 ドラゴン「吼えたって何もやらせ──」 ハッケヨイ「ボッシューウホッ!」 ドゴォン! ハッケヨイは近くに落ちていた石を、ドラゴンの頭に叩きつけた。 ドラゴン「ぐおお……っ!」ガクッ 「出たぁっ!」 「トロールダンクだ!」 「効いてるぞ!」 ハッケヨイ(これでしばらくドラゴンは動けないでごわしょう! みんなをフォローするでごわす!) http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/180
181: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:49:09.95 ID:ngOJAq8+ まずハッケヨイはハエタタキで、側近とスライムをぶっ飛ばす。 バチィンッ! 側近「ぐえぇっ!」 スライム「うぎゃっ!」 桜木「さすがトロール!」 ハッケヨイ「いや、さっきの貴殿のリバウンドも見事だったでごわす」 ハッケヨイ「小生も少しはいいところを見せるでごわす!」 さらに、三井にへばりついている巨大亀を持ち上げ── 巨大亀「なんだぁ〜?」 魔王「まさか──!」 ハッケヨイ「ボッシューウホッ!」 ズガァンッ! ──巨大亀で魔王の頭にダンクを決めた。 ワアァァァァァッ! 桜木「すげぇぞ、トロール!」 木暮「ハッケヨイ……!」 魔王(くぅぅ……っ! なんという屈辱だ!) http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/181
182: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:53:17.55 ID:IcWBEvic 子供「やれーハッケヨイ!」 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/182
183: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:55:36.30 ID:ngOJAq8+ ハッケヨイ「今でごわす三井はん!」 三井「おうよ!」 ここぞとばかりに、魔法を唱えまくる三井。 三井「“攻撃力増強呪文(ホワチャア)”!」 パーティ全員の攻撃力が上がった。 三井「“防御力増強呪文(イケガミ)”!」 パーティ全員の守備力が上がった。 三井「“日焼け呪文(マキ)”!」 パーティ全員の肌が少しだけ黒くなった。 「出やがった!」 「三井の三連続魔法だ!」 「3ポイントだァーっ!」 巨大亀「すいません、魔王様ぁ〜!」 魔王「忘れろ! すぐに三井につくんだ、これ以上好き勝手やらせるな!」 三井の呪文でパワーアップしたパーティは、一気に戦況を盛り返す。 これで形勢は分からなくなった。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/183
184: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:57:11.78 ID:ngOJAq8+ 試合開始30分後── 勇者パーティと魔王軍の戦いは全くの互角であった。 ハッケヨイは力勝負に固執しないことで、ドラゴン相手に善戦。 流川は暗黒騎士と一進一退の攻防を続け、 桜木、宮城、木暮も、魔王、側近、スライム相手にどうにかふんばっていた。 だが── 三井「ぜぇ……ぜぇ……」フラッ 桜木「ミッチー、大丈夫か!?」 三井「バカヤロウ、俺を誰だと思っていやがる……!」 三井の体力と魔力が、限界に近づきつつあった。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/184
185: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:58:02.48 ID:ngOJAq8+ 三井(チクショウ……! このカメのしつこいマークと魔法の連発で、 ずいぶんスタミナをロスしちまった……!) 巨大亀(くっくっくぅ〜、そろそろかなぁ〜!) 巨大亀「甲羅アタック!」シュルシュル 三井「!?」 ズガァッ! 巨大亀が高速回転しながら、三井にタックルをかました。 三井「が、は……っ!」 ドザァッ! 十数メートル吹き飛んだ三井に、もはや立ち上がる力は残っていなかった。 桜木「ミッチー!」 ハッケヨイ「三井はん!」 木暮「三井!」 宮城「三井サン!」 流川「先輩……!」 巨大亀「やったぞぉ〜!」 魔王「フハハハハッ、よくやったっ!」 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/185
186: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:58:57.39 ID:ngOJAq8+ これで人数が五対六になり、勇者パーティは一気に不利になった。 木暮「みんな、なんとか頑張るんだ!」 魔王「フハハハハッ! この差は頑張りでどうなるものではないわぁっ! 一気に決めてしまえっ!」 スライム「えーいっ!」プルン ドガァッ! 木暮「うわぁっ!」 側近「これで大がかりな魔法を唱える隙もできますね」 側近「我らに仇なす者たちの“平常心”と“判断力”を奪い取り…… “自信”と“攻撃意欲”を消失させたまえ……」 側近「“能力減退呪文(ゾーンプレス)”!」 ズオオオオ…… 勇者パーティ全員の能力が下げられた。 スライム(出た、側近様の最強補助魔法! これで決まりだ!) http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/186
187: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 02:59:45.06 ID:ngOJAq8+ ただでさえ人数で不利な上に、能力を下げられた勇者パーティ。 魔王軍がここぞばかりに猛攻をしかける。 暗黒騎士「側近様のゾーンプレスが、だいぶ効いているようだな……。 一気に動きにキレがなくなったぞ……?」 ザシュッ! 流川「ちいっ……!」 ガギィンッ! キィンッ! エース対決は、ここで暗黒騎士が一歩リードした。 ドラゴン「これで終わりだっ!」 ゴォアアアッ! ドラゴンが吐いた炎を、動きが鈍ったハッケヨイがまともに喰らってしまう。 ハッケヨイ「ぐああああっ!」 魔法使いが倒れ、エースと大黒柱が抑えられては、もはや手のうちようがない。 木暮(ここまでか……!) 宮城(ちくしょう……!) しかし、一人だけ諦めていない男がいた。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/187
188: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 03:00:32.41 ID:ngOJAq8+ 桜木「ふん、だらしねぇぞオメーら……。 やはりこの勇者がやらなきゃならねーようだな!」 桜木は大きく深呼吸をすると、大声で叫ぶ。 桜木「マオーは俺が倒す!」 流川「どあほう」 ザワザワ…… ドヨドヨ…… 「なに考えてんだアイツ」 「まだ諦めてねぇのかよ」 「すげぇ……!」 観客がどよめく。 桜木「どうだオメーら、これでもう勝つしかなくなったぜ」 魔王(コイツ、これだけの差を見せつけてもまだ気力があるというのか……。 ふははははっ! 面白いッ!) グオッ! 魔王が桜木にトドメをくわえんと、一気に迫る。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/188
189: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 03:01:03.60 ID:ngOJAq8+ 桜木「庶民スラッシュ!」 ザシュッ! 桜木「ゴール下スラッシュ!」 ズバッ! 桜木「アーンド頭突き!」 ゴツンッ! 魔王「が……っ!」ドサッ 桜木の三連撃を受けた魔王が、初めてダウンした。 ワアァァァァァッ! 観客が沸き上がった。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/189
190: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 03:01:55.85 ID:ngOJAq8+ 側近「おのれぇっ! よくも魔王様を──!」 すると桜木はスライムを片手で掴むと、そのまま思いきり側近の頭にぶつけた。 ブチャッ! スライム「うぎゃあっ……!」 側近「あぐぅ……!」 「スライムダンクだっ!」 「スライムダンクが決まったっ!」 「すげぇっ!」 ワアァァァァァッ! ギャラリーの盛り上がりが最高潮に達する。 桜木「どうだキツネ! テメーなんぞ、この俺の足元にも及ばねーんだ! オメーは一生そのヨロイ男とたわむれてろ! がーっはっはっは!」 流川「…………」ピクッ 暗黒騎士(ん、コイツの剣に力がこもった……!) http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/190
191: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 03:04:18.27 ID:ngOJAq8+ 桜木の奮闘に影響されてか、流川の動きが一気によくなる。 ガキィン! キィンッ! ガィンッ! 暗黒騎士(なにぃ!? ゾーンプレスで、能力が下がったハズなのに……!) 流川「俺は世界一の戦士になる、おまえを倒してな」 キィンッ! ギャィィンッ! ゴキィンッ! 暗黒騎士「人間如きが……!」 安西「…………!」ブルッ 安西(見てるか谷沢……おまえを超える逸材がここにいるのだ……。 それも二人同時にだ……) http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/191
192: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 03:04:54.69 ID:ngOJAq8+ かつて、安西は桜木たちの前に谷沢という戦士を育てていた。 本来の予定では、安西は彼を勇者にするつもりだったのだ。 しかし、安西の厳しい指導に嫌気がさした谷沢は、 まだ基礎もできていないのに勝手に勇者を名乗ってパーティを作り、 魔王討伐に出発してしまった。 谷沢は才能と体格に恵まれ、装備も高級品だったため、 最初のうちは順調に勝利を重ねた。 しかし、他国から送られてきた谷沢の映像を水晶で見た安西は── 安西(まるで成長していない……) 安西(ちゃんと地道な修業をして、レベルアップしているのか?) 安西(パーティメンバーともうまくコミュニケートできてないようだ) 安西(そもそもこのパーティはなんだ!? ろくに回復をしない僧侶、後先考えず大魔法をぶっ放す魔法使い、 剣の性能に頼りきりの戦士……まるでまとまっていない) 安西(これじゃ谷沢は魔王軍に殺される!) 安西は谷沢と連絡を取ろうと努力したが、谷沢はつかまらなかった。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/192
193: 創る名無しに見る名無し [] 2017/04/26(水) 03:06:17.35 ID:ngOJAq8+ その後── いつかの国王の言葉が、近頃よく頭に浮かびます。 「おまえのためにパーティがあるんじゃねぇ、パーティのためにおまえがいるんだ」 このパーティは誰もぼくを回復してくれません。 国王やみんなに迷惑をかけておきながら、今おめおめと帰るわけにはいきません。 いつかぼくの剣で魔王を倒せるまで頑張るつもりです。 勇気ある者──その名を名乗るだけで、ぼくは強くなれると思ってたのかなぁ……。 安西のもとに一通の手紙が届き── 谷沢は魔王軍どころか、魔王軍に恐れをなしたパーティメンバーの裏切りで 命を落としたという悲報が入った。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1492826687/193
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