[過去ログ] 【リレー小説】食糞殺人鬼スネ夫 Part1109 [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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119: 2017/04/25(火)23:03 ID:r2WQL3Kt(1/27) AAS
安西の期待通り、桜木たち勇者パーティは世界各地で魔王軍相手に大奮戦をした。

桜木「とうっ!」ビョン

魔族A「なんてジャンプ力だ、信じられんっ!」

桜木「庶民スラッシュ!」

ザシュッ!
省6
121: 2017/04/25(火)23:04 ID:r2WQL3Kt(2/27) AAS
ズバッ! ザンッ! ザシャッ!

魔族B「なんだ、あの若造は!?」
魔族C「くそっ、ほとんどアイツ一人に部隊をやられているぞ!」

流川(あと二匹……)ダッ

魔族B「ゲ、こっち来やがった!」
魔族C「うわぁっ! 来るんじゃねぇっ!」

ドスッ! ザンッ!
省6
122: 2017/04/25(火)23:05 ID:r2WQL3Kt(3/27) AAS
宮城「くそっ……! あの魔族、攻撃がろくに効きやしねぇ!」

赤木「ああいうのは、俺に任せろ」ズン

宮城「ダンナ!?」

魔族D「ガハハハッ、脆弱な人間の攻撃など効かんぜ!」

赤木「うおおおおっ!」バッ
省7
124: 2017/04/25(火)23:06 ID:r2WQL3Kt(4/27) AAS
魔王軍宝物庫に単独で侵入を果たした宮城。

魔族E「くっそぉ〜アイツ、いったいどうやってここに入ったんだ!?」

宮城(ピッキングこそ盗賊の生きる道なんだよ!)

魔族E「逃がすんじゃねぇっ!」
魔族F「あの宝箱には貴重なアイテムが入ってるんだ、絶対に取り返せっ!」

宮城「さいならっ!」ビュッ
省3
126: 2017/04/25(火)23:07 ID:r2WQL3Kt(5/27) AAS
魔族G「なんだぁ、あの魔法使いは……?」
魔族H「なんか呪文を唱えてるが、あんな遠いところから当たるワケねぇ」

三井「“火炎呪文(ミッチャン)”」

ゴォァアアッ!

強烈な炎が、魔族たちに直撃した。

魔族G「ぐああああっ!」
魔族H「あっちぃぃぃぃぃっ!」
省4
127: 2017/04/25(火)23:08 ID:r2WQL3Kt(6/27) AAS
木暮「お疲れ、みんな! これでこの国も魔族から解放されたよ!」

桜木「くわぁ〜、今日はけっこうやられちまったぜ。あんな庶民どもに……」

流川「てめーが好き勝手動くからだ、どあほう」

桜木「なんだとォ!?」

赤木「よさんか!」
省4
128: 2017/04/25(火)23:08 ID:r2WQL3Kt(7/27) AAS
もちろん、全く問題がないわけではなかったが──

桜木「フンフンフンフンフンフンフンフンフン!」ブンブン

宮城「うわ、あっぶねぇ! 花道のヤロウ、混乱させられやがった!」

三井「くっそ、あのバカ!」

流川「まったく世話の焼ける……」
省7
129: 2017/04/25(火)23:09 ID:r2WQL3Kt(8/27) AAS
チームワークにやや難があるとはいえ、桜木たちの実力は本物だった。

並の魔族では相手にならず、幹部級の魔族ですら苦戦しつつも倒してみせた。

さらに、彼らの強さに勇気づけられた各国の兵たちも奮起し、
人類と魔王軍との戦いは、圧倒的劣勢から五分五分のところまで持ち直したのである。

桜木「ま、この勇者のおかげだな」
流川「俺がいたからだ」
三井「俺の魔法があればこそ、だな」
宮城「もちろん、俺の力だろうな」

赤木「まったく、こいつらは……!」イライラ
省3
131: 2017/04/25(火)23:10 ID:r2WQL3Kt(9/27) AAS
魔王城──

側近「くそっ、いまいましい! なんなんだ、あの勇者どもは!」

側近「まさか、人間にもあんなヤツらがいたとは……」

側近「だが、まだこちらにも主力は温存されています……。
   きちんとした作戦を立てて、ヤツらにぶつけさえすれば──」

魔王「よせ」
省5
132: 2017/04/25(火)23:11 ID:r2WQL3Kt(10/27) AAS
側近「たしかにおっしゃる通りですが……このまま野放しにはできません」

魔王「うむ……分かっておる」

魔王「だからワシは、ヤツらに真っ向勝負を挑もうと思っている!」

側近「真っ向勝負!?」

魔王「場所と時間を決めて、勇者どもと我が軍の主力で対決を行うのだ。
   人間どもに絶望を与えるため、ギャラリーは多い方がいい」
省4
134: 2017/04/25(火)23:11 ID:r2WQL3Kt(11/27) AAS
まもなく世界各国に散っていた、魔王軍の主力幹部たちが招集された。

魔王「よくぞ集まってくれた」

魔王「我が配下が勇者どもの手で敗走を重ねる中、
   未だに人間たちに対し優勢でいるのはキサマらの軍勢だけだ」

魔王「だからこそ、このタイミングで集まってもらった」

巨竜、ドラゴン!
省5
135: 2017/04/25(火)23:11 ID:r2WQL3Kt(12/27) AAS
翌日、桜木たち勇者パーティに挑戦状が送られてきた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 勇者どもに告ぐ

 我ら魔王軍の精鋭と、キサマら勇者パーティとで対決を行いたい。

 場所は世界の中心地、日時は一週間後の正午。
省3
137: 2017/04/25(火)23:17 ID:r2WQL3Kt(13/27) AAS
桜木「なんだこりゃ、ふざけやがって!」

安西「おそらく……我々の快進撃に脅威を感じ、
   こちらに主力をぶつけ、一気にケリをつけようという魂胆でしょう」

安西「ギャラリーを集めるというのは、大勢の前であなたたちを叩きのめすことで、
   魔族に自信を植えつけ、人間たちに自信喪失させるのが狙いでしょう」

木暮「だったらこんな挑戦、受けない方がいいのでは……」

安西「かもしれません」
省3
138: 2017/04/25(火)23:17 ID:r2WQL3Kt(14/27) AAS
桜木「ふん、悩むことはないぞ、メガネ君」

木暮「え?」

桜木「せっかく敵の大将が出てくるチャンスなんだ。
   真っ向から受けて立って、この勇者がマオーを倒す!」

三井「ま、コイツのいうとおりかもな。こんなチャンスを逃す手はねぇ」

赤木「うむ、チマチマ各国で戦闘を繰り返すより、分かりやすい」
省3
139: 2017/04/25(火)23:18 ID:r2WQL3Kt(15/27) AAS
その夜──

安西「これから君たちには、この水晶で魔王軍主力の映像を見てもらいましょう。
   他国の魔法使いが、映像に収めてくれました」

桜木「なにっ!? へへへ、用意がいいじゃねぇかオヤジ」タプタプ

安西「ハッキリいって、現時点での実力は彼らの方が上だ」

桜木「おい、俺たちを信じてねぇのか……!?」
省4
140: 2017/04/25(火)23:19 ID:r2WQL3Kt(16/27) AAS
<ドラゴンの映像>

ドラゴン『グハハハハ、俺の炎で焼き尽くしてくれるわ〜!』ゴォォ…

宮城「うわっ、でけぇ!」

桜木「ゴリよりデカイんじゃねえか!?」

赤木「…………!」
省4
142: 2017/04/25(火)23:20 ID:r2WQL3Kt(17/27) AAS
<暗黒騎士の映像>

暗黒騎士『我が剣のサビになれ……』ズバッ

木暮「なんて速さとテクニックだ……! 人間が次々に切り裂かれていく……!」

安西「彼は魔王軍随一の剣の使い手です。魔王軍のエースと呼べる存在でしょう」

桜木「エースだと!?」
流川「む……」ピクッ
省6
143: 2017/04/25(火)23:20 ID:r2WQL3Kt(18/27) AAS
<巨大亀の映像>

巨大亀『よぉ〜し、やるぞぉ〜!』ノロノロ…

桜木「なんでぇ、ただのノロマじゃねーか!」

安西「彼はディフェンスに定評があります」

安西「しかし、彼を一対一で無理に倒す必要はないでしょう。
   宮城君のスピードで翻弄し、他の幹部を倒した後にじっくり攻めましょう」
省7
144: 2017/04/25(火)23:21 ID:r2WQL3Kt(19/27) AAS
安西「残る魔王と側近については、前線に出てきたことがないので映像がありません」

安西「側近は魔王軍一の魔法の使い手といわれています。三井君、お願いします」

三井「はいっ!」

安西「そして魔王は──」

桜木「この天才というわけだな!」
省10
145: 2017/04/25(火)23:22 ID:r2WQL3Kt(20/27) AAS
安西「では今日から一週間、合宿で特訓です」

赤木「よぉーし、魔王軍に俺たちの強さを見せつけてやるぞ!」

桜木「おうよっ!」
流川「うす」
三井「おう!」
宮城「よっしゃ!」
木暮「目指すは魔王討伐だ!」



……
省6
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