[過去ログ] 【話題】「ゆとり教育の推進役」寺脇氏が文科省を勇退の意向 (614レス)
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340
(2): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)14:22 ID:VlgLVnq00(1/13) AAS
中曽根康弘を中心にした臨教審・ゆとり教育人脈の研究

現在、行われている「ゆとり教育」政策の源流は、中曽根臨教審にあります。なぜか、この原点が
忘れられているように感じるので、若干の研究を行ってみました。
まず、臨教審が教育版「土光臨調」に他ならないことを、他ならぬ寺脇研氏に語って頂きます。

2004年2月号 中央公論 文部科学省の教育改革を語る 「ゆとり教育」は時代の要請である
                   文化庁文化部長 寺脇 研(てらわき けん)
外部リンク[htm]:nippon.zaidan.info

>「ゆとり教育」へと進む方向は、明らかに時代の要請であり流れです。そもそも、こうした流れは、一九
>八四年に中曽根首相の主導のもとにできた臨時教育審議会(臨教審)で確立されました。いまの「錦の
>御旗」は臨教審なのです。そこで「生涯学習」という理念が決まりました。学校中心主義からの転換、教
省11
341
(2): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)14:27 ID:VlgLVnq00(2/13) AAS
(>>340の続き)
この「生涯学習」自体がうさんくさいわけだが、それはまた別の話。実は「ゆとり教育」の本質とは、
教育版「土光臨調」であり、教育界の「行政改革」だったのである。
(実は、寺脇氏の話をよく聞いていると、この本音が随所に見えているのだが、みな「ゆとり教育はゆるみ
 教育」「学力低下で国力低下」といった精神論に惑わされ、この本質を見抜くことに失敗した)

さて、ここで「土光臨調」とは何だったのか? 七面倒くさい行政論よりも、ここがわかりやすいだろう。

土光のメザシ:または「ウソはどれほどついてもいい」のか?
外部リンク[html]:webclub.kcom.ne.jp

>この圧倒的な「土光支持」の世論の流れを受けて、80年代前半、三公社民営化が相次いで
>「断行」されました。まあそのうちでも、超暴利をむさぼっていた電電や専売を「民営化」
省9
342
(2): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)14:32 ID:VlgLVnq00(3/13) AAS
(>>341の続き)
>しかし、そうした「マジな議論」だけではなく、ここで図られた国鉄分割民営化は、体制への
>抵抗勢力の最大の牙城と目された国鉄労働者の労働組合運動を完膚無きまでに解体粉砕することに
>あったというのも、今日かなり幅広く認められており、その「証言」も数々あがってきています。
>事実、これによって国鉄労働組合は解体に近い状況にまで無力化され、また「戦闘的」とされた
>組合は一挙に「御用派」に走って生き残りを図り、逆に抵抗労働者を威圧屈服させる先陣を争うに
>至りました。無数の血と涙が流され、「一人の職員も路頭には迷わせない」はずの口約束はたちまち
>反古にされ、多くの人間が路上に放り出されました。そして、90年代にはどのような企業倫理の
>退廃にも、リストラ攻勢と失業者の増大にもまったくなんの「抵抗」もできない、「労働運動」
>だけが残り、マスコミ諸氏にそのあまりのふがいなさを慨嘆させるほどになったのです。
省7
343
(2): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)14:35 ID:VlgLVnq00(4/13) AAS
AA省
362
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:32 ID:VlgLVnq00(5/13) AAS
(>>343の続き)
「民間教育臨調」人脈によく似ていることに気づいたアンタは偉い(笑)
外部リンク:www.kyouikukaikaku.net

さて、土光臨調の「切り込み隊長」加藤寛は、松下幸之助のブレーンの1人でもあった。
「世界を考える京都座会」(座長=松下幸之助)
外部リンク[html]:panasonic.co.jp

メンバーは(肩書きはすべて当時)

天谷直弘(産業研究所顧問)、飯田経夫(名古屋大学教授)、石井威望(東京大学教授)、牛尾治朗(ウシオ電機会長)、
加藤寛 (慶応義塾大学教授)、高坂正堯(京都大学教授)、斎藤精一郎(立教大学教授)、堺屋太一(作家)、
広中平祐(京都大学教授)、山本七平(山本書店店主)、渡部昇一(上智大学教授)
省10
365
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:36 ID:VlgLVnq00(6/13) AAS
(>>362の続き)
>「自由化」論をいち早く組み立てたのは、松下幸之助氏が座長の「世界を考える京都座会」の面々だ。
>昨年3月、「学校教育活性化のための7つの提言」を発表、その中で自由化を改革理念の中心に据え、
>以後、マスコミなどを通じて自由化を盛んにPRしてきた。京都座会から、のちに天谷直弘(国際経済交
>流財団会長)、石井威望(東大教授)の両氏が臨教審委員に、渡部昇一(上智大教授)、山本七平(山
>本書店店主)の両氏が専門委員に任命された。

臨教審「教育の自由化論」(内実は公教育リストラ論)の急先鋒が、故香山健一(中曽根康弘のブレーン)だ
というのはよく知られているが、故松下幸之助グループの存在は忘れられているのではないだろうか?
結局、この「自由化論」は、公教育のテリトリーを失うことを恐れた旧文部省・文教族が厳しく抵抗、「個性重視」
に文案が書き換えられた(この構図は昨今の義務教育費問題にそっくり)
省3
367
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:39 ID:VlgLVnq00(7/13) AAS
(>>365の続き)
その臨教審の答申がどこに落ち着いたか、その後の教育政策はどうなったか・・・
については、この2つのURLを示すに留める。

外部リンク[htm]:www005.upp.so-net.ne.jp
臨時教育審議会とは・・・

>この臨教審以降、教育政策が大きく変わりはじめた。まず、教育政策の基調が
>従来の保守主義から新保守主義に変わったことである。
>では、その新保守主義とはなにか。村上泰亮によれば「新保守主義は、ナショナリズム、
>経済自由主義、技術オプティミズムの三者を武器とする現状変革の試みとして要約できる」という。
>ひとつは臨教審における教育の自由化路線である。自由化論が登場した理由として、社会経済的
省12
370
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:43 ID:VlgLVnq00(8/13) AAS
(>>367の続き)
1987/07/26 朝日新聞朝刊 現場から(臨教審の1000日・最終答申を前に:1)
外部リンク[htm]:nippon.zaidan.info

>今、胸を張って言えることは、「熱意と、自分なりの言葉で話してきたこと」。そして、強い組合は、やは
>り必要だ、という。「委員には、教育基本法にも手をつけようとの声も強かった。そうならなかったのは、
>組合なり何なりの見えない影響力があったから」。そのためにも「組合は内部の派閥争いばかりせず、も
>っと変わらなくちゃ」。

溜は当然、寺脇とも親しかったはずで、この打瀬小は、いわば「ゆとり教育」の実験校である、と言って
いいだろう。松下政経塾(元臨教審の鉄鋼労連の実力者・宮田義二が深く関わっている)の人間が、
ここで研修を行ったりしている。
省13
373
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:46 ID:VlgLVnq00(9/13) AAS
(>>370の続き)
50年生まれの加藤秀樹も、世代的には、寺脇(52年生)と同じく、80年代の霞ヶ関で土光臨調
の影響を受けた、土光チルドレンである。
あの賢明な宮台真司が、なぜゆとり教育に賛成したのか? と訝しく思う向きが多かったが、90年代から
親しかった寺脇との関係の他にも、松下政経塾系・構想日本系の人脈の影響もあったようだ。
(宮台もゆとり教育を、「動機づけ」理論、エリート教育論の実験場ぐらいにしか思っていなかったのではないか?)

このように、ゆとり教育の「正体」とは、新自由主義・新保守主義的な「小さな政府」論の実験が、
教育界において大掛かりに進行中であることを意味する。
決して寺脇は左翼ではない(タカ派論壇は、臨教審に自分たちの身内が関わっていた一点からして、これが
嘘だと知っていたはずだ。彼らは、中曽根人脈の影を隠すために、わざと嘘をついたのではないか?)
省8
378
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:50 ID:VlgLVnq00(10/13) AAS
(>>373の続き)
思いつつままでキリが無いが、何かが狂いだしたのではないだろうか・・・。知り合いの教師は「まるで株式会社だ、
今の学校教育は・・・このうえ教育特区が本格化したら、いったいどうなってしまうのだろう?」と呟いていた。

「学力低下」に空虚な大騒ぎをしているうちに、着々と教育界の「行政改革」は行われてしまったのである・・・。
いまや日教組も弱体化(翼賛化)。さらに政官財だけでなく、学界・ジャーナリズムも80年代以降の「土光臨調」
の洗礼を受けた世代であり、この「行政改革」の正体を見抜くことがまるでできていない。

なお、「学力低下論者」においても、ここに書き留めておこう。99年頃からメディア上で「学力低下論」
「アンチゆとり教育論」が勃興したが、タカ派論壇の身内隠しのデマ(左翼陰謀論)を除けば、
最初のURLの文中で寺脇自身が認めているように、大半は通産省(経済産業省)の仕掛けである。こんな研究会が存在した。

「グローバル市場競争時代における教育・人材育成のあり方」研究委員会(肩書きはすべて当時)
省1
379
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:52 ID:VlgLVnq00(11/13) AAS
(>>378の続き)
<委員長>
西村和雄(京都大学経済研究所教授)
<委員>
浦坂純子(同志社大学文学部専任講師) 岡部恒治(埼玉大学経済学部教授) 苅谷剛彦(東京大学大学院教育学研究科助教授)
倉元直樹(東北大学アドミッションセンター助教授) 子安増生(京都大学大学院教育学研究科教授)
中馬宏之(一橋大学イノベーション研究センター教授) 戸瀬信之(慶應義塾大学経済学部教授)
平田純一(立命館大学経済学部教授) 八木匡(同志社大学経済学部教授)
<アドバイザー>
飯高茂(学習院大学理学部教授)上野健爾(京都大学大学院理学研究科教授)佐野博敏(大学セミナーハウス理事長・館長)
省6
384
(1): 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)15:54 ID:VlgLVnq00(12/13) AAS
(>>379の続き)
つまりは、文部省・文教族サイドに対抗して、通産省(経済産業省)・経団連サイドから教育政策を
コントロールすることが目的であり、「行政改革」路線においては大枠ではたいして変わるところはない。
(かなりリベラルに見える苅谷剛彦氏が、文部省批判には積極的なのに、その向こうの政財官の流れ
 の話になるといまひとつなのは、この委員会があったせいだろう)

いちいちは書かないが、このうち某氏などは、最近、教育産業や文教族・経産官僚と組み、怪しげな動きを
見せている。他、この委員会に入っていたメンバーではないが、和田秀樹は民間教育臨調(臨教審系人脈)に参加。

むろん、これ以外でも、純粋に土光臨調・臨教審以来の「行政改革」「構造改革」路線全体を批判していた
学界人もいたようだが、こうした
状況下では、その声は小さくならざるを得なかったようだ。
省5
391: 名無しさん@七周年 2006/10/17(火)16:04 ID:VlgLVnq00(13/13) AAS
>>388
冒頭に書いたら「コピペするな」と書かれるから。
あと、誰も指摘してないけど、彼が辞めるのは、河合隼雄が再起不能に
なったから。
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