[過去ログ] 【現代】マグロ、イカ、牛肉…“円安地獄”の日本が中国に「買い負け」するヤバい実態 [愛の戦士★] (918レス)
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(19): 愛の戦士 ★ 2022/09/06(火)11:22 ID:PC6OugE29(1) AAS
現代ビジネス 9/5(月) 6:32

「マグロ」も「牛タン」も高すぎる

 「昨年までマグロは1キロ1800円ほどで買い付けていました。しかし最近では、2700円以上出さないと買えないこともあるんです」

 肩を落としながらこう語るのは、福島県郡山市で水産仲卸業を営む山吉隼人さんだ。社員数は17人、世界中から新鮮なマグロを買いつけて、福島はもちろん東京や茨城などにも販売してきた。

 しかし今、山吉さんは危機感を抱いているという。

 「今年に入ってから世界中で商品の奪い合いが起きて、価格が急騰しています。しかも上物は中国やアメリカに買われ、日本に入ってくるマグロが姿を消しました。そのため、従来市場で見ることのなかった小さなサイズのものでなんとか繋いでいる現状です」(山吉さん)

 東京都中野区で「塩ホルモンさとう」を経営する佐藤誠さんも、険しい表情で語る。

 「昨年から、アメリカ産のタンとハラミが大幅に値上がりしています。仕方なく当店名物の『極厚タン芯ステーキ』の提供を一時止めたこともありましたが、今は2200円から3300円に値上げしてお出ししています。

 一方、この6月には海外産のラム肉の値段も急騰し、1.5倍ほどになりました。他の肉の価格も上がる中、一つひとつの商品を値上げするか、提供を止めるか、悩みながら店に立っています」

すべて中国に買われる
 あらゆる商品の値上げが止まらない。その背景を調べていくと、見えてくるのは日本が世界の市場で「買い負け」している実態だ。

 「誰が商品を買えるかは、『指値(希望購入価格)』と『ロット(=希望購入量)』とで決まります。かつて世界2位の経済大国だった日本は1億2000万の人口を抱える『大お得意様』で、世界中の商品を優先的に買うことができました。

 ところが近年は中国やインド、東南アジアの経済発展が著しく、日本以外の国が大きなロットを買えるようになりました。そこに歴史的な円安が追い打ちをかけ、(1)商品が日本に入ってこない、(2)商品が手に入っても前より高い値段で買わされている、といった『買い負け』が起きているのです」(シグマキャピタル代表取締役兼チーフ・エコノミストの田代秀敏氏)

 この現象が顕著に起きているのが海産物だ。北海道大学大学院水産科学研究院の佐々木貴文准教授が解説する。

 「日本周辺の海では約20年前から、中国、台湾、ロシア、韓国、北朝鮮などがサンマやイカ等の争奪戦を展開し、日本は漁業者や来遊資源の減少などもあって『獲り負け』状態になっていきました。しかし、かつては日本が最大の魚介類の一大消費地であったため、他国が獲った海産物を買うことができたのです」

 ところが、この2~3年で異変が起きた。7月中旬には1ドル139円台に突入するまで円安が進み、日本市場の相場は国際市場より安くなった。

 「結果、外国の漁船が獲った海産物は、日本以外に売ったほうが儲かるようになりました。日本に入ってきていた海産物は、中国市場などに買われている。イカや甘エビも中国に流れるようになっています」(佐々木氏)

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