[過去ログ] 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?168 (1001レス)
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356(1): 呪い 2007/07/03(火)16:49 ID:xztbjdEm0(1/9) AAS
1
とある友人の紹介でここを知った者です。
私の奇妙な体験について話をしたら、ここに書き込んでみるといい、と言われたので書き込んでみます。
少々長くて読みにくいかもしれませんがご容赦ください。
私には霊感と言われるものはないと思います。
なので、この話にも幽霊オバケの類は一切出てきません。
ただ、私が見えてなかっただけかもしれませんが。
昔、まだ私が小学校5,6年生だった頃のことです。
当時、誰もが知っている「こっくりさん」が流行っていました。
オカルト好きだった私や、私の友人達の間でも当然話題になり、是非やってみたかったのですが、何故か学校で「こっくりさんは絶対にやってはいけない」という規則があると言われ、禁止されていました。
省3
357: 呪い 2007/07/03(火)16:50 ID:xztbjdEm0(2/9) AAS
2
当日、なんとか4人で学校に忍び込み、教室に集まります。メンバーはA君、B君、C君、私です。A君はクラスの中でもリーダー的存在で、このオカルト好き集団の中でも当然リーダーでした。
教室内で、予めA君が用意してきた文字や数字、鳥居などが書かれた用紙を広げます。そして鳥居の場所に十円玉を置き、それを皆の指で押さえます。
A君が何か呪文のようなものを唱え、準備完了です。
A君「よし、誰かこっくりさんに聞きたいことないか?」
私は特に聞きたいこともなかったのですが、B君C君が色々と質問します。
と言っても小学生の他愛のない質問です。
「○○の好きな子は?」「俺、将来何になっている?」「××先生ってカツラだよな?」などなど。
質問の度に十円玉が文字の上を動き、答えを示します。
私は指に力を入れてなかったのですが、誰かが勝手に動かしているのだろうと思っていました。他の3人もそう思っていたと思います。
省2
358: 呪い 2007/07/03(火)16:50 ID:xztbjdEm0(3/9) AAS
3
私達他の3人は唖然とします。
何聞いてんだ、やめろと言おうとしましたが、すぐに十円玉が動き出します。
私はこの時ばかりは指に力を込め、十円玉を止めようとしました。
しかし止まりません。十円玉は鳥居から抜け出し、最初の文字に向かいます。
他のB君C君も止めようとした様子でしたが、それでも動きは止まりません。
そしてこっくりさんが最初の文字を示しました。
「は」
皆凍りつきます。それはB君の名前の最初の文字でした。
B君の顔を見ると、見る見る青ざめていきます。
省7
359: 呪い 2007/07/03(火)16:52 ID:xztbjdEm0(4/9) AAS
4
それから約8年後のことです。
A君は小学校卒業と共に引越し、C君は私とは違う中学へ行ったため、3人は小学校以降会うことはありませんでしたが、ある日突然A君から電話がありました。
A君「Cと3人で会わないか?」
昔のこともありましたが、どうしても会いたい、というので、1人暮らしをしているというA君の家で3人で会うことになりました。
約束の時間に待ち合わせの場所に行くとC君が既に来ていました。
約8年ぶりでしたが、C君は余り変わっていませんでした。
そして遅れること5分、A君がやってきました。
彼は変わっていました。
昔は活発で運動神経もよく、リーダー的存在だったA君。
省8
360: 呪い 2007/07/03(火)16:54 ID:xztbjdEm0(5/9) AAS
5
私達にはA君の意図がまったく理解できませんでした。
2人で理由を問い詰めると、A君はやっと説明をしてくれました。
8年間彼を苦しめ続けている話を。
A君「小学校の頃、こっくりさんやったよな?あの時、最後に俺、変な質問したろ?最初に死ぬのは誰だ、って。そうしたら、「は」って、Bの名前の最初の文字指したろ。あれな、本当は名前じゃないんだ。
俺が口で言った質問はフェイクみたいなもので、心の中で違う質問をしてたんだ。
「こっくりさん、Bを呪い殺せますか?」って。
その返事だったんだよ。あれは。“はい”っていう返事だったんだ。」
正式(?)なこっくりさんの紙には「はい」/「いいえ」のような言葉も書いておくらしいですが、私達のその紙には書いていませんでした。
それというのも、A君が元からその質問をする予定だったので、答えが「はい」/「いいえ」では誤魔化すことができないから、書かないでおいたそうです。
361: 呪い 2007/07/03(火)16:55 ID:xztbjdEm0(6/9) AAS
6
昔、A君はリーダー的存在でしたが、B君も負けず劣らず、頭も良く運動神経もよく、何より格好もよかったのでクラスの人気者でした。
A君は子供ながらに彼を邪魔に思っており、ある時A君が好きだったクラスの女の子がB君を好きだということを知って、B君を憎むようになり、こっくりさんをやって脅かしてやろう、と思ったそうです。
話をしているうちにA君は泣き始めました。
しかしB君が死んだのは事故です。私はオカルト好きではあったものの、人を殺せるような呪いなんてある訳がないと思っていました。
私「あれは偶然が重なった事故なんだよ。Bが死んだのはAの責任じゃないって。」
C君「そうそう。第一そんな呪いなんてあったら、この世の中もっと大変なことになってるぜ?」
A君は首を強く振り、泣きながら話を続けました。
A君「違う。あるんだ。呪いはあるんだよ。霊も居るんだよ。実際にそこに居るんだよ。ずっと居るんだよ。何やっても離れていかないんだよ。」
そこ、と言っても部屋には私達3人しか居ません。
省4
362: 呪い 2007/07/03(火)16:56 ID:xztbjdEm0(7/9) AAS
7
更にA君は続けます。
A君「何でもやったよ。日本中回ってお払いしたり、お札買ったりお経読んだり。でもダメなんだ。当たり前だよな。だってもうBを死なせてしまったから。もう自分が死ぬまで終わらないんだ。」
そんなことない、ただの思い込みだ、と励ましてももう聞く耳も持たないようでした。そしてA君は何故今日、私達を呼んだのかを話してくれました。
A君「今日呼んだのは、さっき言った通りもう一度こっくりさんをやるためだ。だって、あの時止めたままで終わってるからな。ちゃんと帰さないと。」
事態が飲み込めました。それなら、こっくりさんをちゃんと帰せばA君は助かるのでは?と思い、C君と私は再びこっくりさんに参加することにしました。
あの時の続き、ということで「は」の位置に十円玉を置き、指を起きます。A君がまた呪文を唱えます。そして言います。
A君「こっくりさん、どうぞおかえりください。」
しかし十円玉は動きません。もう一度言います。
A君「こっくりさん、どうぞおかえりください。」
省3
363: 呪い 2007/07/03(火)16:57 ID:xztbjdEm0(8/9) AAS
8
すると、十円玉がゆっくりと動きだしました。
・・・鳥居ではなく、文字の方へ。
「お」
そのまま次の文字へ。
「い」
次の文字へ。
「で」
そして鳥居に戻りました。
A君「おいで・・・?」
省9
364: 呪い 2007/07/03(火)16:58 ID:xztbjdEm0(9/9) AAS
ラスト
しかしもう会うことはできませんでした。
その次の日のニュースで、A君が飛び降り自殺をしたことを知りました。
前日にA君と会っていた、ということで警察が私のところに来ました。
現場の状況と、遺書らしきメモ書きから自殺と断定したそうですが、その内容がどうも分からない、ということでした。
そこには一言だけ、こう書かれていました。
「Bが呼んでるから、いってくる」
私の話は以上です。
呪いというのは本当にあるのでしょうか。
私は霊を見ていませんし、こっくりさんも、A君が自分自身も知らない潜在意識で十円玉を動かしていただけかも知れません。
省2
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