[過去ログ] 吉原統合スレッド No.51 & 総合案内所 (1002レス)
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870(2): 2024/05/31(金)20:56 ID:/hbO+vJT(1/3) AAS
大学のとき同じ学部に可愛い子がいて、接点がなくてずっと眺めてるだけだった。卒業を間近にしてひょんなことから卒業式の組織委員になり偶然にもその子がいた。
就活の関係で押し付けられただけの委員だったが天啓とばかりにやる気がみなぎって、なんだかんだ委員長格になってしまった。
周りにはおれがその子に好意があるのはバレバレで、打ち合わせや飲み会があれば接触が多くなるように暗躍してくれた。みんな優しかった。
卒業式も無事終わってその後何度か後始末の集まりがあったけど、最後の時は迫っていた。告白するか、学生生活とともに思い出にしてしまうか。
きっかけは突然だった。彼女がおれの名前を呼んだ。下の名前を。初めてだった。思わず好きだと言ってしまった。
いきなりだったけど本心だったし、後から考えてもタイミングはそこしかなかった。彼女は驚きもせず、ニコニコしていた。結局そのときは返事を聞けず、ドカドカと入ってきた他の仲間の喧騒に巻き込まれてうやむやになった。
871(1): 2024/05/31(金)20:57 ID:/hbO+vJT(2/3) AAS
その後なにごともなく解散の時がきた。おれには追撃する度胸もなく、彼女もなんとなくよそよそしい。こうなったら望みは薄いと分かってもいた。
これで終わりか、と思っていた矢先、彼女がまたおれの名を呼んだ。
「◯◯くん、ありがとう、さよなら」
これが答えだと思った。おれの気持ちにケリがつくように敢えてそう言ったんだろう。優しい女だと思った。
その直後だった。理解できないことが起こった。彼女が手のひらでおれのほっぺたを触った。触ったところが燃えるように熱かった。一瞬のはずだが、長い長い時間に感じた。それが彼女との最後だった。
その後社会人になってそんな子供じみた恋愛を思い出す余裕もない時期が続いたが、何年か経って大学の同級生と飲み会をすることになった。
不必要なほどのバカ話の中で友人の1人が馴染み深い名前を言った。その子の名だ。
872(1): 2024/05/31(金)20:57 ID:/hbO+vJT(3/3) AAS
「◯◯ちゃんっていたじゃん、あの子ソープで働いてたんだってさ」
おれは戦慄した。狼狽した。頭が真っ白になった。
別に付き合っていた訳じゃない。ちょっと可愛い子に少し目を奪われていた程度の関係だった。忘れかけていた彼女の正体を知って自分の全てを否定された気分になった。
おれは適当に相づちを打って、動揺を隠した。さすがにその中に彼女の客になった者はいなかったらしいのが、壊れそうな自我をギリギリ保ってくれていた。
今となっては彼女がなんでソープで働いてたのかなんて知りようもない。学費のためなのか、遊ぶ金欲しさなのか。
あの時おれのほっぺたを触った彼女がどんな気持ちだったんだろうと思いながら、おれは今日もソープに通う。
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