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【矢吹健太郎】 フタガミ☆ダブル part2 (1001レス)
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830
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江森翔
2010/07/18(日)10:45
ID:jClE/DSr0(1)
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830: 江森翔 [] 2010/07/18(日) 10:45:28 ID:jClE/DSr0 涼しげな音が、ダイニングルームのキッチンから聞こえてくる。 『シャリシャリ。──シャリシャリシャリ…』 と、不意に止まるが、すぐに再開されたようだ。 再び同じ音が部屋の中に響き渡る。 『シャリシャリシャリ』 が、今度はピタリと止んだまま。 『パタン』 次に聞こえたのは、冷蔵庫を開ける音。 一刻後。 「リトの分、出来たよ!」 彼女の明るい声が耳に届く。同時に、ひょいっと。キッチンから現れたのは…彼女の眩しい笑顔。 今から数十分ほど前。 『ピンポーン』 部屋の掃除を終えて、昼食を取った後、 さて午後から何をしようかと思案しかけたとき…玄関のチャイムが鳴った。 「はい」 まだ夏休みが続く日々。 部活動に所属しているとはいっても、そう毎日の活動はない。 休み中に出された課題も終わったし、特に何をやると決めていなかった、今日。 宅急便か新聞の勧誘とかだろうかと、そうぼんやりと考えつつ返事をし、 インターホンを取る。 「良かった! リト、いてくれた!!」 途端にパッと画面に映ったのは、嵐山と同棲中の妹の姿。 「美柑!?」 まさか家を訪ねてきたのが彼女だとは思わなかった自分は驚きの声をあげ… 玄関のドアを開けた。 「あの、ね。商店街の抽選くじを引いたら、これが当たっちゃったの」 部屋に上がるなり、ごそごそと手に持っていたビニール袋から箱を取り出し、 キッチンのテーブルの上に置く。 『簡単! 手軽に作れるカキ氷』 箱には、そう書いてあり…目線を彼女に戻すと、 彼女は『えへへ』と少々困った様な笑みを浮かべ、自分を見つめ返した。 「今、家に帰っても、嵐山しかいないから。見つけたら、『カキ氷や〜』って騒いで、作らされるのは目に看えてたから…だから、最初に、ここに来ちゃった」 ペロリと舌を出す。 まあ確かに、あの食い意地の張ったぬいぐるみなら、 さも嬉しそうに目をキラキラ輝かせ、箱に向かって突進するだろうが。 けど、それは、ここにきた明確な理由になっていない。 何故…?と疑問の目を向ける自分に答えるように、彼女は言葉を続けた。 「だから、ね。最初にリトと食べたいなぁって…そう思っただけなの」 少し照れたように微笑み、囁く様に声を零す。 その瞬間、サッと。 自分の顔が朱に染まるのが理解った。 コトン、と。細かく砕いた氷を持った皿がテーブルの上に置かれる。 シロップは、オマケについていた苺味とメロン味。それを氷の上にかける。 ちなみに彼女の目の前に置かれているものは、自分がお手本にと作ったものだ。 その後、自分の分を彼女が作り…良い出来栄えに満面の上を浮かべて自分の所に持ってきてくれた。 「いただきまーす」 彼女はテーブルの前に座り、目の前にある、 サラサラと細かく砕いてある氷の結晶をスプーンで掬って、口に運ぶ。 ──自分も、一口。 ヒンヤリとした冷たさが口の中に広がる。 「おいしいね」 「ああ」 瞬間、顔を輝かせる彼女。頷く自分。 彼女は再び赤に染まった氷を口に含ませた。 午後の昼下がり。突然、舞い降りた、幸福な時間。 彼女が先日に赴いた部活動にあった事を楽しそうに喋り始める。 それを微笑を浮かべながら聞く自分。チリーンと。 部屋の窓に吊るしてあった風鈴が涼しげな音色を部屋の中に響かせた。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1263224742/830
涼しげな音がダイニングルームのキッチンから聞こえてくる シャリシャリシャリシャリシャリ と不意に止まるがすぐに再開されたようだ 再び同じ音が部屋の中に響き渡る シャリシャリシャリ が今度はピタリと止んだまま パタン 次に聞こえたのは冷蔵庫を開ける音 一刻後 リトの分出来たよ! 彼女の明るい声が耳に届く同時にひょいっとキッチンから現れたのは彼女のしい笑顔 今から数十分ほど前 ピンポーン 部屋の掃除を終えて昼食を取った後 さて午後から何をしようかと思案しかけたとき玄関のチャイムが鳴った はい まだ夏休みが続く日 部活動に所属しているとはいってもそう毎日の活動はない 休み中に出された課題も終わったし特に何をやると決めていなかった今日 宅急便か新聞の勧誘とかだろうかとそうぼんやりと考えつつ返事をし インターホンを取る 良かった! リトいてくれた!! 途端にパッと画面に映ったのは嵐山と同棲中の妹の姿 美柑!? まさか家を訪ねてきたのが彼女だとは思わなかった自分は驚きの声をあげ 玄関のドアを開けた あのね商店街の抽選くじを引いたらこれが当たっちゃったの 部屋に上がるなりごそごそと手に持っていたビニール袋から箱を取り出し キッチンのテーブルの上に置く 簡単! 手軽に作れるカキ氷 箱にはそう書いてあり目線を彼女に戻すと 彼女はえへへと少困った様な笑みを浮かべ自分を見つめ返した 今家に帰っても嵐山しかいないから見つけたらカキ氷やって騒いで作らされるのは目に看えてたからだから最初にここに来ちゃった ペロリと舌を出す まあ確かにあの食い意地の張ったぬいぐるみなら さも嬉しそうに目をキラキラ輝かせ箱に向かって突進するだろうが けどそれはここにきた明確な理由になっていない 何故?と疑問の目を向ける自分に答えるように彼女は言葉を続けた だからね最初にリトと食べたいなぁってそう思っただけなの 少し照れたように微笑みく様に声を零す その瞬間サッと 自分の顔が朱に染まるのが理解った コトンと細かく砕いた氷を持った皿がテーブルの上に置かれる シロップはオマケについていた味とメロン味それを氷の上にかける ちなみに彼女の目の前に置かれているものは自分がお手本にと作ったものだ その後自分の分を彼女が作り良い出来栄えに満面の上を浮かべて自分の所に持ってきてくれた いただきまーす 彼女はテーブルの前に座り目の前にある サラサラと細かく砕いてある氷の結晶をスプーンで掬って口に運ぶ 自分も一口 ヒンヤリとした冷たさが口の中に広がる おいしいね ああ 瞬間顔を輝かせる彼女く自分 彼女は再び赤に染まった氷を口に含ませた 午後の昼下がり突然舞い降りた幸福な時間 彼女が先日に赴いた部活動にあった事を楽しそうに喋り始める それを微笑を浮かべながら聞く自分チリーンと 部屋の窓に吊るしてあった風鈴が涼しげな音色を部屋の中に響かせた
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