[過去ログ] 大西武文(平成退屈男)のねずみ講にご注意 (542レス)
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425: 2015/02/22(日)23:04 ID:WjOaNfPg0.net(1) AAS
浩作は、霞ヶ浦の予科練で、訓練を受けた。そして、卒業を迎える。七つボタンの制服で卒業式を迎えると、いよいよ、配属の発表だった。順番に、名前が呼ばれる。そして、浩作の番だった。
「小宮山浩作!」
「はい!」
「ラバウル海軍航空隊!」
「はっ!」敬礼した。

浩作は、日本軍最強部隊、いや、世界最強部隊の、ニューブリテン島・ラバウルに配属になった。

同期の数人と共に、輸送船で、ラバウルに着任した。昭和十八年春だった。上陸すると、上官が出迎えた。名前を確認すると、
「ついて来い」
基地へ向かう。浩作は頬を紅潮させていた。
(世界最強の精鋭に選ばれた)
それだけで、興奮が収まらない。上官の後について、歩いていく。
そのときだった。
「ウイーーーーン」
と、けたたましくサイレンが鳴った。上官が、
「しまった。来やがった」
と、手をかざして、海の方を見ている。浩作たちも、そちらを見た。すると、空から、どす黒い塊が、近づいてきた。
「野郎、アメ公め・・・」
そういうと、
「おい、おまえら!」
「はい!」
「適当に基地で待ってろ。俺も飛ぶ」
そういうと、走り出して、去ってしまった。浩作たちは、歩きながら、基地に向かうが、見ていると、空の塊が、どんどん迫ってくる。そして、一機、二機、三機、・・・と、地上から、零戦が飛び立つ。
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