[過去ログ] 大西武文(平成退屈男)のねずみ講にご注意 (542レス)
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472: 2016/01/21(木)22:57 ID:sVKqo1T80.net(1) AAS
議席を大きく落としている野党の中で、最大の政党は、共和党だった。その代表者は、三雲賢次郎であった。三雲は、本田内閣に対して、
「暴乱は鎮圧された。もはや徴兵制の意義は無い。直ちに停止せよ」
と、反発した。しかし本田は、
「今後もいつなんどき、同じような暴乱が起こるとも限らない。また、抑制のためにも、徴兵制は必要である」
と、撤回しなかった。これには、国民も少々、困惑した。三雲は、
「これでは、まったくの軍事国家である」
と、懸念を表明した。そして、アジア諸国の外遊に回り始め、「日本は徴兵制を解くべき」という同意を、各国から取り付けた。
この三雲の行動は、少なからず国民から支持を受けた。それでも本田は、「徴兵制は必要である」と、頑強に固辞した。野党は、
「民自党は、軍国制を意図している」と、激しく反発した。
亮は、この三雲賢次郎に、会いに行った。共和党の本部で、会見する。
三雲は、気さくな男だった。ニコニコしながら、会談に臨んだ。
「神谷さんか。徴兵制免除のいきさつ、聞いておりますぞ。なかなか見事でござった。どうです、政治家になりませんか?」
亮は手で遮って、否定した。
「ははは・・・ぜんぜん興味ないですね。僕は俳優で十分です。政治はドロドロしていて、性に合わない」
「ドロドロしているのは、民自党ですよ。いったい、何を考えているのか。徴兵制を解かない事を、どう思います?」
「不自然ですよね。もう革新党のような、反乱分子は、無いでしょう。なら、また現われたときに徴兵すればいいのであって、今は必要ありません」
「そうですよね。まったく、本田は何を考えているのか・・」
と言ったときだった。どこかで騒いでいるのが聞こえて、「なんだ?」と、驚いていると、間もなく、兵隊が数人、ライフルを持って入り込んできて、二人を囲んだ。
ライフルの銃口は、三雲に向けられて、兵士たちは構えていた。そして、将校が一人、入ってきた。
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