ワイが書いた怪談読んでクレメンス (35レス)
上下前次1-新
1: 2019/07/25(木)22:09 AAS
読んでクレメンス
16: 2024/07/21(日)20:03 AAS
「直子ーーー!愛してる!!」
茶の間から聞きえてきたその声に向かってダッシュした。すると、電源が消えたTVから声がするではないか。
「直子ーーー!愛してる!!」
その声は聞き覚えがあった。そう、自分が妖怪どもと呼んでいるあの者たちの声だった。
17: 2024/07/21(日)20:04 AAS
直子は叫んだ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああっっっっっ!!!」
18: 2024/07/21(日)20:06 AAS
直子が十数年間、剣道で鍛えた気合の雄叫びである。
すると、あの妖怪どもの声が聞きえなくなり、途端に部屋が、家中が、シーンっと静かになった。
19: 2024/07/21(日)20:13 AAS
「どこからでもかかって来い・・・!」
直子がドスの効いた声で低く言った。
直子は剣道含めあらゆる武道を十数年間嗜んでいたのは、異形な者たちと対決するためだった。直子は化け物妖怪たちに立ち向かう術が欲しかった。
20: 2024/07/21(日)20:15 AAS
しかし、いつも、振り上げた拳は、剣は、宙を切った。
不気味な者たちに攻撃が当たることはなかった。
直子の不安は年を経るに連れ増していっていた。
21: 2024/07/21(日)20:23 AAS
次の日、直子は何時ものように学校へ行き、教壇に立ち、妖怪文化について講義していた。学校での仕事をしている時が唯一、不安を感じないで済む時間だった。
22: 2024/07/21(日)20:25 AAS
直子は頭が痛かった。学校からの帰り道、不安を感じ出すといつも自分の頭が割れてしまうのではないかという観念を抱いていた。
23: 2024/07/21(日)20:26 AAS
胸も腹も痛かった。なぜこんなに痛いのかというほど。
24: 2024/07/21(日)20:31 AAS
しかも、ある日を境に胃のあたりが膨らみ出してきていた。
それは、妖怪どもが跋扈し出した時期と重なっていた。
この体の痛みは全て妖怪どもの仕業か?そう考えていた。
25: 2024/07/22(月)18:47 AAS
カオスすぎて草
26: 2024/07/23(火)00:39 AAS
痛みに頭を悩ませていると、後方から子供たちの笑い声が聞こえてきた。教育者としても、見苦しい顔をして歩くわけにはいかないと思い、表情を取り繕った。しだいに、子供たちの声が近づいて直子を追い越そうとした時、そのうちの一人が言った。
27: 2024/07/23(火)00:41 AAS
「なんかさー、やっぱりあれ、トイレの花子さんじゃない?」
28: 2024/07/23(火)23:23 AAS
その名前を聞いた途端、直子の意識は遠くなる。
「ぬんっ!」
遠くなりかけた意識を気合いでニュートラルに戻す。
「はあっ、はあっ、」
直子は一瞬だけ、夢を見た。それはトイレの花子さんの姿だった。
29: 2024/07/24(水)14:07 AAS
着物を着ていた。しかし、顔は・・・。
人なのか、人形なのか、わからない顔をしていた。
30: 2024/07/24(水)14:11 AAS
自宅に着いた。コーラを飲みたい衝動にかられる。
「早く、コーラを飲みたい、飲まなくては・・・!」
ダッシュして台所に向かう。冷蔵庫に突進する。
2リットルボトルのコーラを、すがるようにラッパ飲みする。
31: 2024/07/24(水)14:12 AAS
直子は自分のこんな姿を人に見られなくて本当に良かったと思った。同時に、自分は糖尿病ではないかとも懸念した。
32: 2024/07/25(木)05:18 AAS
直子は急に不安になりだした。否、恐怖に近かったともいえる。
「トイレの花子?、人に擬態した、あんなモノが子供たちの近くにいるだと?!」
33: 2024/07/25(木)05:22 AAS
帰り道に出会った子供たちは小学生だった。
ならば、●●小学校に件の妖怪が出現していることになる。
34: 2024/07/25(木)05:24 AAS
だが、直子は妖怪たちに対処ができない。
直子はただ、2リットルのキンキンに冷えたコーラをうまそうにがぶ飲みすることしかできないのだ!!
35: 01/30(木)11:37 AAS
あげ
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.366s*