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187: 2024/06/19(水)14:30 ID:6+dcUogTW(1) AAS
中立のリアル・・・・・・・９９
マヌエルの時代から、ポルトガルは、東アジアでのネットワーク形成を完成を目指し
、早くも資金難に入り、国力に陥り始めていた。これはジョアンの時代にも続いた。と
いうのも、そもそも、東インド航路や東アジアの海では、オスマン帝国や各地スルタン
などの支配地だったからだ。当然西洋社会、特にカトリックは、海戦を行い、海賊行為
をやっていた為、嫌われていて、スペイン同様、香辛料を求めても、この海戦を止めず
に、戦費が嵩んでいた。その資金補充も、カトリック社会だったのだ。その為、ジョア
ンは、ポルトガル海洋帝国の一部を放棄し、戦費支出を減らそうとした。特にモロッコ
の征服は、現実に、放棄するに至ったのだ。また、この戦争の費用を補うために、貴重
な出来立ての香辛料貿易には、王室の独占貿易にした。などの措置をし、不人気な政策
を、次々打ち出し、開放と締め付けを行った。これが、貴族らの強い反発を受けるのは
当然で、更に現地で活動する ポルトガル商人は、密貿易に走っていく。密貿易では更
に傲慢な行為に及んで行った。ここでポルトガル王権と、植民地政府は、早くもこれを
統制するのに失敗したのである。後のイギリスの植民地政策の経営失敗がこの時代に、
既に出ていたのだ。主な交易地、東南アジアの島々だったが、統制が非常に困難だった
のは、当然でもある。既に原住民が住んで国があった所だからだ。そのために、結局は
独占貿易が出来ず、その政策を放棄することに至った。それでも、王権の主な収入は、
海外貿易による利益であり続けた。主にアジアの香辛料やアフリカ金鉱石と奴隷だった
のである。ジョアンはここで布教に力を入れた。東アジアやブラジルへの宣教活動を、
推進するために、宣教師を募集した。新設されたばかりのイエズス会は、既に財政破綻
し王権が保護し、ザビエルが派遣されることになった。かくして、ザビエルに、この東
南アジアでの宣教を委ねた。結果として、ザビエルは、日本宣教を開始する。
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