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205: 2024/06/22(土)00:35 ID:kLS7SkCKk(2/11) AAS
中立のリアル・・・・・・・１１７
現実には、幾度となくフランスは、慢性的な財政難にあえいで、テンプルから借入金
は国家予算を優に超えていた。フィリップ４世は腹心のギヨーム・ド・ノガレの献策に
したがい、1296年に、教皇庁への献金を禁止し、通貨改鋳をおこなう。さらに1306年に
フランス国内の、ユダヤ人を一斉逮捕、排除と資産没収しという暴挙に出た。こうして
、まとまった資産を手にしたフィリップ４世が次に目をつけたのが、富裕な、テンプル
騎士団だった。実は、当時のフランスは、イギリスとの戦争によって多額の債務を抱え
ていたし、テンプル騎士団が、最大の債権者であった。そのため、フィリップ４世は、
この債務の帳消しを図る事も、理由の一つだったし、排除されたユダヤ教徒を、助ける
行為にも目障りだったのだ。こうしてテンプル騎士団の壊滅と資産の没収（略奪）計画
を進めた。まず手始めにフィリップは、聖ヨハネ騎士団との合併をテンプル騎士団総長
ジャック・ド・モレーに提案。即座に拒否された。そこでどのようにテンプル騎士団の
資産を没収するかを検討したが、そもそも、何の罪もない人気の英雄達が一般的な裁判
で裁いて、有罪立証は難しい。そこで、匿名の証言を採用できる「異端審問方式」を用
い有罪に持ち込む。異端審問を行うには、教皇庁の認可が必要であるが、当時の教皇は
フランス王の意のままに動くフランス人のクレメンス５世に代わっていた。何の問題も
なく、テンプル騎士団に入会儀式における男色（ソドミー）行為、反キリストの誓い、
悪魔崇拝といった容疑で、起訴するのだ。1307年10月13日、フィリップ４世はフランス
全土に、突然にテンプル騎士団の会員を何の前触れもなく一斉に逮捕。異端的行為など
100以上の 不当な罪名をかぶせ、罪を「自白」するまで拷問を行った。異端審問の常套
手段だったが立会い審問官を、すべてフランス王の息のかかった聖職者と言う用意周到
な準備までしての事だった。
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