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85: 06/11(火)19:24 ID:6by8G9Lfh(17/37) AAS
  中立のリアル・・・・・・・11

 ドイツ軍は、いつものように突破部を拡張しようとしても、果たせず、少数だけ突出
した部隊を、スイスの予備部隊が撃破して刈り取り、戦線に開いた穴を修復できた。の
である。「持ち場を守って死ぬまで戦え」というのは、この場合、敵味方の優劣や戦法
を考え、最も合理的な防戦準備を整え、その最後の仕上げとして、言っているのである
。この防戦思想はさらに徹底され、「とりで戦略」となった。ドイツがフランスを一撃
で倒してしまった事で、さらに状況が変化した為である。今やドイツ方面からの敵を、
リーマット前線で防いでも、フランス方面からもドイツ軍に、背後を突かれてしまう、
そういう状態となったからだ。そこでギザン将軍は、徹底した要点防御戦略を採用し、
ドイツ軍が国境を越えれば、スイスの主要な道路やトンネル、橋などを、ことごとくに
爆破する命令を出した。鎖国化孤立化作戦である。サルガンス、ゴダール、マティーニ
の3つの山岳要塞を重点に、全軍で、アルプスの天険に立て籠る方法を取ったのだった
。と、言えば合理的なようですが、山岳部に立て籠ると言う事は、それ以外は見捨てる
という事で、リーマット線外においての、チューリッヒなどドイツ寄り地域を捨てる。
だけであったのが、今度はそれどころでは済まない。この計画では、最悪の場合には、
スイスの宝庫である 中部高原は本より、殆ど全ての主要都市、村落、農耕地、工業地
を、放棄する事を意味していた。これは、五分の四のスイス国民の尊い生命とその財産
を、万一の場合には、まちがいなく侵略者の蹂躙に任せることを計画にしていた事に、
なる。しかも、それを守るのが本来の使命であるスイス陸軍は、国民不在のアルプスの
山中に、生きながらえようとすると言う案だったのである。ギザン将軍は、いつ何どき
、侵略者の暴虐にさらされるかわからない国民を、置き去りにして山の中の避難所(彼
らの眼にはそう映る)場所に、引き上げていく軍隊を呪う声が聞こえる対応だった。
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