[過去ログ] 中世ジャップランド (34レス)
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15: 2024/09/28(土)19:35 ID:iFJXePbgI(2/2) AAS
  アインシュタイン・トランス・・・・・・・・・・・・06

 ではシューベルトの場合はどうなのか?それはこらの、お話を聞いて頂いてもらう事
で理解できるだろう。この五人のケース一つ一つについての詳細は他に譲ることにして
、この「怨霊」に相当するインド・ヨーロッパ系の言葉を求めると、たとえばギリシャ
語の「το δαιμονιον(ト・ダイモニオン)」がある。これは英語なら「e
vil spirit」」で、単なる「妖怪・変化・魑魅魍魎」ではなくて、恨みのあ
る相手に対する復讐という、はっきりとした動機を備えて実行力ある「悪霊」(デーモ
ン)を意味している。ギリシャ神話ないしギリシャ悲劇に登場する有名な「Ερινυ
ξ(エリーニュス)」というのがあるが、そのもっとも具体的・典型的な、イメージを
伝える存在であるようだ。「母親殺し」という、「母権制」の社会では、最大の罪を犯
したミュケーナイの王子「オレステス」にとりついて、責め続けるこれらの悪霊が登場
する。この場面は、アイスキュロスの「オレステイア(=オレステス三部作)」を飾る
圧巻であるが、これは「アイスキュロスの断片」(D450))というタイトルであり
、そのごく一部がシューベルトのリードとして結晶している。まあ、元々ギリシャ神話
や、キリスト教社会では、怪物や巨人が出て来ては、多くの前の神と新しい神との交戦
も始まり、多くが母親や父親の死をもって 世界が繋がれ行く。と言う図式はかなり多
い種の物語である。ゼネレーション・ギャップや世代格差と言われる、時代の変化は、
かなり古くからの悩ましいものだったのだろう。シューベルトに限らず、歴史上に名だ
たる大芸術家の作品は、「芸術そのものに内在する魔性」とでもいったものが、介在し
、内在し、存在することは、どうしても否定することの出来ない事実である。この種の
「魔性」は、洋の東西を問わず、優れた「文化人」であって、しかも「余執・妄執を残
したまま 非業の死をとげた」人物をして、「怨霊」となって猛威を振るい、最後には
「神」として崇拝の対象にさせる「魔力」の根源である。
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