[過去ログ] ★坂カス出禁  地下売上議論26578★ (1002レス)
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287: (大阪府) 2023/01/21(土)15:49 AAS
28 名前:サイベリアン(茸) [ZA][sage] 投稿日:2023/01/21(土) 14:49:47.98 ID:yP6FESWf0
誰がそれを死と破壊の監視者と思うだろう。
月。
直径3万キロのちっぽけな岩石の塊が、無窮の大宇宙のただ中に生を受けて以来、さらに小さく狭苦しいその表面で繰り返されるおびただしい生命の営みを、やさしく見守りつづけてきた月。

ある日、月の内部を調査していた科学者か探査装置が、1500キロ下方――ほぼ月の中心部で、かちりというかすかな音を聞く。
それから一時間もたたないうちに、地球上のあらゆる天文台、あらゆる宇宙施設は上を下への大騒ぎになるだろう。
月が動いている。地球めがけて。
そして科学者たちは知るのだ。月が今こそ美のベールを脱ぎ捨て、本来の使命を果たし始めたことを。
地球の引力圏に達するまで何ヵ月かかるか、それはわからない。
すぐでないことだけは確かだ。

初めは首をかしげていた人々も、お月さまが毎日大きくなると喜んでいた子供たちも、やがて、その現象に潜む大いなる恐怖に気づくことだろう。
最新式の核ミサイル、極秘裡に静止軌道上へ打ち上げられたミサイル基地とレーザー、荷電粒子ビーム砲台等が、その全力を挙げて、誰もが考えつかなかった最も正当な理由に基づく任務を果たそうとするだろう。
だが、直径3500キロの星に対して、一万メガトンのミサイルが何の役に立つ? 一億度の針先が表面を沸騰させれば行進は止まるのか?
すべての手段が絶望を証明するものでしかないと知ったとき、少なくとも一部の科学者たちは、過去に幾度となく繰り返されてきた問答と疑問を思い出し、もう一年早くその調査と解決に着手していればと、猛烈な自責の念にさいなまれることだろう。

月が自然発生的な、いわゆる「星」でないことは、かなり前から議論されていた天文学上の大命題であった。
いかなる生命も存在し得ぬはずの真空の中で、時折起こる発光現象は何を意味するのか。
初めて月面へ着陸したジョン・ヤングは、なぜ一メートルもジャンプすることができなかったのか。
1966年にオービター2号が撮影した宇宙ピラミッドの正体は。
真空中でなら最低深さ38キロ~48キロものクレーターをうがつ隕石が、月面に限っては1.6~3.2キロメートルの効果しかあげていないのは、月が強靱な金属外殻をもっているからではないのか。
月とは、実は人間以外の存在によってつくられた人工天体ではなかったのか。

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