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【涼宮ハルヒの憂鬱】鶴屋さん萌え スレッド 17にょろ (982レス)
【涼宮ハルヒの憂鬱】鶴屋さん萌え スレッド 17にょろ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/
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290: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/11(土) 14:47:54 ID:4LBXVVY70 あれは俺が今までよんだ鶴屋さんSSの中でも最高 ほかに秀逸な鶴屋さんSSってないのかなぁ・・・ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/290
291: 289 [sage] 2010/12/11(土) 19:55:11 ID:xVDE3MYH0 鶴屋さんSSサイトも、もしあるなら教えて欲しい。ググったけどVIPばっかなのが辛い…… クレクレスマソ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/291
292: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/12(日) 00:58:21 ID:AYD00moS0 VIPも、ごく稀にだがマジで文庫本一冊分はあるんじゃないか、て量の鶴屋さんSS出たりするから侮れないにょろ リアルタイムで追ってたけど、あまりにも質量で充実しすぎてて途中から追えなくなって、ログに放置されてるのがあるorz http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/292
293: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/12(日) 10:29:22 ID:UKN84hvU0 SSは別に見たい人だけ見ればいいにょろ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/293
294: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/12(日) 10:33:34 ID:UKN84hvU0 あっ、つまりこのスレに書いても文句言わないって意味にょろ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/294
295: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/12(日) 23:13:51 ID:33u7bCPC0 なんとはなしにSS書いてみたけど、投下はアリだよな? ……まあ、まだ推敲途中だし、期待するほどのもんじゃないけど http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/295
296: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/12(日) 23:25:56 ID:UKN84hvU0 いいから投下したらいいっさ! http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/296
297: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 11:01:09 ID:FDdVuP8W0 にょろーん http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/297
298: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 15:22:46 ID:iI8lU37J0 じゃあお言葉に甘えて 降りしきる雨の中、俺は途方に暮れていた。天気予報のやつめ、こういう時だけ予想を的中させるのだから、まったく性質が悪い。いつもの俺の婉曲に満ちた言い回しも思いつかないほど、俺の気分は暗くなっていた。 岡部によって補習を食らい、団活に参加できないせいかハルヒは激しく機嫌を損ね、さっさと帰ってしまった。アホの谷口や国木田も帰っている。何故こういう日に限って補習をパスするのだアイツは。俺に恨みでもあるのか。 さて、どうやって帰ろうか。走って帰るのも気が滅入る。誰か傘を忘れてないか、などと考えてみるも不毛だ。あったとしても、先に誰かが持って帰っているだろう。 「さて、どうしたもんかな……」 思わず呟いた時、俺の背後からやたらと元気な声がかかった。 「そこに見えるは、キョン君でないかいっ?」 振り返ると、豪雨も快晴に変えそうな勢いの笑顔で、我らがSOS団名誉顧問、鶴屋さんがそこにいた。 「あ、どうも、鶴屋さん」 「どうしたんだい?そんなとこ佇んで若いのが」 「あ、いや……」 傘を忘れまして、と言うと、鶴屋さんは、あっはっはと豪快に笑い、俺の背中をばしばし叩いた。 「痛いっすよ、鶴屋さん」 「いやいやごめんねっ。そりゃあ災難だったね。よし、お姉さんが一肌脱いであげよう」 「へ?」 俺の馬鹿面なぞどこ吹く風で、鶴屋さんはポッケから携帯を取り出し、なにやら話しはじめた。 「うん、そう。いや、あたしは持ってるんだよ。後輩がねっ。そう、よろしく〜」 携帯をパタンと閉じて、鶴屋さんは俺に向き直った。 「キョン君、十分ほど待てるかな?」 「え、どういうことですか?」 鶴屋さんは、朝比奈さんほどではないにしろ十分にふくよかな胸を軽くそらして、 「優しい鶴屋さんが、キョン君を家まで送ってあげるよっ!」 「え、でも、」 悪いですよ、と言いかけた俺を、鶴屋さんは手の動きだけで制し、また笑った。 「気にすることないっさ!あたしもキョン君と話してると楽しいし」 とは言うものの気にする。鶴屋さんの家と俺の家は決して近いとは言えない。まして鶴屋さんのお家柄である。印象を悪くすることは避けたい。 「じゃ、じゃあ鶴屋さんの家で傘貸してください。そっからは歩きますから」 鶴屋さんはしばらくじぃっと俺の顔を見つめ、 「分かった分かった。キョン君は義理堅いね。じゃあ、ウチで一番いい傘を貸してあげるっさ!」 鶴屋さんの家で一番いい傘ってどんなのだろう。音楽が流れたりでもするんだろうか。微妙に気になる。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/298
299: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 15:23:48 ID:iI8lU37J0 「そら、来たよ。乗りなっ」 俺の目の前に到着したのはリムジンだかベンツだか、とりあえず任侠ドラマでしか見ないようなあの細長いフォルムで黒塗りの奴だ。俺みたいな一般人は、この車に一度乗せられたら生きて帰れないような気さえする。 汚さないように細心の注意を払いながら後部座席に乗り込む。シートの柔らかさに驚いて腰を浮かせ、頭を打つかと心配しても天井は思っていたよりさらに高い。つくづく恐ろしい話だ。一生に何度乗る機会があるだろうか。 お抱え運転手らしき人は俺と鶴屋さんが乗り込むのを確認すると、ほとんど慣性の法則を感じさせない穏やかな速度で、車を発進させた。 「すみませんね、鶴屋さん」 「いいよいいよっ。今日はみくるも先に帰っちゃって一人ぼっちだったからさ。ウチでゆっくりしていくといいにょろよ!」 全くこの人には敵わない。名誉顧問にしておくには惜しすぎる器だ。ハルヒの明るさと長門の頼りがい、朝比奈さんの気遣い、全てを兼ね揃えた人だと思う。その上良家のお嬢様だということを鼻にかける様子も無い。 「さあ、着いたよ。上がって上がって」 俺が後部座席の扉に手をかけるまでもなく扉は開き、おまけに入り口までの僅かな距離を、玄関先で待ち構えていたとおぼしき人が傘をさしてくれる。恐縮しっぱなしの俺としては居心地悪いことこの上ない。 相変わらず広い家だな。最初に思うのはやはりそれだった。この家の見取り図はきっと模造紙一面分くらいの大きさなのだろう、とどうでもいいことを思ってみる。 「お茶でも淹れるからね、ちょろっと待っておくれよ!」 お構いなく、と言う時間すら残さず、鶴屋さんはててて、と長い廊下を抜けていく。案内された部屋は俺の目算で教室と同じか、あるいはそれ以上の広さがあった。 「粗茶だけど、勘弁してねっ!」 小さな舌をちょろりと出して言うさまは本当に邪気の欠片も無い表情で、この上なく安心させられる。この人が側にいるだけでリラックス出来るというのはSOS団の共通認識と言っていいだろう。 頂きます、そう言って一口すする。これは…… 「うま……」 朝比奈さんにライバル登場、そんなフレーズがテロップ付きで俺の脳裏を駆け巡った。茶がいいのか淹れ方がいいのか、恐らくその両方だろう。 「いつもみくるのお茶を飲んでるキョン君が言うなら、きっと間違いないんだろうね。嬉しいっさ!」 そう言ってにこにこと笑いながら俺の向かいに座る。この人は百年経っても笑ってるんだろうな、と思う。俺としてもこの人の笑顔には助けられるし、いつまでも笑っていて欲しい。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/299
300: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 15:24:46 ID:iI8lU37J0 「キョン君は、どうしてあの時間にあそこにいたのかなっ?」 「あ、補習食らっちゃいまして。それで……」 また豪快に笑う。笑顔なのは結構だが、あまり笑われると俺の立場が無い。 「よくないにょろよキョン君。ハルにゃんにでも教えてもらえばいいのに」 「アイツの教え方は口より先に手が出るんですよ」 「ふぅん……長門っちも頭いいんじゃないかい?」 「長門は人に物を教える人間じゃない気がしますね、なんとなく」 長門はきっと俺の脳味噌に情報を転送、などという離れ業をすることも可能なのだろう。甚だ魅力的ではある。 「こいず――」 「アイツに教わるくらいなら自分でします」 「あははっ。キョン君らしいね。じゃあ……あたしが教えてあげよっか?」 「鶴屋さんが?」 「こう見えても、それなりに頭はいいんだよ?」 茶を飲みつつ、鶴屋さんはちょいと小首を傾げて言った。結構卑怯な仕草である。長い黒髪がふわりと揺れた。 「あ、でも、忙しくないですか?ほら、受験の準備とか」 俺の言葉に、鶴屋さんは何故か少し寂しそうに笑って、 「あたし、受験はしないのさ」 「へ?そうなんですか?」 鶴屋さんは多少言いづらそうに、しかしその笑顔を絶やすことは無く、 「その……高校を卒業したら、鶴屋家の娘は花嫁修業に入るんだよ」 「はな――」 不意に、本当に不意に、この人の置かれている立場を実感した。鶴屋グループの一人娘。天真爛漫な表情の裏には、何百何千という人々の生活を護る責任が圧し掛かっている。 「でも、許婚とか、そういうのはいないんっさ!結婚相手はあたしの自由だよ!」 俺の浮かない顔を見て察したのか、鶴屋さんは明るい声を出して言う。 「それに、小さい頃から知ってたことだしね。覚悟も出来てるんよ」 「…………」 微妙に気まずい空気。俺の乏しい人生経験では、鶴屋さんに対して何か言ってあげることも出来ない。 「ごめんねっ。辛気臭い話しちゃって。キョン君はなんだか話しやすいから」 間を持たそうと、茶をすする。味は落ちていないが、少しだけぬるくなっていた。 「……すみません、無神経で」 「キョン君が謝る必要なんてないっさ!あたしが勝手に話しただけにょろ」 「いえ、そんなこと無いです。すみません」 「う〜ん、じゃあ、こっちからも一つ。いいかなっ?」 「あ、はい。俺に答えられることなら、何でも」 「じゃあ…………キョン君は、ハルにゃんのことどう思ってるにょろ?」 少しだけ息を吸って、鶴屋さんは言った。 「ハルヒ……ですか。まあ振り回されはしますけど、大切なやつですよ」 「ふ〜ん。じゃあ、有希んこのことは?」 「長門は頼れる仲間です。最近はあの無表情が読み取れるようにもなりましたし」 「みくるは?」 「……それは鶴屋さんもご存知かと」 「あはは、そうさね」 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/300
301: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 15:27:59 ID:iI8lU37J0 「じゃ……あたしのことはどう思うかな?」 悪戯っぽい光を大きな眸に宿らせて、しかしどこか真剣な眼差しに、俺は無意識のうちに背筋を伸ばした。 「鶴屋、さん……」 「あたしだってね、鶴屋家の一人娘だっていう自覚はあるし。おやっさんが築いたこの家を護りたいって思ってる。でもね?……せめて好きな人ができた時くらいは、自分の好きなようにしたいんさ」 ふわり、と鶴屋さんは立ち上がった。普段の目がぐるぐるするような素早く快活な動きではなく、優雅な動作だった。俺の隣に音も無く座る。 柑橘系の甘い匂いが俺の鼻腔を刺激する。香水を使っているわけではなというのを、朝比奈さんから聞いたことがあるので、この香りは鶴屋さん自身のものだろう。 「キョン君……あたしじゃ、だめかな?」 鶴屋さんが俺の手を取る。普段あまりに活発な彼女を見ているせいか不自然さを覚えるほど、その手は細く、小さかった。 自信に満ちた目が、一人の女性のそれに変わる。あまりに魅力的なその光に、俺は目が離せなくなってしまった。 そうだ、この人の笑顔に、俺は何度も勇気付けられたじゃないか。長門のように超絶的な力を持っているわけでもない。朝比奈さんのように未来から、俺を助けてくれるわけでもない。 ましてハルヒのように、世界に超自然的な影響を与えるような、そんな人間でもない。俺と同じ一般人だ。 だがこの人は、いつでも一歩引いたその場所から、俺たちを見守ってくれたじゃないか。そして今、俺に元気をくれる太陽のような笑顔が曇ろうとしている。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/301
302: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 15:28:40 ID:iI8lU37J0 そんなことは、あっちゃいけない。 「……俺なんかで、いいんですか?」 「キョン君さえいいなら、あたしはめがっさオーケーっさ」 「もしかしたら、財産目当てかもしれませんよ?」 「なら、好きなだけ使えばいいっさ」 ほんのり微笑んで言う鶴屋さんに、場違いかもしれないが俺は思わず笑った。 「笑うところじゃないにょろ」 「すみません。ですが……」 口を尖らせる鶴屋さんを、俺は渾身の勇気を振り絞って抱き寄せた。とんでもなくいい匂いだ。香水なしでこの香りは脅威と言わざるを得ない。 「側にいますよ、鶴屋さん。俺の資質が足りないなら、全力を挙げて勉強しますから。その代わり、笑っててください。それが俺からの条件です。鶴屋さんが笑顔でいてくれるんなら、俺、何だってしますから」 「キョン君」 引きつり気味の笑いが、俺の肩口からやっと響いた。少々水っぽいのは、まあ仕方が無い。 鶴屋さんの身体の柔らかさに、俺の理性が少しずつ削られていく。耐えられなくなる前に、俺は鶴屋さんを離した。 「……後悔、しませんね?」 鶴屋さんは満面の笑みを浮かべながら頷いて、腰を上げた。 「さっ、もう暗くなるよ!」 いつもの鶴屋さんだ、俺は思った。そしてこの笑顔は俺のものだ。言いようのない充実感に、俺は口元が緩まないようにするのに必死だった。 一番いい傘、は果たして見たところ普通の紺色の傘だった。俺が思ったとおりの感想を述べると、鶴屋さんは誇らしげに、 「どんな大きい台風が来ても壊れない傘っさ!」 ……鶴屋さん、今は風なんて吹いてませんが。 「細かいことはいいんだよっ。それよりキョン君!」 「はい?」 玄関先に出た俺のところへ駆け寄った鶴屋さんは、俺の反応速度を遥かに超えたスピードで、俺の《禁則事項》を《禁則事項》した。鶴屋さんは俺から素早く距離を取って、 「あたしの初めてだよっ。鶴屋家の女は一度捕まえたら逃がさないっさ!覚悟してよキョン君!」 そう言うやいなや、呆然と立ち尽くす俺を置いて鶴屋さんは玄関に飛び込んでしまった。だがその長い髪の隙間からのぞいた耳がほんのり紅く見えたのは、きっと気のせいではない筈だ。 雨粒でも掻き消すことの出来ない熱は、いつまでも俺の唇にわだかまっていた。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/302
303: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 15:31:17 ID:iI8lU37J0 おしまい 鶴屋さん難しいな http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/303
304: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/13(月) 19:57:14 ID:cJC1VNiS0 乙 鶴屋さん分が少し満たされた 鶴屋家の得体の知れなさが難しさを上げる要因の一つかもな http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/304
305: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/14(火) 14:26:06 ID:wFkRhZGd0 乙にょろー http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/305
306: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2010/12/14(火) 14:56:42 ID:TVoc7YAL0 に、にょろー やっぱり鶴屋さんよりちゅるやさんにょろ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/306
307: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/14(火) 22:21:30 ID:Z5BOniegO >>303 乙 面白かったっさ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/307
308: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/14(火) 22:43:22 ID:TkfQZQUZ0 ちゅるやさんって踏み潰したりすると面白そうにょろ http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/308
309: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/12/15(水) 00:59:21 ID:A1eYS/fBO >>308 やめれw http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1275203118/309
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