[過去ログ] 【涼宮ハルヒの憂鬱】鶴屋さん萌え スレッド 17にょろ (982レス)
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300: 2010/12/13(月)15:24 ID:iI8lU37J0(3/6) AAS
「キョン君は、どうしてあの時間にあそこにいたのかなっ?」
「あ、補習食らっちゃいまして。それで……」
 また豪快に笑う。笑顔なのは結構だが、あまり笑われると俺の立場が無い。
「よくないにょろよキョン君。ハルにゃんにでも教えてもらえばいいのに」
「アイツの教え方は口より先に手が出るんですよ」
「ふぅん……長門っちも頭いいんじゃないかい?」
「長門は人に物を教える人間じゃない気がしますね、なんとなく」
 長門はきっと俺の脳味噌に情報を転送、などという離れ業をすることも可能なのだろう。甚だ魅力的ではある。
「こいず――」
「アイツに教わるくらいなら自分でします」
「あははっ。キョン君らしいね。じゃあ……あたしが教えてあげよっか?」
「鶴屋さんが?」
「こう見えても、それなりに頭はいいんだよ?」
 茶を飲みつつ、鶴屋さんはちょいと小首を傾げて言った。結構卑怯な仕草である。長い黒髪がふわりと揺れた。
「あ、でも、忙しくないですか?ほら、受験の準備とか」
 俺の言葉に、鶴屋さんは何故か少し寂しそうに笑って、
「あたし、受験はしないのさ」
「へ?そうなんですか?」
 鶴屋さんは多少言いづらそうに、しかしその笑顔を絶やすことは無く、
「その……高校を卒業したら、鶴屋家の娘は花嫁修業に入るんだよ」
「はな――」
 不意に、本当に不意に、この人の置かれている立場を実感した。鶴屋グループの一人娘。天真爛漫な表情の裏には、何百何千という人々の生活を護る責任が圧し掛かっている。
「でも、許婚とか、そういうのはいないんっさ!結婚相手はあたしの自由だよ!」
 俺の浮かない顔を見て察したのか、鶴屋さんは明るい声を出して言う。
「それに、小さい頃から知ってたことだしね。覚悟も出来てるんよ」
「…………」
 微妙に気まずい空気。俺の乏しい人生経験では、鶴屋さんに対して何か言ってあげることも出来ない。
「ごめんねっ。辛気臭い話しちゃって。キョン君はなんだか話しやすいから」
 間を持たそうと、茶をすする。味は落ちていないが、少しだけぬるくなっていた。
「……すみません、無神経で」
「キョン君が謝る必要なんてないっさ!あたしが勝手に話しただけにょろ」
「いえ、そんなこと無いです。すみません」
「う〜ん、じゃあ、こっちからも一つ。いいかなっ?」
「あ、はい。俺に答えられることなら、何でも」
「じゃあ…………キョン君は、ハルにゃんのことどう思ってるにょろ?」
 少しだけ息を吸って、鶴屋さんは言った。
「ハルヒ……ですか。まあ振り回されはしますけど、大切なやつですよ」
「ふ〜ん。じゃあ、有希んこのことは?」
「長門は頼れる仲間です。最近はあの無表情が読み取れるようにもなりましたし」
「みくるは?」
「……それは鶴屋さんもご存知かと」
「あはは、そうさね」
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