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【まどか☆マギカ】杏子×さやかスレ34【杏さや杏】©2ch.net (177レス)
【まどか☆マギカ】杏子×さやかスレ34【杏さや杏】©2ch.net http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/
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55: 紡がれる幸せ2 [sage] 2017/05/14(日) 00:58:23.43 ID:6R9e2QYr0 なかば勢いに任せて飛び出したさやかだが、当てがあるワケではない。 そもそも状況を正しく理解していないから、その解決方法も糸口すらも見当がつかないのだ。 (お母さんは……杏子を忘れたってこと……?) 歩きながら、少なすぎる手がかりを元に考える。 それはあり得ない。 杏子は今や美樹家のもうひとりの娘として、両親も当然のように接している。 しかも昨日は父の日のパーティーまで催してるのだ。 久しく音信の遠のいていた友人が相手ならともなく、たかだか数時間のうちに記憶から消え去るなど考えられない。 しかしそれ以外の記憶や習慣はしっかりと残っているから、杏子だけがまるで初めからいなかったように記憶を操られた――。 そう考えれば一応の説明はつく。 だがそうなると今度は誰が、あるいは何故、という疑問が湧きあがる。 「………………」 考えなければならないことは、もうひとつ。 これは先延ばしにできない喫緊の問題だ。 つまり、この事実を杏子に知らせるべきか否か。 以前の彼女に対してなら躊躇いはなかった。 他者との関わりを避けたがっていたから、思い切りのよい彼女はそれも仕方がないと受け止めるだろう。 今はもう違う。 2人は――彼女たちは長い時間を共に過ごしすぎた。 常に後ろめたさを感じ、どこかよそよそしかった両親への接し方も今や過去のこと。 さやかの両親は、杏子にとっても両親だ。 そこまで思い至れば迂闊に知らせるべきではないと結論が出る。 (ちがう……そうじゃない…………ッ!) じわりと汗が額を伝う。 ”知らせてはならない”のではない。 ”知られてはならない”のだ。 そのことに気付いた時、さやかは自身の愚かさを思い知った。 杏子が帰ってくる! そうだった。 彼女は今朝、おつかいに出かけたのだ。 お釣りで好きなお菓子を買ってもいい、という条件付きで。 母はその後、話があると言ってさやかを呼び止め、そしてあの質問をぶつけたのだ。 「急いで戻らないと!!」 とにかく杏子より先に帰宅し、2人が接触しないようにしなくてはならない。 杏子には適当な理由をつけてもう一度外に連れ出し、せめて夕方まで時を稼ぐ必要がある。 その間に何か分かるかもしれないし、もしかしたら母も何事もなかったように娘たちにおかえりと声をかけるかもしれない。 (あたしのバカ! なんでこんなことに気付かないんだよ!!) 恨んでも呪っても遅い。 さやかは来た道を騏驥(きき)の如く引き返した。 http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anichara2/1489316133/55
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