[過去ログ] 銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓 (771レス)
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261: 2012/11/28(水)22:07 ID:2YIqRAx80(2/2) AAS
銀時が、迎えに来てくれた日。
高杉が、俺に将軍を寝所で殺せと、短刀を押しつけてきた。
今までの行為が、その為だったのかとそこで悟った。
貴様は、俺を男に馴染ませるために抱いたのか。だとしたら、ずいぶんと見くびられたものだ。だが、いかにも貴様らしいよ。
駒の気持ちなどどうでもいいのだろう。貴様の世界は貴様中心に回っているのだろうからな。
262: 2012/11/28(水)22:13 ID:nPt0r0pU0(1) AAS
だがな、高杉。
そうだとしても、俺にはひとつ解けない疑問があるんだ。
ただただ男を教え込むための行為ならば、なぜ貴様は・・・
あえて子供が出来るようなことをする?
色町でも、街娘でも、女に不自由しなかった貴様がそんなヘマをするとは思えない。
省5
263: 2012/11/28(水)22:14 ID:XP2XvG/G0(1) AAS
6.5 夫婦の絆
(銀時視点)
夫婦として暮らすことになった手前、以前のように桂をソファーに寝かせるわけにはいかない。
なにより、妊婦にそんなことをした暁には、周辺の女共に殺されかねない。
というわけで、例の寝室に二つ布団を引いて寝ている。
省3
264: 2012/11/28(水)22:16 ID:WhlQU1lw0(1) AAS
この桂にねえ????。
たまたまこちらを向いて寝ていた奴の顔をちらりと見た。ちゃんと目を閉じて寝ている顔は、まあ、可愛いと言えないこともない・・・って、おいおいおい!!
別にやましいこと考えている訳じゃないからね!!!
でも・・・
でも、もしも。
省6
265: 2012/11/28(水)22:17 ID:RkJ91mv70(1) AAS
ていうか、子供が出来るってどんだけよ??
一回や二回じゃないよね?
もう毎日って感じなの?
そんなに桂っていいわけ・・・・って、だから、ないから!!ナイナイナイナイ!!
再々度、桂を見る。うっすら唇が開いた。
省8
266: 2012/11/28(水)22:21 ID:t/DPPH0l0(1) AAS
いや、そういや、それ以前にあいつは、こいつの妊娠知ってるの?
しらね??だろうな。知ってても、きっと俺の子だとか思いそうだよな!
んだよ??????!無責任なマダオじゃねーか、あいつの方が!
くっそ????、何で俺ばっかりこんな外れくじ引かなきゃならないわけ??
だって、だってさ、この先 結野アナとかさ、きれいなお姉ちゃんと知り合ったとしてさ、もしかしたら交際・・・ってなことになるかもしんないじゃん!!
省5
267: 2012/11/28(水)22:22 ID:y4h9IqsX0(1) AAS
ギャッ!!!と、あやうく悲鳴を上げてしまうところだった。
桂がしっかり起きていて、あの黒い目でこっちを凝視している。
「貞子か!!!お前は!!」
「貞子ではない、桂だ」
「今は坂田でしょ」
省9
268: 2012/11/28(水)22:29 ID:UyQgpGKY0(1) AAS
「てめ????、言えって言ったのてめえだろうが!!この借りは、男になったら倍返しだかんな!!いや、十倍返しだな!!!」
「ああ、男になったら好きなだけ殴りかかってこい。返り討ちにしてくれるわ。大体、貴様は無粋なことをづけづけと・・・」
「だってさあ。気になるじゃん。夫としては」
うっと桂が言葉に詰まる。
一応、迷惑かけているという自負は、義理堅いこいつには人一倍だ。
省8
269: 2012/11/28(水)22:30 ID:31XUiAOx0(1) AAS
マジこいつ、何なの。
天然とか言うレベルじゃないんですけど。
「しかし、お前相手に・・・高杉もすごいね!尊敬しちゃう!ある意味クララが立つよりすごいことだよ、これは!!」
「さっきから、やたら高杉、高杉と・・・お前は、一体何を言いたいんだ」
・ ・・たしかに。俺は一体何を言いたいんでしょう。で、どうしたいんでしょう。
省5
270: 2012/11/28(水)22:33 ID:eFnvkf2z0(1) AAS
「何なのだ、一体」自分の後ろにいる俺に振り向きもせず、うんざりしたような声を出す。その細い身体を、初めて抱きしめた。何とも言えない匂いがする。
「確かめさせて」
「何を?」
「・・・夫婦の絆?」
「はあ??」
省8
271: 2012/11/28(水)22:34 ID:WaVP+c0V0(1) AAS
馬鹿正直で、くそ真面目で、電波野郎なのに、
まっすぐな魂を持つ、自己犠牲型の理想家。
昔からひとつも変わってない強い意志と、生き様。
それでいて、なんだか支えてないと倒れちゃうんじゃないのと思うくらい華奢で。儚げで。それなのに、一人でいろんな事全部抱え込む。
俺も高杉も知ってた気の抜き方を、こいつは知らない。いつも走り続けている。
省4
272: 2012/11/28(水)22:37 ID:NrTlvaJY0(1) AAS
「俺も、クララが立つ気持ち、分かったかも」
「だから、クララっていったい何のはなしだああああ!!!」
桂は、仕方ないと思ったんだろう。
それとも、お詫びにとでも思ったのだろうか。驚くほどまったく抵抗しなかった。
どころか、なんだかうっすらと笑ったような気がする。なんだか、これって。
省3
273: 2012/11/28(水)22:38 ID:yceblw/i0(1) AAS
何度も、その白い身体を指や唇でなぞる。細くて、壊れそうな女の身体。触れて、その感触を確かめる。反応を見逃さない。
途中で、あの片目のニヤリ顔がちらついた。男だったときの桂の顔も浮かぶ。子供の頃のあいつらや、あの人の顔だって。
少し離れたところに神楽だっているし、ストーカー忍者もいないとは限らない。
こんなに、今まで頭の中がゴチャゴチャになったことなんかないってくらいに、いろんな事が頭を巡る。何してんだろう、俺、というさめた自分もいて。
でも、それを、全部ひっくるめても、
省4
274: 2012/11/28(水)22:42 ID:Wc9KRKUd0(1) AAS
だけど、俺はどうしてもここから先に進めない。
どうしても、あと一歩が踏み出せないでいる。
口づけすら、戸惑って出来ないでいる。
今まで築いてきた、何か。関係?絆?友情?
何かが壊れてしまいそうで。
省5
275: 2012/11/28(水)22:43 ID:XZOcr5cc0(1) AAS
多分、長い沈黙の後、桂が儚い声で
「銀時」俺の名を呼んだ。
そのとき、俺は心を決めた。
初めて、その唇に口づける。
でもどうしても、そこから先は、
省6
276: 2012/11/28(水)22:45 ID:DY6gfqNw0(1) AAS
ながい困惑の末に、
たどり着いた桂の中は、恐ろしいほどに熱くて、
本当に解けてしまいそう。
それとも、俺がずっと冷たかったから、そう感じるのだろうか。
どうしようもない、熱が引かない。
省6
277: 2012/11/28(水)22:46 ID:dPaCKI5V0(1) AAS
体中が沸騰して、
ああ、おかしくなってしまいそう。
いや、実際、既に俺はおかしくなってまったかもしれない。
このまま。
こいつと、本当の夫婦になるって言うのも、案外悪くないと考えるほどに。
省2
278: 2012/11/28(水)22:49 ID:9UXbBhdX0(1) AAS
熱くて、熱くて。
奧にしまいすぎて、凍てついていた心が溶かされていくようだ。
溶けて、溶けて、俺の顎から滴がぽたぽた流れ落ちた。
だからか、桂は、うっすらと目を開けて俺を見た。
その、瞬間
省5
279: 2012/11/28(水)22:49 ID:dascqKmK0(1) AAS
翌日。
すでに寝室にあいつの姿はなく、
なんかきっと、怒られるか、嫌みを言われるんだろうな??なんてちょっと気まずい思いをしながら起きると、いつものように桂は既に朝食を作っていて。
いつものように俺と神楽を起こしに来て。
「おはよう」いつもと変わらず、凛とした笑顔を見せた。
省8
280: 2012/11/28(水)22:50 ID:OJI78KGE0(1) AAS
「あ??新聞・・・」と、取りに行こうかと思ったとき、丁度桂が捕ってきてくれて、手渡してくれた。「ど??も」と、
何気なく(本当に何気なく)奴の顔を見たら、ばっちりと目があった。
その瞬間、
なんと、奴の顔が、かあーーーーーっつと、真っ赤になったのだ。
えええええ????どゆこと???!!!
省2
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