[過去ログ] かぐや姫の物語 32 [転載禁止]©2ch.net (882レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
685(1): 2015/07/18(土)00:53 ID:FG7k5JyR(1) AAS
原風景のような美しい自然。
都での優美な生活。
求婚者をばっさりとはねのけるところ。
劇中に歌われる「わらべ唄」などなど、
みどころは満載。
このかぐや姫の物語ってのはある意味残酷な話だと思う、どこがと言うと「うかうか周りに流された結果、
周囲の要求を拒否し続ける事しかできなくなった人間」を描いている点だ
タケノコ(かぐや)は花見の帰りに牛車の中から捨丸を見かけた時点で飛び出して行って捨丸と一緒に
行けばよかった、行くべきだったはずなのにそうしなかった
そもそも山でキジと茸を取った日に翁の言うとおりにせず、いっそ捨丸たち木地師と一緒に行けばよかった
けどいくら成長が速いからとはいえまだ子供のタケノコに自分が何を欲求しているかなんか自覚できるわけがない
翁にしてもタケノコに良かれと思って行ったことだったし、だからタケノコも従わないわけにはいかなかった
しかし理由はどうあれ、自分の気持ちをごまかして自分の真の欲求を実現できる道を自ら閉ざしてしまったことには
変わりないし、その時点でタケノコ=かぐやの不幸は決定づけられていた
「罪と罰」という謳い文句は鈴木Pの考案らしいが、ある面ではこの映画の核心を確かに突いている
要するに「何が何でも自己を貫くべきだったのにそうしなかったこと」が姫の「罪」であり、「そうしなかった」事に伴う
後悔が「罰」そのものであるという見方もできる
視聴者をバカにしてるな高畑は!
終盤での捨丸との「駆け落ち」を「不倫」と切って捨てる事は簡単だが、捨丸があの時点で妻子を持っているという事によって
「それでもタケノコは捨丸と一緒にいたかった、いるべきだった」というタケノコの欲求の強さと、月の力で仲を引き裂かれる
その後の展開も相まって「そうするべきだったのにもうできない」というどうしようもなさ、そして「もっと早く自分の欲求に
気付くべきだった」という「生き方の問い直し」を同時に行うという展開上の意味は押さえておくべきだろう
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 197 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.006s