[過去ログ] 【アニメゴジラ】GODZILLA 37【決戦機動増殖都市】 (283レス)
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186(1): (ワッチョイ) 2018/07/28(土)22:23 ID:jYY6GJjt0(1) AAS
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この映画、コンセプトには非常に拘られているようだ。というのも、一時間以上も経ってから寝ぼすけゴジラが起き上がってくるまで延々だらだらと地球と人類に纏わる話ばかりする。
1966年、南海の大決闘以来最長の怪獣出突っ張り時間。エキサイティングな映画ではない。
率直に言ってしまえば酷く詰まらない映画だ。テーマそのものは魅力的であるものの、実態は単調な軍用語や解説台詞の連続、ストーリー全体の緊張感の無さで覆いつくされている。
幾つもの種族に股がる人々や青臭い指揮官に至るまで、皆威勢良く叫ぶだけだ。そう。各々議論の過程でなんか叫ばずにはいられないらしい。
単純な前提だ。環境を蹂躙する人類に対してゴジラが立ち上がった、前回で明らかだった話だ。
今や、全地球がゴジラの遺伝子を取り込み、彼を覇者として迎えている事が明らかになった。ゴジラそのものに対する抗体的な存在や天敵は明らかにされていない。非常に興味深い。
自身の選択に対して自信を持ち、決断する事を学ぶ若い司令官が主人だ。勇敢に戦い、殉職する者達。後に20000年後の地球では地下で虫の様に暮らす人類が生き残っていた事が明らかとなる。
物語の鍵は進化にある。人類はテレパシーを操る存在に進化し、ゴジラは300メートルの不滅の神と化した。
唯一進化しなかったのは、自然との同化を拒んで技術にしがみ付き、地球を離れた作中の人物達だ。
要はそういう事だ。ガジェットや宇宙船やレーザービームよりも生命の神秘は偉大なりと、そういう事だ。
決戦起動増殖都市は、休眠状態のメカゴジラをゴジラと戦わせる為に起動させる過程でも冗長にもその話を長引かせる。
本作の決戦は今までの伝統的なそれとは全く異なり、ストーリー全体に潜む寓意性に基づいて展開される。
というのも、本作におけるメカゴジラはナノメタルの集合体という扱いで登場する。土地の一部を占有する形で異常増殖し、鋼の大都市を作って身を守っていたのだ。文字通り、自然と科学との対決という訳だ。
決戦起動増殖都市は、ゴジラに纏わるあらゆる事柄を挑戦的に、概念的にすら捉え、古典的な怪獣プロレスの枠を大きく外れて展開していく。
しかしながら、見た限りでは魅力的な何かしらにはなり得ていない。
観客はただ、看板怪獣の登場をひたすら座って待ち続ける羽目になるだけだ。
ついにゴジラが動き出した時にはもう遅すぎる。このメジャー怪獣について、新しい作品を世界観から何まで一から創り上げるという創造性に富んだ試みは、蚊程も噛み合わない幾つものコンセプトのごっちゃとなって矮小化する。
ラスト20分の大爆発は以上の埋め合わせにはならない。
総評。アニメゴジラ3部作中2作目はあからさまな駄作。ストーリーのトーンを僅かに下げただけだ。
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