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497: 06/12(水)17:02 ID:YhaaIfWP(1) AAS
メキシコや中南米人の2型糖尿病発症リスクを高める遺伝子変異を発見:ネイチャー誌に掲載
2023年6月25日、英科学誌ネイチャー(Nature)に、メキシコや中南米の人々に2型糖尿病発症のリスクが高い理由を説明する遺伝子変異が発見されたとする研究論文が掲載されました。このDNAはネアンデルタール人由来である可能性が指摘されています。
この研究は、国際研究チーム「SIGMA(Slim Initiative in Genomic Medicine for the Americans)」によるもので、メキシコ人と他の中南米地域の人々の2型糖尿病の発症率が米国の非ヒスパニック系の白人に比べて約2倍高い理由を解明することを目的としていました。
研究チームは、メキシコと他の中南米地域の8214人を糖尿病患者と非糖尿病患者に分けてDNAを比較しました。その結果、SLC16A11と呼ばれる遺伝子に存在する変異が、2型糖尿病の発症リスクを高めることが判明しました。
SLC16A11遺伝子は脂質と呼ばれる脂肪分子の分解に関与しており、この変異を持つ人は変異を持たない人に比べて糖尿病の発症リスクが約20%高いことがわかりました。
SLC16A11変異を持つ割合は、純粋なアメリカ先住民系の人々で特に高く、約半数がこの変異を持っていることがわかりました。中南米地域全体では、変異を持つ割合は30%から40%となっています。
一方、東アジアの人は約10%、欧州人は2%と非常に低く、アフリカの人ではゼロであることが明らかになりました。
この研究結果は、メキシコや中南米の人々の2型糖尿病の発症リスクが高い原因の一端を解明するものであり、将来的には新しい治療法や予防法の開発につながることが期待されます。
なお、このDNA変異がネアンデルタール人由来である可能性は、今後の研究でさらに検証される必要があります。
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