油絵総合スレッド (774レス)
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113: 2012/02/23(木)20:40 AAS
吸収性、と言うところで分類すると三種類あるが、単独で説明しても性質はわかりづらいかな
それぞれの特徴はこういう感じ
↓
■吸収性キャンバス
伝統的な吸水性下地は膠や卵白といった水性媒材で顔料を溶いたものなので、乾燥後の柔軟性に乏しく
キャンバスに使った場合、巻くと割れやすい
最近は合成樹脂を添加して巻ける製品も売られているが、その都度枠に麻生地を貼って自分で塗布するほうが
状態よく管理しやすい
簡易につくりたければ膠ひきの後ガッシュやポスターカラーやチューブの胡粉などを塗布したのでもできるため
自作は一番簡単にできるが、油を吸収すると透明度が増すのでチタンなど不透明度の高い顔料を選ぶか加えた
省7
114: 2012/02/23(木)21:06 AAS
■半吸収性キャンバス
単純に言って、ニスを加えないシンプルな混合テンペラを下地へ塗布したものだと思えばいい
テンペラと同じく処方は多種あり、ヨーロッパ各地でそれぞれ伝統的なご当地処方があるので、興味があれば
技法書をいろいろ見てみるといい
例えば、ドイツで学んだ人と、イタリアで学んだ人でけっこう言ってることが違ってたりもするが、それは地域差で
どちらが正しいと言うものではない
一般的に使われているのは膠を使う処方
自作する場合、油彩使用だと耐水性はあまり関係ないのでわざわざ高い兎膠を買わなくても三千本膠でいい
加える乾性油の配合量によって吸収性、非吸収性のどちらへも近づくので性質は半吸収性だからこうとは
一概に言えない
省3
115: 2012/02/23(木)21:23 AAS
■非吸収性キャンバス
膠ひきの後、油絵の具のシルバーホワイトを塗ったものだと思えばいい
これは油性の絵の具にしか使えないが、描き始めに失敗しても完全に拭き消すことができる
たぶんこの特徴のためしぶとい支持者がいて、異様にお高い油性輸入キャンバスも売れるのだが、
そこまでして使う必要が普遍的にあるのかと言うと別にないと思うので、無理に買わなくてもいいと思う
膠引きされたローキャンバスを買ってきて若干油抜きしたシルバーホワイト系のファンデーション絵の具を
塗れば良質に自作もできる
市販のアクリル共用キャンバスも非吸収性キャンバスに調整されているが、あれはアクリル樹脂の分量を
減らした下地材を塗布すれば半吸収性キャンバス化する
116: 2012/02/23(木)21:52 AAS
これに関連して、いまちょっと思い出したこともついでに
最初の膠ひきの際、膠の代わりにアクリルメディウムを使うことを勧めている本がいまだにけっこうある
メーカーのアクリル絵の具の解説にも書いてたりするのだが、あれはどういうつもりなのか非常に不可解
ほんとにやったことがあって書いてるのかたいへんに疑問
膠は単に油の遮断層をつくるだけでなく、布目を埋めて下地絵の具の裏抜けを止める役割があるので、
アクリルメディウムではまったく膠の代用にならない
膠のように温度で半ゼリー状になり表面に塗り拡げられるが布に染み込まない状態にならず、強い浸透力を
持ったアクリルメディウムは染み込んでしまい表面に膜がつくれないどころか、布目の穴埋めの役目をぜんぜん
果たさず裏抜けし放題のため木枠と布を接着してしまったりして最悪の状態になる
粘度の高いジェルを手早く塗れば不可能とは言えないが、非常にやりづらく、ものすごくコストパフォーマンスが悪い
省4
117(1): 2012/02/24(金)17:54 AAS
詳しい解説ありがとう。半吸収地のエマルションについての説明もあると助かります
118: 2012/02/24(金)17:55 AAS
絵の具を手練りしている奴いる?
119: 2012/02/26(日)23:17 AAS
>>117
配合比を知りたいのかな?
貧乏なときはついやってしまいがちだけど、自分でつくるとめんどくさいよ・・・
塗るまでのキャンバスの下処理もあるし
分量比は膠を使った処方でちょうど半吸収の名の通り中間くらいにするとして
顔料10+膠水5(膠1:水10程度で溶解したもの)+乾性油3(+乾燥剤若干)+水5
くらいの目安で考えればいい
吸収性を強くしたければ乾性油をもっと減らしてもいいし、油の分量が増えるほど非吸収性に近づいて
いくものの粘度があがって練り合わせるのが難しくなる
最初に少量の膠で硬めによく練ったものを残りの膠で薄め、それをかき混ぜながら少しずつ
省6
120: 2012/02/27(月)13:40 AAS
本当にありがとうございましたm(__)m配合の方、参考にさせていただきます。すごく勉強されていますね
121: 2012/02/27(月)23:52 AAS
船岡とかキャンバス見本で麻袋みたいに目のあらい布は
明らかに目止めが木工ボンドみたいだけど・・・
塩化ビニールか、まぁアクリルエマルとは違うけど。
自分でやると膠はカビが生えやすいですけど、、、
本で?小学生が使う糊でも膠の代わりをはたす
読んだ記憶もあるですけど、、、上から水彩とか
アクリルとか使うと、目止めがとれちゃうな
俺昔ホルのモデリングぺーを塗って油したことあるけど
すごく描いてて気持ち良かった。
めんどくさいことやらないで、布にクサカベの油に向いたジェッソを
省2
122: 2012/02/29(水)08:19 AAS
絵じゃないんだけど模型に油絵具使ってるんだけど
今までホルベイン使って来てランクアップしようと
シュミンケのムッシーニを買った
でも正直ホルベインと使いごこちに全く差を感じないんだよね
特に伸びがいいとかも感じないし
むしろ使い慣れた色じゃない分使いにくいだけみたいな
一体ムッシーニって何がいいんだろ
高いだけかな
これならホルベインでよかった・・・・
123: 2012/02/29(水)08:19 AAS
違いと言えば臭いは全然違う
124(1): 2012/02/29(水)14:11 AAS
アクリルジェッソやモデペは裏キャン再利用やパネルには向いてるんだよね。
添加用の防腐防カビ剤の存在も知らないらしいのはよくわかったが、
一からキャンバスつくるなんてビンボな学生の時か趣味の古典やってる人くらいしかしねーよ。
経験的な加減が要求されるところが多いから、大学なんかで慣れてる人に教えられながら
やんないとインスタントにできるようにはなんないし。
シュミンケは根強い支持者がいるが、支持者のオルグポイントは聞いてもよくわからん。
近所の創価学会のおばはんの話がよくわからんのと似てる。
ニュートン、ルフラン、マツダ、ホルベインの混成。
どこ使うかは色や絵具の質の好みと価格と使い方で決めてる。油はメーカー混成派のほうが多くね?
メーカーによって色味や発色や伸びがかなり違う色もあることはあるが、
省2
125: 2012/02/29(水)17:50 AAS
アクリルジェッソは油の下地で大丈夫といってるが
描きずらい。やっぱクサカベの油に向いたジェッソす。
126: 2012/02/29(水)19:21 AAS
>>124
ニュートン、ルフラン、マツダ、ホルベインの混成
その辺りでまとめている人が多いね。俺もそう
ホルベインはヴェルネオンリー
10年位前、ニュートン製品の一部が超・粗悪化して泥系顔料の選択に随分困ったがヴェルネで解決
油一中心でいきたいが、ちと高い
127: 2012/02/29(水)22:32 AAS
油一なんてアホ芸の自己満が作った糞油よ。緩いだけで発色もいうほどだし…何よりコストパ考えて誰使用よ?って感じだろ
128: 2012/02/29(水)23:33 AAS
油一はネーミングとパッケージがもう芸大のダサセンス全開で、見た瞬間に学生時代の
忌まわしい思い出が走馬灯のように蘇ってきたわ
おめーらあいかわらずの体質だな・・・、と思って売り出されたときにワラタぞ
基本的にあのセンスに汚染されてる卒業生向けの製品と思うw
てーか、あれ、フツーに油絵の具使ってる人間には使いづらい絵具になってるだけで、実用性ゼロやw
芸大的趣味の油絵具で、いらんw
ホルベインも、せっかく隔離してんのにあいつら研究室から出すんじゃねーよ、って感じ
129(1): 2012/03/01(木)00:05 AAS
あんなアナクロいもんつくるよりも、新顔料やらアルキドやら積極的に取り込んだ
進化型ジャパンオリジナル油絵具つくるのに集中しろ、ホルベイン
そっちのほうが建設的だ
だいたい、古典に忠実ですから安心です、とか言ったって、そりゃ西欧の寒冷低湿な気候風土のもとで
安心だったってだけで日本へそのままもってきてどの程度安心かは、保障できてねーじゃんよ
と、古典信奉者に真っ向から不信感バリバリのわたし・・・
130: 2012/03/01(木)00:19 AAS
貧乏人と学生時代のトラウマを連呼するヘタレが喚くオモロスレがあると聞いて
131: 2012/03/01(木)00:47 AAS
と、悔しサゲでこそこそ煽る駄ヘタレが登場しますた><
132: 2012/03/01(木)01:12 AAS
そもそも日本で油使ってる時点でバカ
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