[過去ログ] リンチ殺人■日産の体質■栃木県上三川町 part2 (130レス)
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68: 03/09/06 23:10 ID:qCI1QA33(68/100) AAS
すでに判決が言い渡された裁判でも、正和が犯人らに監禁され、出社できな
かった状況が認定されている。
 もし、私が正和の「処分通知書」の存在に気づかず、本誌がその問題点を指
摘しなければ、日産は正和の処分について永遠にほおかむりするつもりだった
のか。今後も、撤回する意志はないのか。
 4月21日現在、日産は栃木工場の幹部が両親から「通知書」を回収しようと
しただけで、処分の撤回はない。
 本社広報部はあくまで「ノーコメント」という態度なので、私は日産自動車
トップのカルロス・ゴーン社長に直接、質問の手紙を送った。
 日産はゴーン社長になって業績を上げた。有能な経営者なのだろう。労組の
省3
69: 03/09/06 23:10 ID:qCI1QA33(69/100) AAS
(週刊朝日・5/18・2001年)

 栃 木 リ ン チ 殺 人 事 件  追求・日産の「重大責任」
          これでも知らなかったというのか!!

日産はかなり早い段階から事件性を認識していたのではないか。それが警察の
捜査に影響を与えることはなかったのか。これまでの取材でそんな”疑惑”が
浮上してきた。本誌の報道で日産は須藤正和の処分を”撤回”したが、事件の
裏にはさらに隠された日産の重大責任があったのだ。
70: 03/09/06 23:11 ID:qCI1QA33(70/100) AAS
またしても日産自動車は信じられない対応で、遺族の心を傷つけた。

 4月24日付の地元紙に、日産が4月19日付けで、須藤正和の「諭旨退職
処分」を撤回したという記事が出ていたのだ。4月19日といえば、正和の実
家に日産栃木工場の幹部3人がやってきた日ではないか。
 本誌が日産自動車広報部に問い合わせると、この日、実家を訪れた幹部が口
頭で処分の取り消しを伝えたという。
 だが、父光男の話は180度違っていた。
「工場幹部が家にきたのは事実ですが、処分を撤回したとは聞いていない。私
が聞いているのは、正和の書いた退職願いを返すから、処分通知書を戻してほ
しいということだけです。彼らは、私らには何も報告しないで、マスコミには
省1
71: 03/09/06 23:11 ID:qCI1QA33(71/100) AAS
 すでに詳報したとおり、正和は日産栃木工場に同期入社した植村隆宏〔仮名〕
に呼び出され、植村を含む3フ少年グループにカネを脅しとられたあげく監禁さ
れ、熱湯を浴びせられる等の凄惨なリンチを受け続けた。ところが”雇い主”の
日産は、被害者の正和も加害者の植村もまったく同じ「諭旨退職処分」にして
いたのだ。
 「須藤君に対する処分は事件の全貌を知りなかった当時の会社の判断として
  は妥当だった」〔広報部〕
と、日産は私の追求に対してコメントしてきた。

 私は、これに強い疑念を抱いている。それどころか、さらに「重大な責任」
が隠されているとさえ考えている。
省3
72: 03/09/06 23:11 ID:qCI1QA33(72/100) AAS
 象徴的な例が、銀行の防犯ビデオの件だ。
 取引銀行の支店長から両親に、正和が何者かに脅かされ、現金を引き出して
いる様子が防犯カメラの映像に残っているという連絡があった。正和は顔を隠
すようにフードをかぶっていたが、顔には明らかにひどいやけどの跡が見えた
という。
 支店長から、
「必要があればいつでもビデオはお貸しします。早めに警察にいったほうが・・・・・・」
 とアドバイスされ、両親は訴えたが、警察はこれでも取り合おうとはしなかっ
た。
 警察の対応は一時が万事、こうだった。正和が事件に巻き込まれた証拠をそ
省3
73: 03/09/06 23:12 ID:qCI1QA33(73/100) AAS
警察はなぜ、動かなかったのかという点について、私は膨大な捜査資料と公
判記録、さらには関係者への取材をもとに導き出された一つの仮説がある。

それはかなり早い段階から事件の全容をキャッチしていた日産が、企業イメー
ジを守るため、事件が警察沙汰にならないよう内々で処理しようとしたことが、
結果として警察の捜査に影響を与えてしまったのではないか、ということだ。

これについては拙著『栃木リンチ殺人事件・警察はなぜ動かなかったのか』
〔草思社〕で詳しく論証したので、ここでは重要なポイントだけ指摘する。
74: 03/09/06 23:12 ID:qCI1QA33(74/100) AAS
警察はなぜ、動かなかったのか――――。

 00年6月9日の栃木県議会文教警察委員会で、県警の広畑史朗本部長が、
「家出人捜索願いを受理した段階で、誤った先入観を持ってしまった。それが
 あとあとまで尾を引いた・・・・・・」
 と釈明している。
 県警が捜索願いを受理したのは99年10月18日のことだった。その日、
正和の母、洋子が日産栃木工場の総務部人事課から呼び出され、正和が日産の
同僚から多額の借金をしていることを知らされた。洋子は会社の勧めにしたが
い、「日産自動車栃木工場総務部部長付」の肩書を持つ「S」と正和の上司に
付き添われ、初めて石橋署を訪れた。そこで捜索願いが出されたという。
省3
75: 03/09/06 23:12 ID:qCI1QA33(75/100) AAS
母の洋子が振り返る。
「実は、捜索願を出しに行ってとき、会社の人から『警察の人に渡してくださ
い』と言われてもらった書類があるんです。そのときは、言われるまま中身も
読まずに警察に出してしまったのですが、あとで見てびっくりしました。まる
でウチの正和が、植村らと遊び歩いているようなことが書いてあったんですよ」
 日産は欠勤を始めた正和と植村に対して早い段階から社内調査を行っていた。
日産は、植村と正和を別々に会社に呼び出し、話を聞いた。警察に提出された
書類は、その報告書のコピーだった。
 そこには事情聴取をした上司の「判断」として、
〈植村は質問に対してハキハキと答えるし、正直に話しているものと思われる。
省4
76: 03/09/06 23:12 ID:qCI1QA33(76/100) AAS
「これじゃあ、まるで正和が悪いみたいですよね。これを見た警察は、
 いったいどう思ったかね……」
 と、光男はため息をつく。
 つまり、これが広畑本部長が答弁した「先入観」を生んだ原因だったような
のだ。
 これについて日産自動車広報部の濱口貞行主管は、
「『報告書』はあくまで欠勤に対する社内的な調査をまとめたもの。しかし、
 何かの参考になればという”善意”から提出された。
 悪く言われる筋合いはない」
 と憤慨するが、仮にもしそうであったとしても、結果として日産の”善意”が
省4
77: 03/09/06 23:13 ID:qCI1QA33(77/100) AAS
日産栃木工場で、正和の1年先輩にあたる木崎政則(仮名)が正和の上司から
休憩室に呼び出されたのは、問題の報告書が出される5日前の10月13日の
ことだった。
「君が知っていることを、頼むから全部、話してくれ」
こう言って、上司は木崎に切り出したという。
実は、木崎は10月2日に正和から呼び出しを受け、現金2万円を貸していた。
「友だちがヤバイ人の車にぶつけちゃって、すぐにカネが必要なんです。俺も
友だちの車に一緒に乗っていたんですが、先輩、すいませんがカネ貸してもら
えませんか」
と、木崎の携帯電話に正和から連絡が入ったのだ。
省10
78: 03/09/06 23:13 ID:qCI1QA33(78/100) AAS
木崎は事件後、検察庁の調べに対して、こう証言している。
つまり、木崎はこの段階で事件の全容をほぼ把握していたというわけだ。

参考人調書からの再現を続けよう-----。

上司から休憩室に呼び出された木崎は、正和の身をずっと案じていたので、
すべてを話すことにした。
79: 03/09/06 23:13 ID:qCI1QA33(79/100) AAS
  そ の 話 は 嘘 だ ! !

    同 僚 は 直 訴 し た
80: 03/09/06 23:13 ID:qCI1QA33(80/100) AAS
「(新入社員の)植村のことは知ってるよな。で、松下ってのも知っているか」
上司の言葉に木崎は正直、驚いたという。なんで松下の名前を知っているのか。
「松下は高校時代の後輩でした。でも、ボクは彼を信じていません」
「それは、なぜだ」
「高校時代からいい加減だったので……、松下の性格も知ってましたし……」

いずれにせよ、日産栃木工場総務部は10月13日の時点で事件関係者の素性
をほぼつかんでいたことになる。
木崎は上司がそこまで知っているなら、必ず力になってもらえるものと確信し、
前述した検察庁の事情聴取で話したような事件の”背景”についての考えも述
べた。
81: 03/09/06 23:14 ID:qCI1QA33(81/100) AAS
正和の上司がそのうえで木崎に尋ねた。
「ヤツらがどんな車を使っていたか、車種とか色とかを覚えているか」
「黒っぽい色のインテグラです。家に帰ればナンバーもわかります。帰りがけ
にメモしておいたので……」
ところが、そのあとの上司の反応は意外だった。
「いや、警察じゃないからそこまではいいんだ。このことは警察にも連絡した
から、ここから先は警察にまかせればいい。だから、おまえはもうかかわるな。
いいな」
ちょっと変だと木崎は思った。もし本気で正和のことを心配するなら、ナンバー
を知っていることがわかれば喜ぶはずだ。「もうかかわるな」という一言は、
省9
82: 03/09/06 23:14 ID:qCI1QA33(82/100) AAS
日産の不審な動きはそれだけではない。休憩室でのやりとりを続けよう------。

上司は1通の書類を取り出した。
「植村から事情を聞いたものだ。ちょっと見てくれ」
石橋署に提出された問題の「報告書」だった。ざっと目を通した木崎は、カッ
と頭に血が上るのを感じた。10月2日の欄には、
〈須藤とは別行動〉
とあったからだ。木崎は思わずまくしたてた。
「植村の話は全部ウソです。10月汲Q日は私が須藤に頼まれて2万円を持っ
ていった日です。このとき、須藤は植村と一緒でしたから、明らかに植村はウ
ソをついている」
省4
83: 03/09/06 23:14 ID:qCI1QA33(83/100) AAS
なぜ日産の上司は木崎の話を聞きながら、こんなデタラメを書いたのか。
そしてなぜ、それを洋子に持たせて石橋署へ行かせたのか。
日産は本誌の取材に対して、
「捜査当局の調査及び裁判の内容で明らかになっているものと考えますので、
改めて弊社としてのコメントは差し控えさせていただきたい」
と言うばかりだ。

日産が警察のいう事件性を十分認識していたという”証拠”はこれだけでは
ない。
木崎から話を聞いた2日後の夜、正和の上司のもとへ同僚の加藤隆史(仮名)
から電話があった。加藤はその前日に正和から呼び出され、100万円という
省5
84: 03/09/06 23:14 ID:qCI1QA33(84/100) AAS
それだけではない。

このころ、正和は植村たちに脅されて日産の同僚などにカネを借りまくってい
た。カネのない友人は消費者金融に連れて行かれ、その場で融資を受けた現金
をとられた。犯人グループはこれを、「ご融資」と呼んで喜んでいた。

正和の親友で同期入社の社員二人が総務部人事課に呼ばれたのは、11月に入っ
てすぐのことだった。二人は「ご融資」の被害者で、そのときの状況を詳しく
聞かれた。
 
二人は、植村たちに脅されて無理やり消費者金融から借金をさせられたこと、
二人の目の前で正和が殴られ土下座させられこと、顔や手におびただしいけが
省6
85: 03/09/06 23:15 ID:qCI1QA33(85/100) AAS
  処 分 撤 回 で 判 明

   弔 慰 金 も 未 払 い
86: 03/09/06 23:15 ID:qCI1QA33(86/100) AAS
ちなみに前出の加藤もこの二人も警察OBの「S」に連れられ石橋署を訪れて
いる。だが、なぜか対応した刑事は調書もメモも取らず、ただ話を聞くだけだ
ったという。

いずれのケースも、犯罪構成要件を十分満たしているのは明らかだ。元警察官
の私が言うのだから、間違いない。日産も警察も、とっくの昔に犯人グループ
の全貌をつかんでいたし、一連の事態が単なる金銭貸借(民事事件)ではなく
恐喝・強盗(刑事事件)であることもわかっていたのだ。にもかかわらず、なぜ
か共同歩調をとるかのように事態に対してまったく反応しようとしなかった。

日産に至っては、正和から退職願をとることばかりに腐心していた。その結果
の「諭旨退職処分」である。
87: 03/09/06 23:15 ID:qCI1QA33(87/100) AAS
4月27日に日産栃木工場の総務部長名で両親の弁護士に送られてきた処分取
り消しの文書には、

〈本件見直しが遅れましたことは、誠に申し訳なく思っております。なお、本件
 取り消しにより、平成11年12月2日付ご本人死亡による退職となります。つき
 ましては、添付別紙のとおり、賞与等のお支払がありますので、ご確認くだ
 さいますよう……〉
 
とあった。驚いたのは、本来支払われるべき賞与や祝金・見舞金支給規定に基
づく弔慰金など約53万円が、これまで未払いだったことだ。このカネは、も
し本誌の指摘がなければ、永久に支払われなかったのかもしれないのだ。
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