[過去ログ] 最新ソフトで歴代棋士の指し手一致率を調査した結果 (1002レス)
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164: 2019/05/14(火)18:34 ID:NlesYqki(21/35) AAS
>>109
東京新聞杯は持ち時間7時間の棋戦ですよ
一般棋戦だった王座戦も7時間だったし、年2回あった棋聖戦も持ち時間7時間だったね
タイトル戦は棋聖戦以外は10時間あった
今の竜王戦より2時間多いから終局は今より4時間遅かったことになる
それだけ長考できるから最善手率が高い棋譜を残すことができたといえるかも
もっとも午前中(9時対局開始)は観戦記者相手に茶飲み話もよくしたらしい
165(1): 2019/05/14(火)18:50 ID:NlesYqki(22/35) AAS
>>160
山下論文のことを言わんとしているのだとしたら、それこそ時代錯誤だね
今の棋士の平均悪手を小さい棋士の順に並べてもレーティング順位のようにはならないよ
そもそも、一次方程式に平均悪手を代入するとプロ棋士のレートがわかるなどという乱暴な論文に一銭の価値もないぞ
168: 2019/05/14(火)19:13 ID:NlesYqki(23/35) AAS
羽生より三浦棋士とか、歴代棋士では升田とかが羽生より一致率がよかったんだな
羽生が一番でないとおかしいというので、一致率を指標にするのをやめたんじゃなかったかな
今の棋士より昔の大山や江戸時代の棋士のほうが一致率が高いのもあり得ないとか
結論が先にあった感が強いね
一致率が当てにならないようでは平均悪手も当てにならないはずなのにね
最後の10手は除外するとか、数値が大きいマイナス点は形作りや勝負手の場合もあるから除外するとかしたのが山下流平均悪手なんだな
中盤力で大体の棋力がわかるそれでアマのレートとは相性がよかったにしても、終盤力の差で勝敗が分かれるプロ棋士のレートを出すのは無理でしょ
そもそも評価値の大小や増減はソフトによっても、解析の仕方によっても全然違ってくるからね
数式に代入する数値には適していないわけよ
169: 2019/05/14(火)19:21 ID:NlesYqki(24/35) AAS
>>167
山下氏の平均悪手は終盤の悪手を除外しているんだぞ
そもそも終盤の頓死の悪手や詰み逃しの悪手を入れて平均悪手を計算する方法は使い物にならないからね
平均悪手を大きく変えてしまうような大悪手の局が1局でもあると、その棋士の平均悪手ランクは最下位のほうになってしまうよ
そんな平均悪手を強さの指標にすることはできないんだよ
171: 2019/05/14(火)19:28 ID:NlesYqki(25/35) AAS
>>167
山下氏の平均悪手は悪手率とか平均悪手率とは違うことは理解しているの?
1局に何手悪手があるかとか、1局平均の悪手率とかとは、山下がレート算出に用いた平均悪手の求め方は全然別物だからね
173: 2019/05/14(火)19:50 ID:NlesYqki(26/35) AAS
一致率の見方はどう変わってきているか
序盤から仕掛けまでは最善手が一つとは限らないから一致率を論じるのは早計だが、駒がぶつかったあとは確実に最善手は存在すると考えられる
そして、「トップ棋士のレベルは大山升田戦のレベルが限界」と言われるようにトップ棋士はいにしえからかなりの割合で最善手を指している
最強ソフトで調べたプロ棋士の一致率は最高の力を出せたときは90%以上、短手数の局なら100%の最善手率になっている
ほんの数%の違いが最強ソフトに絶対勝てない大きな差になっているのだ
一昔前はプロ棋士とソフト(Bnanza)の一致率は50%台だった
ソフトが弱ければ弱いほど一致するか否かは偶然で決まることになるから一致率は高くならない
Bnanzaと90%以上一致することは確率的に滅多にない
当時は、ソフトがプロ棋士と同じくらいに強くなれば一致率が80%くらいになり、ソフトがさらに強くなれば一致率は下がっていくのではと予測する者が多かった
それが、人間と似たような感覚で読むソフト(技巧)が出現して前段の予測は現実となった
省5
175(1): 2019/05/14(火)19:51 ID:NlesYqki(27/35) AAS
それが、なぜ見直されているのか?
それは、ソフトの評価関数の信頼度が増したことと、探索深度を固定しての解析が可能になったからだ
中盤以降の手に限定して探索深度を17の精度で固定して解析するなら安定度が高い一致率の測定が可能だということがわかってきたのだ
探索深度を17にした場合は17手先で局面評価を打ち切るわけではない
駒が当たっている状態なら当たっている駒がなくなる局面まで進めて評価を下している
とくに王手がかかっている状態なら先の先まで読むから、探索深度17でも30数手先まで読む仕様になっている
このようなわけで、一致率が高い棋士ほどソフトに近い棋力があるとみて間違いない
実際に個々の対局の一致率を比較すると、一致率が高いほうの勝率が92%になっている
技巧で一致率を測定していた頃は一致率が高い棋士のほうの勝率は71%だった
後段の「ソフトがさらに強くなれば一致率は下がっていくのでは」という予測は当たらなかった
省1
178: 2019/05/14(火)20:22 ID:NlesYqki(28/35) AAS
>>175からの続き
一致率は「羽生さんが一番でない指標は使えない」ということで、長い間、省みられなかった
Bonanzaと棋士の一致率はせいぜい60%台と言われていたのは、トップ棋士が最善手を指していてもBonanzaが最善手と認識できないことが多かったからだ
中盤以降の一致率は今は評価値付の観戦で誰でも分かるし、何より対局中の棋譜をソフトに検討させながら観戦することもできる
藤井、渡辺、永瀬の後半一致率が80%を越えているのは今では常識のようなもの
今はソフトが人間より遥かに強くなったので解析の精度が上がり、トップ棋士なら指し手の80%以上は最善手を指していることがわかってきたのだ
残りの数手の違い─ソフトは人間にはどうしても指せないような最善手が分かる─が人間とソフトの大きな差になっている
したがって、一致率を棋力の指標として使わない手はない
一致率が高い棋士ほど悪手を指してしまう確率が下がり、逆に相手の悪手を咎める確率が上がるといってよい
これが一致率を指標に採用する利点だ
省14
179: 2019/05/14(火)20:48 ID:NlesYqki(29/35) AAS
>>167
その通りで最後の悪手の罪が一番大きい
しかし、最後の悪手が多いか少ないかを知りたいなら勝率を見ればよい
つまり、自分より相手が弱いから相手のほうに最後の悪手が多いのだ
最後の悪手が相手次第ならば、最後の悪手でなく悪手の数で強さを決めればいい
ここまでは誰でも思い付く
ところが、これをやらずに史上最強を決めた人がいた
彼は、勝負を決めた悪手の数でなくソフト(プロ棋士より弱い)が考えた手と異なる手を悪手と定義しなおした
そして、ソフトが決めた評価値で平均悪手なるものを算出してみた
勝敗を分けるのは悪手なのに、なぜ本来の意味での悪手を除外して史上最強棋士がわかるのか
省4
180: 2019/05/14(火)20:50 ID:NlesYqki(30/35) AAS
そのヒントは手数に隠されていた
“長手数になればなるほど一致率がよくない”
これ自体は前から分かっていたことで、気が付いたのはそのことではない
実は手数が長いほど終盤が長いほど一致率が悪くなり、しかも評価値に差が付きやすくなるのだ
つまり、平均悪手なるものは手数が長い棋譜ほどよくないことになるのだ
そして、気が付いた
”平均悪手なるものは、手数が短いか長いかということを調べていただけだった!“
タイトル戦の棋譜は、羽生、渡辺、谷川より中原、加藤のほうが平均手数が長い
大山、升田はそれ以上に長い
調べていないが江戸時代の棋士の棋譜も長手数が多いのではないか
省12
184(1): 2019/05/14(火)22:32 ID:NlesYqki(31/35) AAS
棋力の向上と一致率の向上は表裏一体だ
ponanzaと藤井聡太の例
画像リンク[png]:i.imgur.com
185: 2019/05/14(火)22:37 ID:NlesYqki(32/35) AAS
上記の藤井聡太のデータは非公式戦を除外してあるため局数が減っている
一致率のデータはほぼ変わらない
187: 2019/05/14(火)22:42 ID:NlesYqki(33/35) AAS
>>184
“藤井聡太”とあるのは“藤井2019”になります
変更するのをうっかりしました
191(1): 2019/05/14(火)23:20 ID:NlesYqki(34/35) AAS
>>186
失礼した
今年に入って現在まで456棋譜解析して一致率のデータ個数は912個、そのうち一致率95%以上は39個です
訂正したデータ画像をあげときます
ところで候補手1で解析すると次善手△表示のケースはほとんどないね
ソフトの候補手か候補手でないかで一致率が決まる
まれに最善の候補手が1手に決まらないとき△表示になる
データとして採用している一致率は○がついた一致率のほうで、○+△の一致率は採用していない
候補手を2以上にして棋譜解析するのは、2番手と3番手を決めるために余分なソースが割かれてしまう
最善手の精度も甘くなるのでやっていません
192(2): 2019/05/14(火)23:30 ID:NlesYqki(35/35) AAS
>>150
間違った数字を出したため訂正します
最新の数値は2019年棋譜456局、一致率データ数912個
一致率が高い側の勝率は0.924
一致率が80%以上のときの勝率が0.939
一致率が95%以上が39個(全体の4%)になる
画像リンク[png]:i.imgur.com
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