[過去ログ] 最新ソフトで棋士の指し手一致率を調査した結果 2 (1002レス)
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635
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2020/01/01(水)07:50 ID:fcusS2q5(1/7) AAS
過去のレートを現レートに転換するアイディアを試してみたがかなりツボにハマったようだ
どのようにやったのか魔法のテクニックを伝授しよう
(1)棋譜の解析
現棋士は全棋士の1年分の解析が必要だ
必要なデータは
一致率(年間勝率で是正した一致率を採用する)
勝局一致率
敗局一致率
基本はこれだけなので、解析は一致率だけでよい
過去の棋士は調べたい棋士の暦年の棋譜と同暦年のレート上位の棋士の棋譜が必要になる
省15
636: ◆f7OmZ9ucu2 2020/01/01(水)13:24 ID:fcusS2q5(2/7) AAS
同じ手法を1964年に適用して次の転換式を得た
1964年Rate + 30 = 現Rate

その結果、1964年棋士を含めたレーティング表は下記のようになった
渡辺三冠のレートは歴代1位になった可能性が高い
明日は先後の手番でのランキングに挑戦する予定で、今日はこれまでの結果の説明や検証の時間に当てようかと考えている
正月気分が抜けたらの話なので作業は遅れるかもしれない

画像リンク[png]:i.imgur.com
637: ◆f7OmZ9ucu2 2020/01/01(水)14:21 ID:fcusS2q5(3/7) AAS
転換式の根拠にしたのは次の表である
1995年の対照群はレートがずば抜けている羽生を除いてレートが2位の深浦から100離れた米長までを押さえた
2019年の対照群はレート15位の糸谷まで除外して16位の丸山から45位の本田までにした
2019年はレート差100前後の間に多数の棋士が密集しているのが特徴で、これらの棋士の一致率平均が1995年の対照群の一致率平均の74.1%と同じになったので選出した
2群の差の検定?でもP=0.9で極めて近似している
この結果、同一群と見なしてよいレートが95年のほうが77高い(1781-1704)ことが判明した
勝局一致率および敗局一致率ともに2019年の対照群のほうがよいことを加味してキリの良い80で95年のレートを減じて現棋士レートに転換した

1964年については大山と升田が別格で3位の加藤一二三から11位の灘までがレート差100圏内だったが、データ数が少なく8名の棋士を比較対照にした
レート上位にもかかわらず、3位から11位の一致率平均は73.8%で対照群の一致率平均74.1%と同値ではなかったが、勝局一致率は81.9%で2019年の対照群の82%とほぼ同じであったためその通りに勝局一致率で検定したのが?の表でP=0.986であった
レートは1964年のレートが33少ないことからキリの良い30を1964年のレートに加えて現棋士のレートに転換した
省1
638
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2020/01/01(水)14:32 ID:fcusS2q5(4/7) AAS
こうして完成したレーティング表を検討してみると64年の棋士は大山を除いて勝局一致率はまだしもながら採用一致率が低いにもかかわらず上位にランキングしている感がする
この疑問は集めた1964年の棋譜が対抗形に偏っていたことで氷解した
実に解析した137局中92局(67%)が対抗形だった
これでは一致率の比較は意味をなさない
対抗形は圧倒的に大山の一人勝ちになっているので年間勝率で是正したところであまり効果的ではなかったようだ
逆に大山の64年の一致率が特異に高いのはこの時期の大山の振り飛車を苦手にしていた棋士が多かったせいで、大山が相居飛車中心だったらこれほどの一致率にはなっていなかっただろう
では、相居飛車だけのデータや対抗形だけのデータでレートの比較をすればよさそうなものだが、実は>>635で解説した手法が使えない
相居飛車だけのレーティングとか対抗形だけのレーティングとかのデータが今も昔もないからだ
脱線するが、後手番だけのレーティングといったものもない
なにもないのかというと、これまで研究してきた換算レートを試すことは可能だ
省5
640: ◆f7OmZ9ucu2 2020/01/01(水)16:10 ID:fcusS2q5(5/7) AAS
棋士レートは相居飛車なら1900で対抗形なら1800の棋士の場合、中間より相居飛車寄りの1870で表示される感じだな
したがって棋士レートが1870なら対抗形では70低い1800になると見積もることが可能だから大山が10年間絶対王者に君臨していたのもさもあらんだな
ただし、最近の渡辺のように対抗形でも満点に近い指し回しをする棋士が相手だと64年の大山でも勝つのは難しいはずで、95年の羽生程度なら64年の大山の敵ではないだろうね
645
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2020/01/01(水)18:21 ID:fcusS2q5(6/7) AAS
>>644
対抗形になると相居飛車よりソフト的には間違った手を指す率が高くなる傾向があるという話だよ
相手も同じことだから相居飛車より対抗形の勝率が悪いというのとは違う
棋力が対抗形になるとレート表示で50落ちても相手も50落ちるから勝率はかわらないわけよ
だから、菅井や久保のように振り飛車のスペシャリストのレートは低いようでも対戦する相手がレート差を過信するのは勘違いだといいたいね
一頃の久保は勝率は6割未満でも誰が相手でも互角以上の勝負ができている棋士だった
したがってレートは上がらないがそれが対抗形の棋士の特徴といってよい
もっとも久保の場合、終盤力が頼りな対抗形を主戦場にするのは年齢的にそろそろ苦しくなってきているかもしれない
とはいっても居飛車で終盤に入る前に優勢にできる可能性も若い棋士に与えられた特権のようなものだから居飛車党でも苦しくなってくる年齢だ
だから振り飛車を指しているのが勝てなくなる理由というわけではない
647: ◆f7OmZ9ucu2 2020/01/01(水)19:44 ID:fcusS2q5(7/7) AAS
なるほど
強いか弱いかは相対評価だよね
朝日杯は菅井との対決になるから俄然注目だね
渡辺が久保戦で見せたような強い勝ち方を期待してるけど
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