[過去ログ] 最新ソフトで棋士の指し手一致率を調査した結果 2 (1002レス)
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543
(3): ◆f7OmZ9ucu2 2019/11/24(日)12:01 ID:WjimAwEq(1/2) AAS
>>541
勝ち筋が読みやすいと一致率は高くなる
勝ち筋が読みにくいと一致率は低くなる
局面が複雑難解でどう指したら勝てるかわからないとき、良くなる手がわからないときは一致率は低い
当然、負け将棋の一致率は低い
つまり、楽勝な将棋ほど一致率は高くなりやすいから相手のレベルも判定に不可欠となる
今のところ最高の指標は一致率なので、棋譜解析からだけで相手の棋力情報を入手するとなると頼れるのは相手一致率しかない
そうやってC1級以上の棋士85名の換算レーティング = 2165 × 一致率 + 3612 × 相手一致率 -2536 (R = 0.914) という式が得られた
一番左の表がこのレーティング表になる
画像リンク[png]:i.imgur.com
省3
544
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/11/24(日)12:04 ID:WjimAwEq(2/2) AAS
>>541
山下論文のように大山と羽生を比較して羽生>大山と断定してもあちこちで矛盾が隠しきれなくなっていることでわかるように、こうした単一指標では比較しやすい棋士を比べると簡単に反故をきたすことになる
したがって現棋士に一致率の順位を適用しても一致率では誰々が一番というフレーズは意味をなさないことになる
例えば>>543の右側のC1以上の棋士を一致率の順に並べた表では丸山が4位で西尾が7位で、豊島(14位)より強いことになる
一致率だけで棋力を評価することが無謀なことはこの一点だけでもわかる
棋力が高い、あるいは向上している棋士を先入観なしに知るには適しているが、ピンポイント的にA棋士はB棋士より強いという判定には向いていないことになる
546
(1): 2019/11/26(火)02:54 ID:O2Z9WBYD(1) AAS
>>543
一致率と平均悪手をダブルで組み合わせてみたらどうですか?
解析の際に平均悪手の方は記録残してないんでしょうか
550: ◆f7OmZ9ucu2 2019/11/26(火)10:18 ID:QeYXPk6k(2/3) AAS
C1以上の棋士85名の換算レーティング(>>543の左の表)
これの基になった重回帰分析の概要はこの通り
画像リンク[png]:i.imgur.com

回帰統計の3行目にある「補正R2」(自由度調整済み決定係数)」はデータ数や説明変数の数に依存しない値となることから、予測式の当てはまり度合いを評価する指標として使われている

分散分析表のF値と下段の t 分析のP値はいずれも0.000なので有意差の検定に文句なしに合格している

X値1は一致率、X値2は相手一致率で、どの説明変数がどの程度目的変数に影響を与えているかは t の値の大きさでわかる
この場合、一致率が15.391、相手一致率が9.197なので相手一致率より一致率のほうが1.67倍重要視されていることになる
回帰式の係数となる値は一致率より相手一致率のほうが高いが、これは相手一致率のバラツキ(σ1.6%)が一致率のバラツキ(σ4.5%)より少ないためである
つまり、回帰式でEloレーティングに最も影響があるのが一致率であり、不足なところを相手一致率で補っている構図になっている
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