[過去ログ] くそすれ (490レス)
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485: 2021/03/25(木)17:29 ID:??? AAS
本当に「風化させないで」と言えるのか――10年目の3.11を越え、女川町長が描くこれからの10年 #これから私は
外部リンク:news.yahoo.co.jp
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その年の11月、県議を辞して女川町長に立候補した。
ーー立候補を決意したきっかけは?
省4
486: 2021/03/25(木)17:30 ID:??? AAS
ーーそして女川町の復興のために町長に立候補した?
須田善明さん: 卒業して女川を出ていく子たちが、たくさんいるんです。二度と帰って来ない子もいるかもしれない。彼らにとって生まれ育った町の原風景って、震災時のあの風景なんですよね。建物の基礎だけが残っているような、グレースケールの風景。
その彼らに対して「でもあんな状況でも、女川の人達は涙を流しながら、顔を上げて笑いながら、前へ進んでたよね」って。大人のそういう姿を見せて、心の原風景だけでも残さなきゃ駄目だと思いました。だったらわれわれ親世代が、町づくりの責任を背負っていくべきじゃないか、と。
そこから自分に問いかけたんです。「じゃあお前はどうなんだ」って。政治に関わっている自分、この町の住民である自分を考えたときに「やらなきゃ駄目だ」と思いました。自分の骨を埋めるお墓があって、当たり前に暮らしてきた女川。その未来に直接関わらなかったら、絶対後悔する。
「やれ」と言われたからじゃない。「やる」と決めた。その瞬間、女川町の復興と町づくりが、自分ごとに変わりました。自分自身が中核になり、直接関わっていくと決めたんです。
487: 2021/03/25(木)17:31 ID:??? AAS
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スピードよりも、あるべき姿を目指して
女川町の復興の特徴が「還暦以上は口を出さない」スタンスだ。若い世代中心に、町づくりを進めてきた。女川町は高い防潮堤は築かず、盛り土によって町全体を高台とする再建を行った。
ーー還暦以上は口を出さない方針はどのように決まった?
須田善明さん: 私の言葉ではないです。震災一カ月後の復興連絡協議会で、商工会長がこう仰ったんです。「復興には10年、20年かかるだろう。私は今日還暦で、その時生きているか分からない。われわれ世代がやって、良いものになるかも分からない。だから若い世代がやりなさい。還暦以上は口を出さない」と。
省1
488: 2021/03/25(木)17:32 ID:??? AAS
ーー町づくりにおいて重視したことは?
須田善明さん: 就任までは、スピード重視だと考えていました。その意識が変わったのは、就任直後、都市計画原案を見たときです。コンサルタントから何時間も説明を聞きましたが、その絵からはどうしても未来が描けなくて。会議後に職員を集めたんです。「ちょっと腹割って話したい」と。そこから3時間話し合いました。一人ひとりに意見を聞くと「不安です」と。でもここまでやってきたのに、ここでやめるわけにいかない。みんなそんな気持ちでした。
そして、前町長も悩んでいたことを聞きました。あの強いリーダーも不安だったんだ。それなら自分が悩むのは当然だと思いましたね。それで、吹っ切れたんです。翌日もう一度コンサルタントを呼んで、描き直しを依頼しました。
ーー積み上げてきた計画を、ひと晩でひっくり返した。
須田善明さん: 自分が「こうあるべき」と思える基軸が必要でした。リーダーは迷いを見せられないからです。自分が不安だと下も迷ってしまう。スピードより、あるべき姿を優先させました。
489: 2021/03/25(木)17:33 ID:??? AAS
ーー都市計画原案を見て感じた不安とは?
須田善明さん: 町の中心部にある堀切山を境に、居住エリアが完全に分断されていたんです。震災前から、山によって学区は分かれていました。でも住宅が連なっていたため、町としての一体感はあったんです。それを真っ二つにしてしまったら、人の繋がりが途切れ、女川の気質が失われてしまう。
ーー描き直した新たな案は?
須田善明さん: 山を削り、町を一つにしました。町のコアを中心部に集め、それを全体で共有する形です。もともと震災後に「あの山を切れないか」という構想はありました。そうすれば町が繋がると。それが実現したんです。
私が就任時から目指したのは「人が減っても活力を失わない町」でした。人口が減っても、人の流れは途絶えない町をつくろうと考えたんです。そのために必要だったのが、町の「ユナイト(一体化)」でした。
490: 2021/03/25(木)17:35 ID:??? AAS
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これまでの10年を、これからの10年に繋ぐ
ーー原発立地の町として、これからどのような選択をしていきますか?
須田善明さん: 再生可能エネルギーの比率を増やしつつ、いつかは原発も止める方向でやっていくことは目指すべきです。ただ今の段階では、実現はまだ難しい。再生可能エネルギーの導入にしても、何かを得れば何かを失います。だから現実解を求めていくしかないんです。一つ一つの影響を社会がどう許容していくか。その形を慎重に模索していきたいですね。
ーーこれから女川を、どんな町にしていきたいですか?
省5
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