アンビエントを聴きながら純文学を読む pt.1 (416レス)
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351: 06/07(金)03:01 ID:RFBYrUzx(1) AAS
”僕にとってサバ―ビア・スイートとは第
二の植草甚一だった”
古書ベリッシマ
2023年8月19日

今、手元にあるフリーペーパー『SUBURBIA SUITE』Summer Beauty Issueの
小さな奥付には1991.7.10とある。

巻頭ページはピチカート・ファイヴの記事。ちょうどミニ・アルバム三部作
がリリースされた時期。続いて、ラテン、カクテル・ラウンジ、エキゾ、ム
ード音楽、カトリーヌ・スパーク、『赤と青のブルース』、クール・ジャ
ズ、イージーリスリング・ボサノヴァ、イタリア映画音楽(二人のピエロ・
ピッチオーニとウミリアーニ)と続き、ブリジット・バルドーから、ロミ
ー・シュナイダー、エンニオ・モリコーネ、ブロッサム・ディアリー、そし
て、映画『ナック』に至るという内容。

現在、これらワードは音楽マニア、DJの方々にとってスタンダードだろう。
だが、当時、ここにある作品の多くを知っていた人はいったいどれだけいた
のだろうかと思う。

そして、植草甚一が、文豪の初版本などいわゆる古書蒐集の道に目を
向けなかったように、興味を持たなかったように、サバ―ビアも、当時の音
楽のマニアが目を向けるであろう名盤の数々に関心を示さなかった。ある意
味音楽マニアが無視したジャンルのレコードに目を向けたということであ
る。そして、その精神こそ、「Loud Minority」であり、SUBURBIA(郊外)
SUITE(組曲)ということになるだろう。そして、これは決してレコードだ
けの話しではないような気がする。ただ、ただ、時代ゞでただ勢いのあるだ
けの多数派の意見に飲み込まれないためにも。
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