アンビエントを聴きながら純文学を読む pt.1 (426レス)
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362: 2024/06/16(日)20:19 ID:YeR9lFTK(4/4) AAS
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2010年に音楽について書くということ(枡野浩一さんへの
手紙)
この10年の間に音楽の聴取環境は激変した。2001年に初代iPod+iTunesが発
表されて以降、多くの人々の生活のなかにおける音楽のあり方は一変した。ポケッ
トに何千曲もの音楽を持ち歩き、パソコン上の音楽管理ソフトには一生かかっても
聴ききれないほどの音楽ファイルが並んでいる。また、(違法合法問わず)ファイル
共有ソフト、動画共有サイト等でタダで膨大な音楽に簡単に触れることができるよう
になった。そして、多くの人々の音楽の接し方、捉え方は変化していった。
かつてポピュラーミュージックを好む若者の多くは音楽を聴いていたのではなく、
「人」を聴いていたのだった。
そのようなジャーナリズムがいつ、どこで形成されたかを考えると60年代にビート
ルズとボブ・ディランという「自作自演」の歌手が登場し、66年に「Crawdaddy!」67年
に「Rolling Stone」という雑誌が創刊されたときだと考えられる。
今、目の前をヘッドフォンで音楽を聴きながら歩いてゆく若者。彼の携帯オーディ
オプレーヤーの中身はビートルズにマイルス・デイビスに尾崎豊に小沢健二にノイ
バウテンに渡り廊下走り隊に友達のバンドの音源だ。で、それらをシャッフル再生し
ている。
でも、今は「太陽の破片」はポケットの5000曲の中の1曲なのだ。もはや人々
は「人」を聴いていない。「音」を聴いているのだ。そのように聴取環境は変化してい
るのに音楽ジャーナリズムだけが相変わらず「人」を聴くモードでいいわけがない。
野田努氏「日本には音を語る文化があまりにも欠落していると思うの。自分にもま
だまだそこができていないと思うけど、欧米は音を語る文化がすごくしっかりあるじ
ゃない。意味ではなく音を語るっていうことが。
2010年5月 3日 (月)
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