【晩年】大江健三郎 8【様式】 (696ﾚｽ)
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58: 2023/09/20(水)22:47 ID:M1A28qlZ(4/4) AAS
>>56
ちなみに、「逆さまに立つ雨の木」は、その後、原爆の話になるのだが、そうするとやたらと文章が読みやすく流暢になる。小説の中に政治的な事をそれまでの流れとは違う文体で割り込ませることについて、あるエッセイで書いていた様に思うが、いやらしい男だった。
59(1): 2023/09/21(木)08:23 ID:J6C7qemf(1/2) AAS
昔、磯田光一と吉本隆明との対談が1971年にあって、そこでどちらかが
近年の某作家の作品に触れ、その作家が炭鉱労働者や被爆者やのことを相変わ
らず書いてるが、実際の彼は都会に生活するグータラな都会人にすぎない。にも
かかわらず相変わらず社会派のように旧態依然の題材で書いている。そういう
ところに現在のあの作家の嘘が現れている。もしも本当にリアルに描いていく
なら、彼は都会に住むグータラな自分を書いているのに違いない。そう喋って
いる箇所があった。
大江の『「雨の木」』連作のなかに「逆さまになった「雨の木」」というのがあ
るが、特徴として、主人公は大江と見做される「僕」だが
、その周辺に多様な、いかがわしい或いは立派な或いは平凡な、或いは知的だが
省7
60(1): 2023/09/21(木)08:27 ID:J6C7qemf(2/2) AAS
故意か偶然か、この作品にはD＝Gの「リゾーム」にある様々な概念が、
そのまま作中の動態に当て嵌められ、そのまま、多様に流動し、入り混じり、
そのまま器官なき身体さながらの絵図を展開する。これがD＝Gのような先進的な
思想をヒントにした可能性もあるし、仮にそうなら、そこからエッセンスを
汲み取り、自己の世界に繰り込む手つきは見事だと思われる。小説のなかで
全体のシンボルである大きな樹木。雨のあとには小さな葉に水滴を貯め、
そこから水滴をいつまでも垂らす樹。というのは恵みの木のようにみえ、
しかしこの作品では最後に、天国に通ずると人間は思っているが実は地獄に
通ずる通路のようになっていく。この変換もまた面白い。
1971年の磯田×吉本が提出した、都会に不自由なく生活しながら、そこは
省12
61(2): 2023/09/21(木)10:25 ID:cME9pZhg(1) AAS
大江の小説に登場する主人公の作家はいろんな女と性交するが、全てフィクションだ
これは大江が尾崎真理子に言っているし、石原慎太郎は大江に向かって一穴主義と言った
大江の小説に私小説はない
62: 2023/09/21(木)16:41 ID:2ZM3srWN(1/2) AAS
>>61
それで自分は私小説を壊した人間だと
ほくそ笑んでいたのだとしたら
ほんとバカなやつだなと思うな。
63: 2023/09/21(木)16:52 ID:2ZM3srWN(2/2) AAS
>>60
最後、ペニーは運賃代わりに大江からもらった中古の本を
それを、大江からのメッセージだと捉えて
世界の終わりに漂着物を拾って生活していくという
新興宗教をはじめる。往々にして女はこの様に
バカなわけだが。
読書というのは作者との一対一の対話の様な
ところもあるのではないかと思うんだが
俺は、大江との一対一の対話は本当に懲り懲りなんだな。
大江の小説はもっと世界にオープンになっていくべき
省4
64: 2023/09/21(木)16:55 ID:MsLW8qSB(1) AAS
>>56
ありえない人間、とかあまり言わない方がいいよ
現実のほうがなんでもありだから
ブログなんかたどるだけでもいろいろ見られる
でも、小説としてのリアリティというのは読んでる方にはたしかにあって
現実そのまんまだと小説にならないわな
65: 2023/09/21(木)21:41 ID:dpCQZgvw(1/2) AAS
性的人間の痴漢少年が線路に落ちて死んだのって偶然だったの？それとも故意？
幼女を誘拐する→幼女が線路に降りたのを確認したところで助けに行く→幼女を安全な場所に逃した上で自身は電車にはねられて死ぬ
痴漢少年はここまでを全て計算に入れた上で人生にピリオドを打ったのかな
66: 2023/09/21(木)21:49 ID:dpCQZgvw(2/2) AAS
幼女が反対側のホームにいる母親へ向かって飛び出す→その幼女を助けた後で自身は電車にはねられて死ぬ
この流れが偶然だったとしたら痴漢少年は幼女を誘拐した後で何をするつもりだったんだろう？
67: 2023/09/22(金)00:03 ID:Gl5U7AB3(1) AAS
>>59
漢代の中国の俗信に、龍は尺木（せきぼく）の中から天に昇るという信仰がある。
中野美代子いわく、漢代の思想家・王充によれば、これを単純に龍は木の中から天に昇ると解釈して良い。
68(1): 2023/09/22(金)06:51 ID:6pJWDBju(1) AAS
>>61
って言いながら若い頃は娼婦買ったこととかありそう
古井由吉みたく死後のセクハラスキャンダルがないから晩年は健全な「進歩的文化人」だったんだろうが
69: 2023/09/22(金)07:34 ID:KBXdhlv7(1) AAS
>>68
別に左翼だろうと女に汚い奴なんていくらでもいるし（鳥越俊太郎とか）、
むしろ進歩的なやつの方がフリーセックスを楽しんだりしてる
女がらみの噂が出ないのは、単にそういう性分じゃなかったってだけだろ
70: 2023/09/22(金)08:44 ID:jLQJcO6v(1) AAS
大江の寸評はなかなか鋭い
朝日の筑紫哲也をオオザッパと一刀両断に切り捨てた
筑紫は相当応えていたようで、自分でこの話題を取り上げて
負け惜しみのようなこと言ってたな
71: 2023/09/24(日)20:02 ID:5qLOdwvu(1) AAS
生贄男は必要かと投げかけた大江健三郎
日本文化を後退させたものとして本当に罪深いものが
あったと思うよ
72(2): 2023/09/28(木)09:17 ID:9nhuorWc(1) AAS
tk_tk (不要な方のN.G登録用)
更に家族等などに紹介する側になり、更に￥4000×人数を入手可能。
画像ﾘﾝｸ[jpg]:i.imgur.com
73: 2023/09/28(木)10:45 ID:b9Fo50yA(1) AAS
>>72
これ絶対にやるべきね。
74: 2023/09/28(木)15:36 ID:7dZ0chJR(1) AAS
>>4
まあ、がんばれよ 笑
75(1): 2023/09/28(木)16:24 ID:woVnQtOm(1) AAS
タイミング的に
「人間の羊」は話題になっていいんじゃないか
ジャニー喜多川も進駐軍の端っこにいたし
短いからすぐ読めるし
76(1): 2023/09/28(木)18:48 ID:xEdXO5fQ(1/2) AAS
晩年の、反原発運動は、立派だった。
77: 2023/09/28(木)18:52 ID:xEdXO5fQ(2/2) AAS
俺は大江先生から書店で
取り替え子の出版記念でサインいただいたこと
あるからなあ。悪い気持ちはないよな。
伊丹十三の映画の方がオモロくて
好きだったんだけどな。
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