[過去ログ]
純文学5誌総合スレ第55巻目 [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
純文学5誌総合スレ第55巻目 [無断転載禁止]©2ch.net http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/
上
下
前
次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
957: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/04(日) 15:57:53.95 ID:mP2zVH90 俺も週間読書人買ってきた。少し休んでから読もう。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/957
958: May ◆gnhRUgKoeR6v [] 2016/09/04(日) 16:44:22.76 ID:OyYiA8Xm 感想のようなレポートのような文章を脱稿したので落とそう。 <週刊読書人9月2日号掲載 「芥川賞について話をしよう第10弾」感想> 小谷野のジニ評が知りたいのと、彼の書く文章はだいたい面白いのとで読んだ。 Amazonでは「雑誌」に分類されていたが、見た目は完全に新聞であるな。 小谷野敦と小澤英実という人の対談形式で、この前の芥川賞候補5作について語っている。 美しい距離→ジニのパズル→コンビニ人間→短冊流し→あひる、の順だね。 今回の芥川賞、小谷野は「コンビニ・あひる・ジニ」がよかったそうで、候補作のレベルが 「こんなに高いのはこの対談シリーズを開始して以来、はじめてじゃないか」と。 一番高評価してたのはコンビニ。読んだ後、「一時期、村田沙耶香漬けになっていた」んだってさ(笑) では以下、各作品評。 (ネタバレ注意) 『美しい距離』――これは小谷野がかなり叩いていて「お涙頂戴」「説教臭い」と言った他、 本作にはコーラが父を亡くした実体験が反映されている、との小澤の意見に対し、だったらそれを 「もう少しそのまま書けばいい」「山崎は事実を書くことからはじめた方がいい」と、いかにも彼らしい発言を返すね。私小説派だもんな。 ここだけじゃなくて全体的にさ、穏やかに各作品の良点を抽出しようとする小澤と、本音をばんばん言う小谷野の姿の対比が面白い。 小谷野が鋭く突っ込んで、小澤がそれをフォロー、みたいな。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/958
959: May ◆gnhRUgKoeR6v [] 2016/09/04(日) 16:45:44.21 ID:OyYiA8Xm (つづき) 『ジニのパズル』――小谷野「最初と最後がよくない」中盤の「朝鮮学校のところだけがいい」「文章は下手」 いや、文章が下手とは思わなかった。個性の範囲内だろう。 「これ一発で終わる感じ」……は、わかるかも。次に何を書くのか予想できない。 しかし、次作にも僕は期待している。 小澤「どこか八十年代の村上龍や村上春樹を読んでいる感じがしました」 「独特のボイスがすごくある人だと思うんですね。新人賞受賞のことばやエッセイを読んでも、作品と同じ熱を感じる」 「さわやかな青春小説の王道をいっていて、若い人には非常にいい作品」 うむ。独自の文体を持っている人ではあるよな。あと若い人、か。 ……少なくとも、ジニは現在18歳の僕が読んで良いと思ったとだけ、書いておきます:) 『コンビニ人間』――小谷野がひたすらに褒めているね。 「ノベルというのは長編のことですが、もともとは「変な」という意味で、人間の変わった部分を書くのがノベル」 「そういう意味では正統的なノベル」と。 本作、彼の尼レビューではどう面白かったのか理由が書かれていないので不満だったのだが、これによると、 「一日のスケジュールを決めてある」ので「マニュアルに則って行動しようとする感覚がよくわか」るのだとか。 それに小谷野自身、毎日コンビニに行っているから内容がよく理解できたともあり、これで割と納得した。 小澤「村田さんの作品の中では毛並の違うもの」「かなりマイルド」 「主人公の変人ぶりも、やばいというより共感を呼ぶ範囲」 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/959
960: May ◆gnhRUgKoeR6v [] 2016/09/04(日) 16:46:49.80 ID:OyYiA8Xm (つづき) 村田沙耶香は「授乳」を読んだくらいで、相当にヤバいなと思ったものだが小澤の発言を信じるに、どうやら普遍性の高い作品みたいだね。 読まなきゃ(汗 さて、対談でちらっと話が出たんだけど、小谷野は今、『芥川賞の偏差値』という題の本を書いているそうな。 それでコンビニ人間、「芥川賞受賞作で三本の指に入るぐらい面白い小説」だった為に偏差値は72にしたんだって。 ここまで褒めるとは、ホントに面白かったんだろうな〜? しかしその本、気になるね! 福田和也「作家の値打ち」の芥川賞ver.といった趣だろうか。 刊行された際は買おうと決めた。ブックガイドとしても役に立ちそうだし。 『短冊流し』――小谷野「いつも同じようなことをやっているとしか思えなかった」「自分の体験とはまったく関係ないところで 仮構して、プラモデルを作るみたいな感じで、緻密にちくちくと物語をつくっていく」 そして作者に「一度私小説を書けと、私は言っておきたい」と。 小澤は前二作に比べると「小品過ぎ」て「スケッチ程度にしか感じられなかった」ものの「強く印象に残る描写もいくつかあ」ったと。 だいたい同意。本作、描写はうまい。が、何かいかにも「文学」って感じで、心を揺さぶる所がなかったんだよな。 余談になるが、高橋弘希は新潮の2015年8月号に興味深い短文を発表している。漫画家の荒木飛呂彦による新書本の書評なのだが、 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/960
961: May ◆gnhRUgKoeR6v [] 2016/09/04(日) 16:48:06.16 ID:OyYiA8Xm (つづき) その中に自身もかつて漫画家を目指していたという記述があるのだ。「画力が小学生並みである」と言われた彼は、 この新書を読んでまた漫画を描きたくなったので担当のコネを使い、新潮社の漫画雑誌「月刊@コミックバンチ」に何か 発表するかも、という旨の内容。 漫画家を目指し、諦め、そこから小説を書くに至る経緯を細かく私小説にしてみたら、より広い読者を得られるんじゃないか。 と、僕は思った訳だ。純文学になるかはわからんけど。あと漫画、描いてみたらいいじゃん。普通に読んでみたいぜ? 『あひる』――小谷野「ダブル受賞ならあると思った」「不気味さがいい。しかも、まるであったことをそのまま書いている感じがいい」 小澤の発言「あんな家があったら怖すぎます」に「そこがいいんです。幽霊も出てこないのにホラーなんだから」と返す小谷野。 こわい話なんだろうか……? と、そんな感じの対談でありました。面白かった。バックナンバーも漁って見ようかな。 (終わり) http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/961
962: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/04(日) 17:40:32.58 ID:mP2zVH90 メイさん感想乙です。ブログにUPしとくね。 新聞でも時評でも関係なく、 ブログにUPしてもいいと思ったものはしていくよ。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/962
963: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/04(日) 18:52:56.05 ID:mP2zVH90 過去にブログUPされた感想を新ブログにUPするのも優先で、 すぐできないのはすまんが。 朝方にまとめてUPする習慣がついてきた。早朝に載せるわ。 今日は「教団X」を50Pくらい読んだ。 やっぱ読書人読むの明日にするわ。目がしょぼしょぼしてきた。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/963
964: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/04(日) 21:36:25.96 ID:mP2zVH90 先月、新潮さんはツイッタで8月2日にはラインナップを発表したのに今月は遅いな。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/964
965: この名無しがすごい! [] 2016/09/05(月) 03:36:56.30 ID:PDbueJ3V >>958 小谷野さんて、ナオコーラのスレにもいるような気がするんだよね(苦笑) http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/965
966: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/05(月) 06:37:49.34 ID:MXgBDhOB >>965 まさか、文学板のスレを全部ロムられているのかな(苦笑) http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/966
967: この名無しがすごい! [] 2016/09/05(月) 11:33:54.38 ID:QEUIxDPm 小谷野は雑談スレも見てるのかww http://echo.2ch.net/test/read.cgi/book/1472455497/39 39 : 吾輩は名無しである2016/09/04(日) 10:36:50.05 郷田が二歩で反則負けとかこんな痴呆棋士引退しろってのww 小谷野敦 ‏@tonton1965 · 22 時間22 時間前 こないだも二歩やったじゃないか。将棋棋士って学力低下してるのか。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/967
968: この名無しがすごい! [] 2016/09/05(月) 14:48:38.89 ID:PDbueJ3V 今月号のすばるの表紙がツイッターで晒されてる。 内容的に買わない感じ。編集長変わったらしいけど、つまらなくなってしまうのか心配だ。 それにしても今月は新潮の情報が遅い。 誰か原稿飛ばしたのかな。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/968
969: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/05(月) 17:28:12.58 ID:MXgBDhOB スレの進行ペースが遅いから、985くらいになったら次スレ立てにトライする。 明日かな。 あとで、読書人の対談の感想を落とす。 >>967 きっと見てるよ。前々からそんな気が…。 >>968 ほんとだ。二瓶さんが地道に書いてる。新潮さん、UPするの遅いね。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/969
970: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/05(月) 18:43:48.24 ID:MXgBDhOB 新潮さんが表紙をUPした。 新潮2016年10月号 https://mobile.twitter.com/Monthly_Shincho/status/772722619934138368?p=v 高橋有機子が2作目書いてる。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/970
971: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [] 2016/09/05(月) 19:10:16.47 ID:MXgBDhOB 文學界が尼に表紙と内容紹介をUPした。 水原涼が書いてるな。 文學界2016年10月号 ▼石原慎太郎×斎藤環 「『死』と睨み合って」 ▼柄谷行人×高澤秀次 「中上健次と津島佑子」 ▼特集 藝能春秋(ナビゲーター=九龍ジョー) *連続インタビュー 坂東巳之助・藤間勘十郎・神田松之丞 *寄稿 茂山童司・立川吉笑・玉川太福・安田登・黒田夏子 *巻頭グラビア 市川海老蔵「怖いほどの美貌」(写真・篠山紀信) ▼創作 宮内悠介「カブールの園」/樹のぶ子「私が愛したトマト」/ 荻野アンナ「Credo」/岸川真「坂に馬」/水原涼「ふゆり」 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/971
972: May ◆gnhRUgKoeR6v [sage] 2016/09/05(月) 19:36:36.52 ID:gFe++zNp どれを読もうか迷うなあ。すばる、文学界、(ひょっとしたら)群像辺りかなあ。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/972
973: この名無しがすごい! [] 2016/09/05(月) 19:53:01.41 ID:PDbueJ3V 群像は誰が書いてるのか発売日までまったくわからないとか。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/973
974: May ◆gnhRUgKoeR6v [sage] 2016/09/05(月) 19:55:05.03 ID:gFe++zNp 過去の傑作の再録号みたいだしな。執筆陣次第、だね。買うかは。 他に現代作家のエッセイやインタビューとか載るんだろうか。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/974
975: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [sage] 2016/09/05(月) 19:55:59.31 ID:MXgBDhOB 群像はいつもギリギリだよな。 でも1500円もする記念特集号らしいから期待できそうだ。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/975
976: 住人B ◆04IPYV3Pv6 [sage] 2016/09/05(月) 20:05:09.58 ID:MXgBDhOB <週刊読書人9月2日号掲載【対談】小谷野敦+小澤英実「芥川賞について話をしよう第10弾」感想> 半年間で芥川賞候補作に選ばれた各作品について語るこの対談の感想は、 いつもより比較的長めになる。最後までお付き合い願えればと思う。両氏による各候補作への指摘についての各感想を述べた後、 最後に少しだけ総括する。 山崎ナオコーラ『美しい距離』 小谷野先生は酷評し、小澤先生は擁護の姿勢で会話がはずんでいる。 自分は「美しい距離」を読んでラストで涙ぐんだので、 頭の片隅で「小澤先生頑張れ」コールを死ながら読み進めた。 本作だけで対談の1/3〜1/2を費やしている。 それだけ議論の余地があるのだろう。 読者によって、反応が真っ二つに分かれる作品のようだ。 酷評するか、褒めちぎるか。 芥川賞の選考委員は、ほとんど否定派だったのが悔やまれる作品だ。 それと、この対談から、女性が男性の一人称で小説を書く厳しさを感じた。 (逆も、しかりだろう) 二人のご意見とも、9割は分かる。特に、小澤先生の「ナオコーラは通俗小説に行くべき」には、 誰もが、うんうん、と頷くだろう。 残り1割について。小谷野先生はナオコーラに、「事実をそのまま書いた方がいい」と発言している。 自分は某誌の編集者と仕事をしたことがあるけれど、小谷野先生がアドバイスしているような作品を 編集者は嫌うのですよ。もちろん誰が担当になるのかによって変わるだろうし、 自由に書かせてもらえる作家もいるのだろうけれど。 自分はいくつかコーラの作品を読んでいる。この人は私小説は向いてないんじゃないかな、と。 正直なところ。申し訳ありません。 例えば西村賢太の私小説だと、文体からして実直で古風な魅力があるし、自虐が過ぎれば過ぎるほど その文体が生えてくる。文学への情熱を語るときもマッチしている。が、ナオコーラが私小説をやったら、 あの感性だけの文体で、少しの説教臭さというスパイス込みの内容を語られたら、ちぐはぐな気がする。 コーラの作品は、すべてが読むべきものではないけれど、私小説は読みたくないですな。 (つづく) http://echo.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1471010763/976
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 26 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.008s