[過去ログ] 現行の新人賞というシステムに失望している (412レス)
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86: 2012/09/09(日)20:05 AAS
>>85
仰る通りです
変わるには、変わる前があるからこそ、変化がわかる
その変わる前の心をどう描くか、それがわたしにとっては重要なのです
例えば「むらさきの匂へる」ですが、「夢はみたのですか」という
問いかけから入りました。当然に説明ではありません
主人公は満開の桜の枝が張り出した疎水に沿って歩いている
という描写は入れました。で、主人公の心理ですが
風景描写のなかに反映させているつもりなのです
読者の想像は風景描写によって引き出されますが
それと同時に風景を見ている主人公の心の動きも一緒に想像
できないものかと企てながら描いております
風景を想像しながら、その風景の中に主人公の心の動きを感じ
一体この主人公は何者であり、何をしようとしているのか
読者に興味を持たせます。興味を持たせるためには読者の心を引き込む
描写力がひつようでしょうが……
そこで、恵子の姿がでてくる。恵子と主人公とはどんな関係なのか
前の風景描写にそれらしき匂いを漂わせているので、読者はその線で想像する……

こう書いてくるとお分かりの通り、読者の想像は小説の進行とともに
呼び起こされるのです。が、冒頭で、二人が置かれたシチュエーションとか
関係とか、これまでのいきさつとか説明したら、読者の想像は限定されてしまいます
小説の進行ともに、登場人物がどういう心の持主か、次第に明らかになる設定なのです
その設定は説明しておりませんので、読者によって感じ方が微妙に違うでしょう
読者の感性と想像に委ねているからです。だから、逆にいうと小説に深みがでるのです
それから、心とは揺れ動くものです。だから、最初に説明的に限定しては
揺れ動く様を、小説の進行とともに読者が瑞々しく感じながら
想像でき難くなるのだと思います
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