韓非子について語るスレ2 [無断転載禁止]©2ch.net (470レス)
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1(1): 2015/12/27(日)13:03 ID:aI6vtvExO携(1/2) AAS
韓非子について語りましょう
前スレ
俺の愛読書。韓非子のスレが一つもないから立てた。
俺は韓非たんが中国で最も偉大な思想家だと思ってる。
韓非たんファンはこのスレに集合しる。
2chスレ:chinahero
451: 2022/09/30(金)13:15 ID:GP3uqJMT0(31/50) AAS
現代中国では庶民に至るまで、『韓非子』の考え方が浸透している。
452: 2022/09/30(金)13:15 ID:GP3uqJMT0(32/50) AAS
さすがに、『韓非子』ほどドライではないが、日本人の情緒で中国人に接すれば、《信ずれば則ち人に制せらる》どころか、資産を吸い取られた後にお払い箱にされる。中国大陸に進出した日本の企業を思い起こせばすぐに理解できるだろう。
453: 2022/09/30(金)13:16 ID:GP3uqJMT0(33/50) AAS
名君は二つの柄(え)を握るだけで、臣下を統率する。二つの柄とは刑・徳のことである。刑・徳とは何か。罰を加えることを「刑」といい、賞を与えることを「徳」という。臣下というものは罰をおそれ賞をよろこぶ。君主が二つの柄を自分の手で握っていれば、臣下を「刑」でおどし「徳」で釣り、思いのままにあやつることができる。
454: 2022/09/30(金)13:16 ID:GP3uqJMT0(34/50) AAS
「刑・徳」はつまりは「アメとムチ」で、「徳」とは「アメ」にほかならない。『韓非子』に出てくる「徳」は基本的に「アメ」程度の意味に考えておけばいいらしい。
455: 2022/09/30(金)13:17 ID:GP3uqJMT0(35/50) AAS
「徳」の原義
さて、戦国時代の思想家たちはこの「徳」の概念を意味は違えど重要視していた。そうなると思想家の色眼鏡にかかっていない本来の「徳」の意味とはどういうものだったか。
「徳」という漢字の語源をネットで調べると、諸説あるのだが、一番多く見られる説は
《彳+直+心》
で元々は「悳」という字があってこれに彳がついて「真っ直ぐな心で行動する」が原義になった、というもの。この説は儒家の「徳」と直結するが、その他の「徳」とは縁遠い。
次に多かったのが、
《彳+省+心)》
で、これは《彳+省》に心が後から付いた、というもの。これは白川静『字統』にあるようだ。「徳」あるいは「省」の「目」の上にあるものは呪飾(古代の呪術的なメイク?)を表している。古代の為政者たちは目の上にメイクをして地方を視察したらしい。この視察のことを「省」または「省道」という。呪飾による一時的でしかなかった呪力から、次第に恒久的な内面的な力(他人に影響を与える力)へと変化して、それが「徳」の原義となる。そして後になって、「得」と同音であることから「力を与えられて生成されたもの」という意味で使われるようになった。
456: 2022/09/30(金)13:18 ID:GP3uqJMT0(36/50) AAS
いろいろ調べてみると「直」という字は「省」から派生した字だという。
457: 2022/09/30(金)13:18 ID:GP3uqJMT0(37/50) AAS
「徳」の意味は「ある家系が王権との関係を通して持っている生命力」を意味することが明らかになっている
458: 2022/09/30(金)13:18 ID:GP3uqJMT0(38/50) AAS
「徳」の定義は「天上に源泉する生命力」だそうだ
459: 2022/09/30(金)13:19 ID:GP3uqJMT0(39/50) AAS
「子曰、天、徳を予に生(な)せり。」
460: 2022/09/30(金)13:19 ID:GP3uqJMT0(40/50) AAS
意味は「天はわたしに使命を果たすべき力を与えてくれているのだ」。
儒家が用いる「徳」が道徳的な意味合いを持つようになるのは孟子からかもしれない。
461: 2022/09/30(金)13:20 ID:GP3uqJMT0(41/50) AAS
楚の国に盾と矛とを売る男がいた。かれはまず自分の売る盾の宣伝をした。
「この盾の丈夫さときたら、たいしたものだ。何で突いたって、突きとおせるものではない」
つぎに、男は矛の宣伝をした。
「この矛のするどさときたら、たいしたものだ。どんなものだって、突きとおせないものはない」
ある人がたずねた。
「その矛でその盾を突いたら、どうなる」
男は答えにつまってしまった。
何によっても突き通すことができたに盾と、何でも突きとおすことのできる矛とが、同時に存在することはできない。
462: 2022/09/30(金)13:21 ID:GP3uqJMT0(42/50) AAS
宋の国である男が畑を耕していた。そこへウサギがとびだし、畑の中の切株にぶつかり、首を折って死んだ。それからというもの、かれは畑仕事はやめにして、毎日切株を見張っていた。もう一度ウサギを手にいれようと思ったのだ。しかしウサギはそれきり。かれは国中で笑い者になったという。
463: 2022/09/30(金)13:23 ID:GP3uqJMT0(43/50) AAS
堯・舜、そして桀・紂などは、賢聖、暴君としての両極であり、千年にひとり出るか出ないかの存在である。われわれが考えねばならないのは、そのような例外に属する人物ではなく、ごく平凡などこにでも転がっている輩であり、世の中それが大多数を占める。したがって堯や舜の聖人の出現を待つなどということは、千年に一度の偶然を期待するようなもの、乱世を千年我慢して、ただの一度の治安を願うに等しい。しかも、たとえ堯・舜が出てきたとしても一個人としては自らの能力には限りがある。全体、大多数を治めるには、然るべき地位・権威を盾に褒賞・刑罰をシステマティックに運用していくことが一番である。
464: 2022/09/30(金)13:24 ID:GP3uqJMT0(44/50) AAS
権勢、地位よりもいっそう技術的、テクニックに傾くものとして、君主はいまひとつの「術」を習得しておかねばならない。「術」とは、臣下・部下の操縦術、掌握術であり、功利的行動を人がとり、それゆえ「人を信ずれば、人に制せらる」という教訓から導き出されたものであった。
『韓非子』内儲説上篇に「七術」篇があり、そこで七種類の操縦術を開陳している。
多くの手がかりを集めてそれを突き合わせて総合的、実証的に判断する。
威厳をもって、必罰をおこなう。
能力を発揮させるために、然るべき者に恩賞を与える。
個別に分離独立して意見を聴取し、実績に従って結果責任を問う。
不可解な命令や態度をわざとして、臣下を疑心暗鬼にさせ、また臣下をそれで試す。
知らないふりをして、質問して、どう応えるのか観察する。
意図することの逆のことを言ったりしたりして、相手の反応を見る。
右にいう「信賞必罰」「実物証拠主義」は、改めていうまでもなかろう。
465: 2022/09/30(金)13:24 ID:GP3uqJMT0(45/50) AAS
県の長官であった龐敬は、市の役人を視察し、責任者を呼び出した。しばらく立って対面していたが、別に何も命令せずにそのまま帰した。役人たちは、長官と自分たちの責任者が何か自分たちのことに関して話し合ったに違いないと疑心暗鬼になり、何もしないでも統制がきいた。
466: 2022/09/30(金)13:25 ID:GP3uqJMT0(46/50) AAS
第一には、法律を準則としてそれに忠実に乗っ取る、刑罰と徳を運用における推進力とする。第二には、為政者個人の資質に過度な期待をせず、権威・地位という装置の上で、臣下を掌握する術を会得して政治をおこなう、そうすればどんな凡人君主でも一定の成果をあげることができ世の中の安寧秩序は達成できる。これが韓非の政治論であった。
467: 2022/09/30(金)13:26 ID:GP3uqJMT0(47/50) AAS
韓非子は先輩の申不害から、形名参同術の理論を導入したのだが、韓非子は術的法や厚賞厳罰、君主の権勢などを、形名参同術と密接に結合する形に理論を進展させている。こうした操作によって形名参同術は、形名術に委ねれば自動的に臣下を督責でき、君主は賢智を用いた煩雑な判断をせずに無為でいられるといった申不害の段階から、法と賞罰による威嚇を背景に、より積極的に君主権への絶対服従を強制する段階へと、その威力を増大させたのである。
468: 2022/09/30(金)13:27 ID:GP3uqJMT0(48/50) AAS
国家の要職を占める重臣たちは、その権力を悪用して、さまざまな陰謀をめぐらす。いかにも国家や君主のためにしているかのように見せかけながら、その裏では私腹を肥やし続ける。
469: 2022/09/30(金)13:27 ID:GP3uqJMT0(49/50) AAS
だが法術の士は、どんなに利益を餌にみせられても、決してつられたりはしない。どんなに脅迫されても、決してひるんだりはしない。法術の士は、自分の利益には目もくれず、命を落とす危険も顧みない。
470: 2022/09/30(金)13:27 ID:GP3uqJMT0(50/50) AAS
法術の士が活躍するためには、その価値を高く評価して任用してくれる君主が必要である。そうした君主を韓非子は「明主」とか「明王」と呼ぶ。明主と法術の士。韓非子によってこの二種類の人間だけは、曇りなき叡智を備え、欲望に目が眩(くら)まず、恐怖にたじろがず、決然として国家の前途に深謀をめぐらす、純粋な仕事師、ピューリタン的人間として描かれる。だがそうした人間が出現する保証は、実はどこにもない。
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