[過去ログ] 【A24】グリーン・ナイト-The Green Knight- (164レス)
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1: 2022/08/15(月)12:55 AAS
2022年11月25日公開
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省1
145: 2022/12/12(月)21:31 ID:IsHM64p4(1) AAS
断る
146: 2022/12/15(木)23:24 ID:ngZS8r4k(1) AAS
( ´,_ゝ`)騎士ではないようね
147: 2023/01/11(水)21:02 ID:7j0R3JPr(1) AAS
わけんかんね
ひたすらあくびを噛み殺してたわ
148: 2023/01/13(金)00:12 ID:mM03aUFG(1) AAS
美しい雰囲気映画かと思ったら
終わり方は落語みたいでちょっと面白かった
あの緑の騎士の台詞は「首を落とす」とかけた言葉遊びってことでいいんだよね
149: 2023/01/22(日)06:54 ID:bFeBIOUU(1) AAS
さすがA24、映像美の限りでした。
アーサー王の甥である主人公ガウェインが、騎士としてたくましく成長するというのがこの映画の筋ですが、ストーリーは淡々と進んでいった印象。
ラストで緑の騎士から逃げると、それが恥となり人生を生きることを理解したガウェインは、斬首を受け入れる。
ガウェインの覚悟を見抜いた緑の騎士は、彼を認め、故郷へ返す。
この一度は死を覚悟した経験が、今まで放浪を続けていて騎士になれないガウェインを成長させることとなった。
ガウェインの旅の道中に起こる不思議な出来事の数々が、ダークファンタジーの世界観を創り出していて、とても興味深かった。
緑の騎士がCGではなく、特殊メイクで撮影してたということが1番の驚き。
150: 2023/01/26(木)22:53 ID:kSt5U93X(1/2) AAS
アーサー王の甥、サー・ガウェイン(デブ・パテル)。 その怠惰な性格からか、いまだ正式な騎士になれず、惰眠を貪るような毎日を送っていた。 いつもと同じく女とのけだるい時を過ごしていたクリスマスの日、ガウェインは騎士たちが集うアーサー王の円卓に招かれた。 宴もたけなわな中、人間とも精霊とも区別がつかない異様な風貌の緑の騎士(グリーン・ナイト)が現れ、
騎士たちに「首切りゲーム」を持ちかける。 挑発に乗ったガウェインは緑の騎士の首を斬り落とすが、騎士は切り落とされた首を拾い上げて、ガウェインに「1年後に会おう。今度はお前が首を斬られる番だ」と言い残して去っていく。 さて、1年後・・・ といったところから始まる物語で、
西洋でおなじみの「死神との約束」の物語。 この物語には、おおよそ活劇シーンはなく、どちらかというと怪談めいた雰囲気で進むのが特徴で、そこいらあたりは心得ておかないと、「全然つまらないじゃないの」なんてなってしまいます。 さて、1年後、約束を果たすべく決意したガウェインに、母親は呪を掛ける。 「魔術を掛けた緑の布を腹に巻いて行け、この布を巻いている限り、そなたの首はつながったままだ」と。
旅をする中で、ガウェインが必要とする3つのアイテム(腹布、大刀、馬)を失い、それが再び現れるのも約束事で、この手の趣向は現代のゲームにも取り入れらていることでしょう。 『セインツ 約束の果て』『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』のデビッド・ロウリー監督は、この物語を凝った画面と鷹揚としたテンポで描いていきます。
151: 2023/01/26(木)22:54 ID:kSt5U93X(2/2) AAS
緑の騎士の館にたどり着いたガウェインは、「首切りゲーム」を再開すべく、緑の騎士の前に跪くが・・・ その後の映像表現は『チキンとプラム』『ラ・ラ・ランド』でも用いられた手法。 (ここではフラシュバックではなく、フラッシュフォワードだが) で、オチがやってくる。 むふふふ、落語のようだね。 こういうの、好き。 劇中でも語られるが、緑の騎士は文明に対する自然の暗喩で、「自然は人間の文明を飲み込み壊す存在」というのが西洋的考え。 ここいらあたりは日本とは異なりますね。 また、騎士たる者は、死を賭してでも約束は守らなければならない、約束を守ることこそが騎士の務めで、その精神は現代の契約社会に通じているのでしょうね。 ちょっと暗いシーンが見づらいのは難だが、面白かったですよ。
152: 2023/01/27(金)13:21 ID:dfjMh28M(1) AAS
作者不詳の「サー・ガウェインと緑の騎士」が原作。
以前に原作を手にした際に(J・R・R)トールキンの◯◯の様な謳い文句で非常に紛らわしい売り方をしていて印象がよろしくなかった。
アーサー王の甥、ガウェインを主人公にダークファンタジー的な童話を思わせる語らいで、かなりな観客を振り落とす内容は原作のあらすじだけでも知っていると印象は大分違う。
130分の尺で描きながら緑の騎士が何者だったのかを描かない点はモヤモヤするかもしれないが自分は大いに楽しめた。
153: 2023/01/27(金)21:30 ID:7FMDSKbA(1) AAS
最近ダークファンタジー系見れること多くて嬉しい!
とっても良かった〜〜。最後がお茶目でかわいい〜〜🫶
分かりづらさはあったけど、この映画で伝えたいことはとてもシンプルで良かった!
初めて行った映画館だったけど、音がめちゃくちゃ良くてびっくりした!!
154: 2023/01/28(土)00:25 ID:ET6dfnkt(1/2) AAS
「葉隠」に書かれている「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉は、割と広く知られていると思う。主君に忠誠を尽くすという意味では、騎士道の精神性も似たようなものだ。武士も騎士も国のために命を惜しまないことが美徳とされる。
兵隊もヤクザもいつ死んでもいいと覚悟を決めておかなければならない点で、武士道や騎士道の精神に通じるものがある。天皇陛下万歳と叫んで突撃したり、親分のために体を張ったりするのは、忠誠を尽くすためであり、あるいは忠誠を尽くしているように体裁を整えるためである。
共同体や組織が危機に陥ったときに、忠誠心を発揮して共同体を救うという話は、それほど想像力を働かせなくても誰でも思いつく。だからたくさんの物語が誕生した。他の組織や共同体も絡むから、割と簡単に立体的な物語になる。ある意味で喜劇的だが、物語の中ではあまり注目されないその他大勢は、現実ではたくさん死んでいる。忠誠心が生み出すのは悲劇でしかない。
本作品はやや変化球ではあるが、そういった物語のひとつだと言っていい。主人公のガウェインが、簡単に諦めてしまう弱い心、魔法に頼る依存心、逃げ出したいという卑怯な心から脱し、約束を果たす勇気を獲得する過程を描く。
こういうファンタジーはどうしても国家主義やファシズムに精神性が直結している。では現代の観客に受け入れられないかというと、意外に受け入れられると思う。それは現代人にも国家主義やファシズムの精神性が残っているからで、サッカーで自国のチームを応援する精神性と同じだからだ。危険な精神性である。イギリス人で言えば、ウィンストン・チャーチルの人種差別主義、帝国主義に通じる精神性だ。
155: 2023/01/28(土)00:25 ID:ET6dfnkt(2/2) AAS
しかし本作品はそれだけではない。1年前の約束を果たそうとするガウェインに様々な困難が降りかかる。王国が栄える陰で、死んだ沢山の人々の屍体が描かれる。ガウェインが得たのは忠誠心ではなく、ある種の厭世観だったのではないか。
王国は他国を侵略し、略奪する。自国の民衆からさえも搾取する。そうやって得られる繁栄に何の意味があるのか。ガウェインの苦悩がありありと感じられる。
デブ・パテルの演技は相変わらず上手だ。インド系のこの俳優に主役をやらせたことに、国家主義者が抱く人種差別の精神性をからかう意図があったように感じられた。とても多義的な作品だから、どんな意図があったとしても不思議ではない。アリシア・ヴィキャンデルにひとり二役をやらせたのも、主役のガウェインの二面性に合わせた相手役という意図だろう。この人も演技がとても上手で、幼い精神性のガウェインを可愛がる二人の女性を好演している。この二人の演技が作品に奥行きをもたらしたと思う。
156: 2023/01/28(土)12:11 ID:EZrYdDun(1/2) AAS
2021年のアメリカ&カナダ&アイルランド合作の映画(130分、G) 作者不詳の古典『サー・ガウェインと緑の騎士』をモチーフにしたひとりの男が騎士になるまでを描いたヒューマンドラマ 監督&脚本はデビッド・ロウリー 物語の舞台は14世紀のイングランド そこにある娼館で目覚めたガウェイン(デヴ・パテル)は、アーサー王(ショーン・ハリス)
の甥であるものの、騎士にもなれず不甲斐ない毎日を過ごしていた ある年のクリスマスの夜、アーサー王の宴席に招かれたガウェインは、王の余興のために「緑の騎士(ラルフ・アイネソン)」と呼ばれる異形の伝説と剣を交えることになった 緑の騎士は「俺と戦って、俺に追わせた傷を覚えておけ」と言い、「来年のクリスマスにその傷を受けるために俺を訪ねろ」と告げた ガウェインはその脅しに屈することなく、
緑の騎士の首を切り落とし、彼の持っていた斧を手に入れることになる だが、それから1年経っても、ガウェインは騎士になるどころか、遊び呆けて時間を潰していたのである クリスマスを控えたある夜、病床に臥すアーサー王に呼ばれたガウェインは、「約束を果たせ」と旅路へと向かわされる 王の命令とあって、やむなく出発したガウェインだったが、その道は前途多難の道だった いきなり盗賊(バリー・コーガン)に身包みを剥がされたり、謎の女性ウィニフレッド(エリン・ケリーマン)の頭蓋骨を探しに池に潜ったりと不可思議な出来事に遭遇する
そして、その先には恋人エリン(アリシア・ヴィキャンデル)とそっくりの女性・奥方(アリシア・ヴィキャンデル)とその主人(ジョエル・エガートン)との奇妙な一夜が待っていたのである 映画は原作を少し改変しているものの、ほぼそのままに近い印象
157: 2023/01/28(土)12:11 ID:EZrYdDun(2/2) AAS
原作のモーガン・ル・フェイにあたる役割をガウェインの母(サリタ・チョウドリー)が担っている感じで、「母親が召喚した緑の騎士」というテイストになっている
なので、どこか「母親離れ」的な意味を含んでいて、それがそのまま自立した男として生きる道に通じているような印象を持ってしまう それはそれで間違いではないものの、自分の弱さと向き合う後半の起点となるのが母親というところが本作のこだわりなのだが、このテイストが合わない人がいるような気はした
映画は美術、世界観、雰囲気どれをとっても最高なのだが、いかんせん「画面が暗い」ので目が疲れる 人物はそれほど多くはないので混乱はしないものの、細かな描写を観ようとすればするほどに視神経が持っていかれる印象があった そこそこ長いし、スローテンポなので、休養はたっぷり取ってから
臨んだ方が良いのではないだろうか また、いろんなところで「タロット関連」が登場するので、そのあたりの知識があった方が楽しめる印象 原作に関しては、ガウェインのキャラ造形が違うので、読んでいない方が先入観がなくて良いのではないかと思った 好みは分かれそうな感じではあるものの、絵作りにこだわりが結構すごいのと、後半のあるシーンで「ガウェインの鼓動」が重要になってくるので「音響の良い設備」の方が堪能できるのではないだろうか いずれにせよ、今さら「サー・ガウェイン」
をA24が?と思ったものの、直球じゃないところは経営陣の好みだったのかなと思った 個人的にはどちらとも言えないという感じの映画なのだが、最後の緑の騎士のセリフ「Now, Off with your head(それでは、首とともに去れ)」が超
カッコよかったので評価を少しだけ上げたい エンドロール後にも映像があるので、見逃さないように注視したいが、これってオリジナル要素なのかあと思った
158: 2023/01/28(土)23:00 ID:7eL40SHf(1) AAS
キツネ様以外は隙のない映像美。退屈とおっしゃる方々も多いですが、本邦の説話集や近藤ようこの漫画が好きな自分にはとても楽しめる作品でした。アーサー王やロビン・フッドの世界が好きな方はもちろん、安寿と厨子王、小栗判官、身毒丸の話にワクワクした方なら必見です。コクトー作品の匂いを感じとる方もおられるようですね。客人として遇されるあの館の人妻とのやりとりは、直截的な映像やセリフはありませんが、ドキドキするエロスの香りも心地よいです。 大魔神かよ、と思わせる風体の緑の騎士、結局何者なのかは明かされませんが、お話の結末は全くもって因果応報、仏教説話そのものですね。 終始、陰気で不毛なブリテンの大地を、情けなくてカッコ悪いボンボンが一発逆転を狙って流離う、ガラスのない狭い窓から差し込む曇天下の心もとない自然光と、蝋燭の光だけにかすかに照らし出される、夢とうつつの境界で繰り広げられるもの悲しいファンタジー、つかの間の現実逃避が出来て楽しかったです!
159: 2023/01/29(日)20:00 ID:Aiv/QwJu(1) AAS
アーサー王夫妻の「私たちはお前の可能性を信じちゃいけないとでも?」みたいな焚きつける姿勢と中世のインフルエンサー稼業。
うつし世の時空感と夢とが『サラゴサの写本』よろしくマーブル状で、永い年月をかけて静かに朽ちるのも何かや何かを噴出しながら刹那に散るのも大きな違いはないのだよ、という価値観が見える。ただ個人的にはキッスと射精は等価じゃないと思うんだけどな。
160: 2023/01/30(月)22:56 ID:CnsQ4Sac(1) AAS
絶賛している人でも ウトウトしかけたとか、眠りかけた、ちょっと寝た・・・ なんて言ってる人が多い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ じゃあ ツマンナイんじゃないいいいい!!!!!! 正直になろうよ!! 別にバカだと思われてもいいじゃない。 ガサツでバカで、アート映画を理解する能力がないでいいじゃない。 金払ってんだから。 まずいラーメン褒める奴いないだろう。 まずいはまずい、つまらんはつまらんと正直に言っていいんだよ。 自分にリテラシーがないからと忖度する必要ない。 料理の知識ゼロでも、美味いものは美味いじゃないか!! 映画だって同じだよ、知識見識無くても面白くないならそれは料理人の責任。 クッソツマンナイ映画。それ以上でもそれ以下でもない。 絶賛してる人も、きっと来年には忘れてる。 人生ナンバーワン映画には絶対ならないと思う。
161: 2023/01/31(火)10:25 ID:Qg5Cf7tp(1) AAS
映像やってるかたから昨年ナンバーワン映画と勧められていなければたぶん見ませんでした。
映画館で見てよかった、音と光と映像が素晴らしいアーサー王のへなちょこ甥っ子の物語。やはりストーリーがあまり好みではなく、同行者はすこし退屈したというか長く感じたそうです。まあそうだよね。見終わってから「ア・ゴースト・ストーリー」の監督と知りさもありなん、と思った。
いま朝に明けてゆくビル群を眺めながらこれを書いているが、そういう風景を見なれていると村、森、動物たち、すこし恐ろしいものたち、が強烈に恋しくなったりする。いつでもこの現世に帰れるならば、ガウェインの世界に迷い込むのも悪くないかもしれない。巨人のシーン、ずっと見ていたかったしきっと忘れない。
しかしこの時間は田町でガサッと人が降りるんだな。映画には関係ないけど新しい発見をしました。
162: 2023/02/02(木)12:24 ID:ppEsPmEM(1/3) AAS
原作「ガウェイン卿と緑の騎士」をもとにする映画です(作者不詳、14世紀のイギリスで成立。現代の英語に翻訳したのが、トールキン)。これら作品のさらに大元(おおもと)は当然「アーサー王物語」です。
他の方も書かれている通りのダークファンタジーもの。
日本ではちょっと該当するカテゴリや、参考になるゲーム・小説などがないなぁ…という印象です。一般的に想定される(ライトな)ファンタジーものとは違いますので…。
映画としては字幕がやや読みにくい(ただこの原作の根底に流れるものがキリスト教文化であり、それを前提としているため、仕方がない部分もある)点はあるものの仕方なし、というところです。
また、上記に書いたように14世紀のころの作品の映画化であるため、字幕そのものもマニアックならセリフ(元は当然英語)も極端にマニアックな語が登場し(特にキリスト教文化、騎士・貴族文化等。単語関係で押してくる)、「やや」日本で放映することを想定していないのかなぁ…という印象はありますが、それでも今週(11月5週)は数が少ないし、迷ったら推せる一本です。
163: 2023/02/02(木)12:25 ID:ppEsPmEM(2/3) AAS
この作品には「特殊すぎる」論点が含まれていて結構そこがわかりにくい(というか、何が正解なのかよくわからない)点があります。さっそく採点いきましょう。
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(減点0.4/理解が困難/「今日は12月21日なんだ」(セリフ(英語)もこの通り))
・ まず、上記にも触れた通りキリスト教文化で、「今日は12月21日なんだ」からもわかる通り、クリスマスといった語も登場します。
一見すると「何がそんなに減点対象なのか」と思う方も多いかなと思います。
省2
164: 2023/02/02(木)12:25 ID:ppEsPmEM(3/3) AAS
※ 一見すると、「クリスマス」という語が出るため、こちらから逆算できるのでは?と思われるかもしれませんが、クリスマスの日もまた、実は暦法の影響を受けるため、これを軸に決めることはできません。
・ 今のグレゴリオ暦であると考える場合(暗黙に変換がかかっている場合) → 知識がある人が混乱するだけで不十分な字幕。
・ 当時のユリウス暦であると考える場合(変換を要すると考える場合) → 現在のグレゴリオ暦では12月29日になる(14世紀イギリス(ロンドン基準)ではいつをとっても同じ)が、それこそ誰もわからない
※ このように、1582年以前(または、各国ごとに導入年が異なる場合、それ以前)の暦を、グレゴリオ暦に直す考え方・暦の概念を「遡及グレゴリオ暦」といいます。
…という特殊な論点が存在し、「いずれの解釈も一応可能」であるものの、ここまでの理解を求めるのはさすがに無理がありすぎるのではないか…という気がします。
(※参考/「日本において」このことが論点になるのはなぜか)
省2
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