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恋人はアンバー-Dating Amber- (76レス)
恋人はアンバー-Dating Amber- http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/cinema/1662675630/
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47: (神奈川)[110.133.110.15] [sage] 2022/11/14(月) 23:21:54.75 ID:DcnJFWQG 昨今の流れでLGBTQを扱う映画もずいぶんと観てきたが、本作もお手本のような作品だった。 カトリックが中心のアイルランドが舞台とあれば、もうその時点で「ストレート」でない人たちは生きづらい。その生きづらさを乗り越える手段として、エディとアンバーは世間体を保つために偽装カップルとなる…となれば、およそプロットは見えてくる。もう、近いうちに破綻することが見えているからだ。 実際、エディは世間体を気にし続けてアンバーとの「気楽な」関係の維持を欲するが、そのことがアンバーとの距離を遠ざける結果となる。 本作では、レズであるアンバーが自分の性的指向を受容し、ありのまま生きることを先に選択する。そのことにより、アイルランドの片田舎から脱出すること、すなわちどこか別の土地(ロンドン)に行けば全てが解決するのではないかという「安易な」手段を用いずに自分の居場所を確保することに成功する。 他方で、エディはなかなか自分がホモセクシュアルであることを認められない。そして男性性の象徴である軍への入隊にひた走る。 終盤、彼に向けて石が投げられる。アンバーが差し出したのは、彼女がかつてロンドン行きを目指して貯めていた軍資金であった。(それも、男女の営みの場所を提供することの対価として得た) エディは、ひっそりと彼女にだけ「ゲイである」ことを認める。彼はアンバーにも来て欲しいと願うが、アンバーは残る決断をする。なぜなら、彼女は別に逃げも隠れもしなくて良くなったからだ。 エディは、入隊のトラックに乗らずに電車に乗る。行き先はわからない。彼が自分自身を受け入れて、地元に戻る日は来るのか…。そんな余韻を残した終わりであった。 2人で撮ったプリクラは、かつて同じ境遇・心境にあった戦友同士の世間に対する必死の抵抗であり、互いがそれを手にして各々の人生を歩んでいくという終わりは、思わずエールを送りたくなる着地であった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/cinema/1662675630/47
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