[過去ログ] 対峙-Mass- (70レス)
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59: 2023/02/21(火)21:21 ID:bnlQCn4q(1/2) AAS
四人の人間(二組の子供を亡くした夫婦)による密室劇。
密室劇には古典的名作として『十二人の怒れる男』があるが、あのスタイルである。映画の殆どは一つの部屋の中だけで展開する。
テーマも趣も異なるので横並びで比較するのはあまり意味をなさないが、密室劇の新しい名作を産んだといっていいクオリティだ。

広義の「ドラマ」を”人間の葛藤を描くこと”と定義付けるのであれば、その意味では今作はほぼ全編が”葛藤の塊”である。
そしてそれを演じる役者たちは演技とは思えないほどリアル。観ている者を引き付けてやまない。素晴らしい。

米国で頻発する銃乱射事件の加害者、被害者双方の遺族が対面して話し合う。それがこの作品の全てである。
純粋な密室劇で、事件の回想シーン等は一切ない。事件現場である今は荒涼とした学校の跡地が四人の心象風景や過去の悲劇を表すシャレードとしてとして挿入されるだけだ。「語りたくない記憶」である事件の断片が少しずつ、時に重苦しく、あるいは激しく爆発的に吐露されて全貌が見えて来る。
時間経過も四人の会合が映画とリアルタイムで進む、極めて直線的でシンプルな描き方。
それが全て効果的に効いている。

ただ、メインの登場人物も四人なので、画的にはあまりに変化がない。ゆえに緊張を維持するのがしんどくて、飽きが来てしまう時間があるのも否めない。
事件ではなく、それぞれの夫婦の日常を会合と平行して描くのであれば、また違う効果があったかもしれないが…それでせっかくの作品が台無しなるような気もする。
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