今こそ核を保有すべきか? 議論歓迎スレ (691レス)
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610: 2013/05/25(土)02:06 ID:WE++2yfv0(1/2) AAS
冷戦に際して、米ソ間で戦争は行われていない。核戦争の危険から米ソ間で戦争は起こり得ない。相互確証破壊の下で、覇権国は相互に決定的ダメージを受ける覇権戦争を避けようとする。戦争は核の存在によって不可能である。
しかし、ソ連は崩壊し、米ソの二極構造は崩れた。戦争を経ずして構造変動が起こった際の説明変数として、宥和政策は非常に有効である。
地政学的に、アフガニスタンはペルシア湾への接近路として重要な国である。湾岸諸国の石油輸出産業の要であるホルムズ海峡を、自国の行動範囲内に置くことで湾岸産油諸国や西側諸国のエネルギー安全保障を牽制することができる。
したがって、ソ連は武力介入という手段でアフガニスタンを自国の影響下に置こうとした。しかし、アフガニスタンでの戦闘は、ムジャーヒディーンに対する米中などからの軍事支援によって、次第に膠着状態に陥っていった。
ゴルバチョフは、戦争の過剰な負担の軽減を目的に、1988年12月の国連総会における50万人撤退演説を経て、実際にアフガニスタンから撤退することになる。ここで西側諸国はソ連からの勝利という確信に至る。
その確信とは、ムジャーヒディーンなどを通じて、持続的にソ連に対して圧力を加え続けたことで、ソ連の宥和的行動を引き出したという戦略的成功である。
さらに、中国が要求する南沙諸島の領有化をもゴルバチョフは承認し、カンボジアに駐留していたヴェトナムへの支援を停止すると、中国にとっての主要な脅威はほとんど消滅したのである。
このように、ゴルバチョフの一方的な宥和政策はソ連の衰退と中国の台頭を招いたことで、相対的パワーの格差が急速に縮小し、構造変動を引き起こしたと考えられるのである。
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