今こそ核を保有すべきか? 議論歓迎スレ (691レス)
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604: 2013/04/26(金)02:38 ID:K1DXt+lg0(1/2) AAS
(コリン・グレイ)
現在の中国の状況を解くカギは古代ギリシャの戦史家、ツキディデスの観察にすべてが集約されてきます。つまり外交政策の対立や戦争が起こる原因というのは「恐怖」と「名誉」と「利益」の三つにある、ということです。
まず「恐怖」ですが、これは中国にとって「国土の周りを囲まれてしまっている」という恐怖ですね。これは第二次世界大戦以降に領土を拡大しすぎてしまったことによる自業自得的なところもあるのですが、周辺の様々な国々、
つまり北はロシア、西はインド、南はベトナム、東は台湾・南北朝鮮など、地理的に囲まれていることがあります。またそれとは逆に、アメリカや日本を始めとする国々も、この中国の台頭によって恐怖を感じていることも重要です。
次に「名誉」ですが、これは中国の統一に関係してきます。中国は日清戦争以降に諸外国から奪われた土地と政治的な影響力を取り返すという目標、すなわち中華帝国時代の栄光を取り戻そうと考えていますし、
台湾を取り込んで「再統一化」するのを皮切りに、東アジアの地域覇権へと向かうのは全く不思議なことではなく、むしろ自然な流れと言っていいでしょう。
「利益」ですが、マラッカ海峡を始めとする、中東への石油ルートと貿易ルートの確保があります。すでに述べたように、このような「チョークポイント」を支配することは中国の利益に適っています。同じような意味で、
日本にとっての利益は中東・ヨーロッパへの貿易ルートである台湾海峡の安全なのですが、ここを中国によって内海化されてしまうと日本側の「恐怖」のレベルも急激に上昇することになります。
またアメリカもインド洋へ展開するためにマラッカ海峡や台湾などには死活的な利益を持っているのです。
このような戦略的な状況から考えて、中国が経済の発展とともに「海」のほうへ手を伸ばしてくることは確実であり、これが日本やアメリカにとっても脅威になるのは時間の問題なのです。
省1
605: 2013/04/26(金)02:38 ID:K1DXt+lg0(2/2) AAS
リアリズムとは
国際システムはアナーキー(無政府)の状況にあるので、各国は原則として自らの主権と独立と繁栄を自らの手で確保しなければならない。各国は常に軍事力を中心とする自国のパワー(国力)を高めようと努力することになるが、
ある国のパワーの増大は他の国のパワーの相対的低下を意味するわけであるから、すべての国家が同時にパワー・ポジションを向上させることはありえない。そのため、自国と他国とのパワーの比較が国家にとっての最大の関心事となり、
国際政治は不可避的にパワーをめぐる国家間の競争と対立を基調とすることになる。そして、主権国家の上に立つ権威が存在しない以上、競争的・対立的な国際政治は各国のパワー関係によって調整・管理されるほかない。
このように国際政治の対立的側面を強調し、国際政治における軍事力の役割を重視するリアリズム学派は、その当然の帰結として、安全保障を、「国家が、自国の領土、独立、および国民の生命、財産を、外的による軍事的侵略から、
軍事力によって、守る」といった形で定義することになる。
伊藤貫:「中国の『核』が世界を制す」
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