【公共事業】「コンクリートから人へ」の過ち正せ (92レス)
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18: 2013/02/02(土)06:03 ID:P/gBG1jT0(1/2) AAS
社説:物価目標と日銀 政治への従属を憂う
毎日新聞 2013年01月23日 02時33分
中央銀行の歴史上、重要な転換点となるのだろう。日銀が政府と共同声明を発表し、年率2%
の物価上昇を目標に、期限を定めず金融緩和を実施していくと表明した。
日銀と政府の連携自体、決して悪いことではない。だが、今回の取り決めは対等な関係にある
者同士の連携とは言い難く、事実上、政治家の要求を日銀がのまされた一方的なものだ。今後、
どのような事態を招くのか、憂慮せずにはいられない。
主に二つの問題点を挙げたい。
まず、財政への影響だ。
今回、「目標」となった2%の物価上昇率だが、過去20年の間、継続して達成されたことは
ない。そうした高い目標を、声明のように「できるだけ早期に実現」しようとすれば、遅れを
理由に政治家の無理な追加緩和要求が増すのではないか。
積極的な金融緩和とは、単純化すれば、日銀が新たにお札を刷って銀行から国債などを大量に
買い増すことだ。日銀が国債を買えば買うほど、政府は当面の金利上昇(国債価格の下落)を
心配せずに、借金を増やせると考える。財政再建の遅れや、一段の悪化を誘発しかねない。
短期的にうまくいっても、どこかの段階で、財政の持続性に無理があると市場が判断すれば、
金利が高騰を始めよう。抑制しようと日銀がさらにお札を刷れば、許容範囲を超えたインフレ
が起きる。多くの国民が増税を強要されたのと同じ痛みを味わうことになるだろう。
二つ目の懸念は、政策の決定過程が見えづらくなり、責任があいまいになることだ。安倍政権
は、復活させた経済財政諮問会議を日銀の政策の成果を点検する場として使おうとしている。
同会議に限らず、新たな政策変更が事実上、日銀の金融政策決定会合の外で固まる恐れがある。
政治が指示したことを日銀が実行し、責任は日銀に、というのでは、無責任な政策が取られる
ことにならないか。そのツケが経済の悪化や混乱という形で後々、国民に回ってくるのでは困
る。
いずれの懸念も杞憂(きゆう)に終わってくれればいい。だが、日銀が政治に従属する方向へ
かじを切ったことで、懸念が現実味を帯びている。その責任は、日銀にもある。この1〜2カ
月だけでなく、政治家が都合よく日銀に圧力をかけることを許してきた結末が今回の声明文だ。
98年の新日銀法により、日銀の政府からの独立性は高まった。しかし、それが国民に広く支
持、尊重されるための努力を日銀がどれだけ重ねてきたかということである。法律を変えなく
とも、今回独立性はあっさりと低下した。その現実を日銀は真剣に見据えねばならない。
外部リンク[html]:mainichi.jp
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