[過去ログ] なぜ教育現場は治外法権が成立しているのか 2 (433レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
171: 2016/04/16(土)12:16 ID:oN/6vrEy(12/17) AAS
「ほんとはこわい『やさしさ社会』」
「やさしさ」は、日本社会において暴力的な言動を正当化する大義にもなります。ネットで起きる炎上事件も、その根底には渦巻くのが「やさしさ」であるケースは珍しくありません。
たとえばこうしたケースがありました。
瑕疵のある言動をしたAさんに対し、激怒したBさんが本人に直接強い批判を投げつけました。その対立は、Bさんと仲の良いCさんの参戦によって炎が大きくなり、さらにAさんをかねてから敵視する多くの第三者によって炎上状態に突入しました。
その結果、AさんはBさんに対して「死んでお詫びしたい」と述べるほどの謝罪をします。これを聞いて、BさんやCさんはもとより大勢のひとびとはさらに激怒し、吊し上げの度合いも進みました。
なかには、Aさんを「命を人質にして脅迫するな!」と断じたひとまでいます。これは、Bさんに対する思いやりの裏返しです。被害者への「やさしさ」が、加害者への無制限の糾弾を正当化しているのです。
あるいは、こうしたケースにおいてBさんを支持しないひとに対し、「怒り悲しんでいるひとの気持ちを考えられないとは、なにごとだ!」と述べるひとも見かけます。これは、先に挙げた「自分の子どもが殺されても、そんなことが言えるのか!」と似た論法です
。「やさしさ」が冷静な判断力を失わせ、想像力を限定しています。糾弾され続けているAさんのことや、自らがAさんの立場に置かれてしまうこと、さらにはそうした状況を招いてしまう社会について、まったく顧みられていないからです。
森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』(2008年/ちくまプリマー新書)森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』(2008年/ちくまプリマー新書)
社会学者の森真一さんによる『ほんとはこわい「やさしさ社会」』(2008年)は、タイトル通りまさにこうした日本社会を分析した一冊でした。たとえば上のケースにおいて、Bさんへの「やさしさ」は、
Aさんを批判(攻撃)することによってより正当化されます。森さんが説明するように、これは社会学では典型的な内集団(仲間/B・Cさんなど)と外集団(仲間以外/Aさん)との関係です
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 262 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.007s