[過去ログ] スレッドを立てるまでもない質問スレッド Part 366 (1002レス)
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408: The OED Loves Me Not (ワッチョイ 8689-dlFE) 2023/08/30(水)12:43 ID:baE19Aon0(14/17) AAS
ラテン語とフランス語については、いくらかでも覚えておれば、
ラテン語そのまま、フランス語そのままの形での単語や文法が、
現代英語に生きていることが実にたくさんある。
それにはいろんな理由があろうけど、やはり、つい200年くらい前までは
イギリス諸島に住む人々はヨーロッパでは田舎者扱いされていて、
自分たちも劣等感を持っていて、何としてでもフランス語やフランスの文化
やイタリア語(イタリア文化)そしてそのイタリア語に非常によく似たラテン語や
ラテン文化を吸収したいとあこがれ続けていて、少しでもお金のある人は
イタリアやフランスなどに留学したり、そこで遊んだりして、ふだんの
イギリスの生活においても、フランス語をしゃべる乳母やお手伝いさんや
家庭教師などを雇って、フランス語などを日常的にしゃべったり
読んだりしていた。
かなり現代に近い時代の例を挙げても、たとえば 1920 年代くらいの
イギリスの中上流社会(upper middle class って言うのかな?)を
描いた Virginia Woolf による To the Lighthouse という小説においても、
その家庭の子供はフランス人の家政婦といつもフランス語でしゃべって
育っているので、小さい時からフランス語がペラペラだ。
そんなふうに育つから、イギリス人であっても大人になったら、イギリス人同士で
しゃべっているときでもフランス語だけでしゃべる時がある。そんなふうに
その小説では描かれている。だから、そんな裕福な階級で育っていない
人が横からそのパーティに参加すると、自分はフランス語なんかを子供時代に
自然に身に付けたのではなくて、大人になってから苦労して覚えたフランス語でしか
ないから、upper middle class のイギリス人たちのあいだでのフランス語での
会話についていけなくてすねてしまう、という場面もその小説では出てくる。
まあ、帝政ロシアでもドイツでもイギリスでも、そしてベトナムでもその他の
いろんな国々において、その現地人たちが現地人同士でしゃべるときに
本来なら現地語であるドイツ語やロシア語や英語でしゃべればいいのに、
フランス語だけでしゃべり続けるという場面も、小説などでよく出てくる。
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