[過去ログ] ホモエロ小説を書くスレ一ページ目 (309レス)
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101: sweet 2007/12/31(月)01:56 ID:HfAAvh+c(11/12) AAS
ども、sweetです。too bitter終了ー。
ところで、主人公とその相手の友人には名前が無いです。
途中で主人公が、相手の名前を叫ぶシーンがありますが、
sweetの脳内では一応、こんな名前というのはあります(笑)。
主人公は相変わらずの名無しですが…
でも、適当に、好きな名前で脳内補完してあげて下さい。あと、
このお話はまだまだ続きますごめんなさい親父にもぶたれた事無いですから。
我慢して、主人公二人と、sweetに付き合ってあげて下さい。
ではまた次回、お会いしましょう。
PS.誤字脱字とおかしな文法には極力気を付けてますが、
省1
102: sweet 2007/12/31(月)04:18 ID:HfAAvh+c(12/12) AAS
年明けてからこのスレ開く人の為に…

明けましておめでとうございます(^o^)/
103: sweet 2008/01/02(水)02:54 ID:8i/zG0yz(1) AAS
皆さんこんばんわ。sweetです。
sweetの絵はあんまり上手くないのですが(苦笑)、頑張って描いてみました。
こんなざっくばらんな絵でも良ければ、挿絵もいずれ…と思っています。
自分のイメージ守りたい人は見ないで下さいね(>_<;)
一ヶ月の限定公開です。
※bitterの二人では無いですよ。年賀状用の絵です。著作権侵害禁止。
それではドゾー。皆さんが良い新年を迎えられますように。↓
外部リンク:imepita.jp
104: sweet 2008/01/03(木)00:50 ID:bIqtO+Ob(1/9) AAS
【作品名】sad bitter
【作者名】sweet
【作品の説明】大晦日から元旦の初日の出にかけてのお話。
いつもより短めになる予定。
大晦日に奴の家で過ごしていた主人公。
二人で出かける事になって…。
105: sweet 2008/01/03(木)01:10 ID:bIqtO+Ob(2/9) AAS
大晦日の夜、俺は奴の家で過ごしていた。
例のクリスマスの時の出来事以来、俺は奴の家に居る事が増えていた。
年越し蕎麦を食べながら、俺も奴も酒を飲んでテレビを見ていた。
奴手作りの蕎麦のダシは美味い。
美味い料理を食べていると酒が進む。
某歌合戦の最後の合唱が歌い終わると、画面が大晦日を過ごす
人々の映像に切り替る。
ゴーン、という鐘の音に合わせるように、画面左端の隅に、
午前零時を示す時刻表示が現れた。
明けたな。と奴が言った。
省3
106: sweet 2008/01/03(木)01:24 ID:bIqtO+Ob(3/9) AAS
初詣、と奴が言った。
徒歩で行ける距離に神社なんかねーだろ、と俺は言った。
奴はにやりと微笑んだだけで、何も教えてくれなかった。
その夜、俺たちはセックスをしなかった。
腹が一杯だったのと、酒が回り過ぎていたのが原因だった。
そもそも、奴とヤるのが目的でも無かったし。
新年を奴と一緒に迎えたかった。ただ、それだけだ。
俺はこたつの中に入りながら横になり、眠りについた。
隣りに奴が居るというだけで、幸福な睡眠だった。
107: sweet 2008/01/03(木)01:37 ID:bIqtO+Ob(4/9) AAS
目が覚めた。
というか、奴が俺を揺り起こしていた。
俺はいつのまにか、奴の手を握り締めていた。
いや、奴が握っているのか。
良く分からなかったが、俺はうっすら目を開けた。
奴の顔が、後ろを電灯に、俺の顔を覗き込んでいる。
微かに微笑んでいるようだ。
行くぞ。
…どこに、と俺は少々不機嫌そうに問い返す。
聞いてなかったのか、と奴が俺の頬を数回、軽く叩いた。
省4
108: sweet 2008/01/03(木)02:02 ID:bIqtO+Ob(5/9) AAS
どこに行くんだよ、と俺は奴の背中に問いを投げた。
奴は俺の質問に答える事無く、淡々と歩みを前に進めている。
俺と奴は、空が白み始めた朝の河川敷を歩いていた。
奴の住処は河の近くで、徒歩でここまで来る事が出来るのである。
しかし、徒歩でお参り出来る神社など、俺には皆目見当も付かない。
土手の上の小道を歩きながら、奴はどこかを目指して歩き続けている。
奴の秘密の場所でもあるのだろうか。
俺は上下黒のジャージ。白いライン入りだ。
奴は白いシャツに、黒のロングコートを着ている。
それから、黒いマフラーだ。
省7
109: sweet 2008/01/03(木)02:15 ID:bIqtO+Ob(6/9) AAS
俺は奴の隣りに駆け寄る。
どうして奴はいつも俺の目の前を歩いているのだろう。
不思議な男だ。
人間が出来ていて生活力があり、かつ容姿端麗で、
女の好みを語りつつ、男の俺を抱く。
そして恋人が居ない。
今は俺が奴の恋人という事になるのだろうか。
良く分からなかった。
俺は確かにこの謎が謎を呼ぶ、俺より僅か身長が上の男に抱かれはしたが、
それと付き合うという事とは別な気もする。
省2
110: sweet 2008/01/03(木)03:14 ID:bIqtO+Ob(7/9) AAS
奴は俺の視線に気が付いて、俺を見る。
髪の毛は黒くて、襟足は短い。
黒が奴の白い肌を引き立てるようだが、朝の冷たい空気が、
奴の像をよりくっきりと鮮明にしているみたいだ。
顎に指を添え逡巡し、寒いのか、と聞いて来た。
それから奴自身のマフラーを首から逆に巻いて外し、
俺の首に巻く。
俺はどうするでも無く、されるがままになる。
黒いマフラーは奴自身の体温で暖められて暖かい。
そしてまた歩き出す。
省4
111: sweet 2008/01/03(木)03:28 ID:bIqtO+Ob(8/9) AAS
俺が聞きたいのは、口にしたかったのは、
俺が奴の恋人なのか否かという事だ。
なのにどうしてこうも奴は、
何も言わせなくする何か、に満ち溢れているのだろう。
それのせいで俺は、何も言う事が出来なくなる。
陳腐に表現すれば、胸の奥が苦しくなるのだ。
だから、ただ黙って奴の後ろを付いて行く事に決めた。
例え奴がこれからどこに行こうとも、俺は付いて行くのだ。
奴が前で、俺が後だ。
数歩分の何かなのだ。
省3
112: sweet 2008/01/03(木)03:51 ID:bIqtO+Ob(9/9) AAS
着いたぞ、と奴が言った。
そこはこっちとあっちを繋いでいる橋だ。
河川の幅はそんなに広い訳では無く、
向こう岸とこっちでは大声を出せば会話出来る程度なのだが、
奴が目指していたのはここらしい。
初詣と橋は何の関係も無い。
俺は益々分からなくなった。
この橋に何か特別な意味でもあるのだろうか。
それとも奴にとってはそうなのだろうか。
橋の真ん中辺りに向かって行く奴の後ろを歩いて行きながら考える。
省1
113: sweet 2008/01/03(木)04:34 ID:ebilruLn(1/9) AAS
何が、と聞く前に、橋の中腹に辿り付いた俺の横から照らし出すように、
眩しい光が輝いた。
見ると、空が地平線の辺りから赤、紫、黄色、青の順にグラデーションになっている。
そしてオレンジ色の、真っ赤に焼けた太陽が、
地平線の向こうからもったいぶる様に、
ゆらゆらと這い上がってくる。
夜明けのまさにその瞬間。
明けましておめでとう。
右隣に立って夕日を眺めるように、橋の手摺に凭れ掛かっていた奴が、
微笑を浮かべて俺にキスをする。
114: sweet 2008/01/03(木)05:10 ID:ebilruLn(2/9) AAS
咄嗟の事で、俺は目を閉じる事が出来なかった。
だが、奴を目の前に感じながら俺はゆっくりと目を閉じる。
唇と唇が重なり合って数秒、静かに離れる。
俺も手摺に凭れながら、
初詣じゃねーじゃん、と唇を尖らせて見せた。
初日の出も初詣も大して変わらないだろ。
奴の言葉には何故か説得力がある。
隣りで太陽に向かって、頭を下げたり手を叩いたり。
俺はみかんを押し潰したみたいな朝日に向かって、
適当にパンパン、と両手を二度合わせた。
省8
115: sweet 2008/01/03(木)05:20 ID:ebilruLn(3/9) AAS
それからこう、と、奴は俺の腹を抱えるようにしながら
身体を前に倒す。
俺は手摺に両手を付いて、体が前に倒れそうになるのを支えつつ、
奴の上半身に押されて自然と頭を下げる格好になる。
わざとやってんのか、この馬鹿。
奴の生暖かな息が俺の耳朶に掛かり、上半身が後ろから抱き寄せられて、
下半身はと言えば、ぴったりと押し付けられている。
俺は自分の中から熱いものが湧き出るような感覚に襲われて、
動けなくなった。
いや、動けない、の間違いだ。
省1
116: sweet 2008/01/03(木)05:36 ID:ebilruLn(4/9) AAS
やめろ、と俺はようやく口を開いた。
何が、と奴はしれっとして答える。
言葉を発した際の息が俺の耳に掛かる。
離れろ、と漸く言いたい言葉が喉の奥から絞り出される。
二礼二拍一礼、ちゃんと理解したか。
奴の一言一言が、近くにあるせいで、やたら大きく聞こえる。
低い声が耳元で、大音量で響くのはどうにも落ち着かない。
俺は寒さから来る生理現象以外で、体が震えそうになるのを押えながら、
ごく冷静に、分かったから、と伝える。
それで漸く奴は俺から離れた。
117: sweet 2008/01/03(木)06:07 ID:ebilruLn(5/9) AAS
奴が俺から離れると、身体を翻し、奴を睨む。
軽く驚いているような奴に対して、
自分の首に巻かれているマフラーを素早く外し、
奴の首に引っ掛けるようにすると自分の方へ引き寄せる。
ほぼ強制的に唇を重ねる。
してやったりだ。
奴が思わず手摺に両手を付くのが分かる。
いや、やられたのは俺の方か。
囲まれてしまっている。奴の両腕に。
118: sweet 2008/01/03(木)06:33 ID:ebilruLn(6/9) AAS
俺は唇を離した。
それから、お互いどちらからとも無く身体を抱き締め合って、キスする。
こんな朝早い時間だから、誰にも見られてないはずだ。
いやむしろ、外だからこんなに体が熱いのかもしれない。
刺す様な空気の中で、寒空の下、俺は奴の体温だけを感じている。
唇から、吐息から、身体から、腕から、足から、全身で。
さっきの軽い口付けとは違う、濃厚なキス。
熱い。
寒い。
熱くて寒い。
省1
119: sweet 2008/01/03(木)07:01 ID:ebilruLn(7/9) AAS
奴の右腕が俺を抱き寄せる。
左手は手摺に付いて身体を支えてるらしかった。
中で舌を絡ませる。
時々、卑猥な音が聞こえる。
俺は奴の脇の下から両腕を入れ、抱き締めてキスに夢中になっている。
奴を強く求めている。
奴も俺を求めている。
互いの体温が体の狭間に篭って暖かい。
ずっとこのままでいたい。
このままでいたくない。
省1
120: sweet 2008/01/03(木)07:10 ID:ebilruLn(8/9) AAS
俺は自分の求めるままに、盛り上がった股間を奴に押し付ける。
身体を強く抱き締める。
奴も俺の尻を撫でさするようにして股間を押し付けてくる。
俺の腰が壁に当たったせいで、強く押し付けられている。
ヤバイ。
こんなところで逝きたくない。
直ぐにでも逝ってしまいたい。
重なりあった上半身から、どくどくと心臓の鼓動が伝わって来る。
奴にも伝わっているのだろうか。
いや、隠しようが無い。
省3
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