[過去ログ] あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -3− (1001レス)
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445: ちよちゃんとぼく。 02/10/25 02:52 ID:TEOClFYO(1/4) AAS
ぼくらはバイクを降り、ヘルメットを脱いだ。
ちよちゃんがうなじをそっとかきあげると、おさげを解いた髪が風に揺れる。
表情はあどけないけれど、普段見ることのないその仕草は妙に色っぽい。
「けっこう疲れたでしょ。腰は痛くない?」
そう言って、自販機で買ったオレンジジュースを手渡す。
2〜30分ほど走っただけなのだが、初めてだと身体に余計な力が入るので、やたら疲れるものだ。
「いえ、全然。もう…何て言ったらいいか、とにかくすごくて。
自動車や自転車とはぜんぜん違うんですね!」
ぼくは頷いて、
「景色の見え方もね」
省1
446: ちよちゃんとぼく。 02/10/25 02:53 ID:TEOClFYO(2/4) AAS
自分で運転したことはないけれど、クルマの方がはるかに快適なのは確かだろう。
雨も風も入ってこない。
暑くも寒くもない。
荷物が積める。
人が乗れる。
オーディオだって聞けるし、タバコも吸える(吸わないけど)。
ロードスターやカブリオレでもないかぎり会話が風に遮られることだってない。
何より、バイクに比べれば段違いに安全なのは間違いないとは思う。
けれど、美しい景色に囲まれその風・その匂いに包み込まれていくこの感覚の前には、
そんなものが一体なんだというのか。
省7
447: ちよちゃんとぼく。 02/10/25 02:53 ID:TEOClFYO(3/4) AAS
「そういえば…」
兄の話がでたところで、ちよちゃんは抱いていた疑問をふと思い出したようだ。
「ジュニアさんのお兄さんは、一人暮らしなんですか?」
榊さんのひとつ上ならまだ高校生なのに偉いですね、と屈託無く言うのだった。
「いや…」
兄はすでに社会人なのだが、おそらくちよちゃんの世界というか常識では、
中学を出たら高校に入り大学へ行くのが当たり前なのだろう。
ぼくはあえてそのことには触れず、
「兄貴は親父と住んでるんだ。ぼくんち親が離婚してるから」
とだけ答えると、
省7
448: ちよちゃんとぼく。 02/10/25 02:54 ID:TEOClFYO(4/4) AAS
「さあ出発しよう、出発!もう充分やすんだし。
この峠をもう少し上ると眺めがいいんだ」
しめっぽいのは苦手だ。
ぼくはちよちゃんが大粒の涙をこぼす前にそう提案して、
わざとらしく空き缶を自販機脇のボックスに突っ込んだ後、バイクに跨りセルを回す。
エンジンは再びドッ、ドッ、ドッという単気筒の心地よいビートを刻み始めた。
「せんぱい…」
ちよちゃんがバイクに乗った後、ぼくは後ろを見ずそう声をかけると、
返事のかわりに「…グスン」という鼻をすする声が返ってきた。
「もう信号待ちも追い越しも無いし、ゆっくり走るから…
省7
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