[過去ログ] 【ふたりはブラクラ】ブラックラグーン vol.2 (980レス)
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402: 2005/07/07(木)17:48 ID:Q36IiWWA(1/5) AAS
燦然と降り注ぐ日差しの下、この街の市場は賑わいを見せていた。
人と物がごったがえし、いくつもの言語が飛び交う。
その雑踏の中を一人の女が歩く。
「えーと、9ミリ1500発、12.7ミリ弾200発、10番ゲージのOOバック弾が300発、RPGの予備弾頭が七本…。」
その女…レヴィはその手の中の物騒極まる買い物リストを読み直し、やおら背後を振り返り、怒鳴りつける。
「おらロック!何ちんたら歩いてんだ!もたもたしてると海に放り込むぞ!」
「む、無茶言うな…。」
たった今彼女が読み上げた全ての品目を持たされたロックはそう呻く。
さんさんと照りつける日差しの中、両手に山ほどの弾薬ケース、対戦車ロケットを背中に背負い、
ずるずると足を滑らせるようにして歩く彼の姿は、さながらゴルゴタの丘に十字架を運ぶキリストの様であった。
数時間前、事務所で暇そうにしていたのをレヴィに見つかり、『買い物行くから付き合え』と半ば強制連行状態で引っ張ってこられ…気が付いたらこの有様である。
「ったく、それくらいの荷物持った位で泣き言言ってんじゃねぇよ。」
「そんなこと言うならダッチに頼めばよかったじゃないか…。」
「バーカ。それが出来たらお前なんかを荷物運びに徴用するか。」
弾薬箱の向こうで、レヴィが面白くなさそうに吐き捨てる。
「あの野郎、朝からどっかに消えちまいやがった。いないもんは使いようがねぇだろ?」
「せ、せめてベニーを…。」
「あー、あいつはこの間何かのCD-ROMが届いてからというもの、部屋から出てこねぇ。」
「CD-ROM?」
「何か日本語とヘンなマークが描いてあったな。こんな奴だ。」
彼女の指が、虚空に日本の『成人指定』のマークを描く。
「…。」
「理解したか?行くぞ。」
「あ、ちょっ…。せめて半分持ってくれって…おいレヴィ!」
ロックはレヴィの背中に声をかけるが、彼女の特徴的なポニーテールはすでに雑踏の中に溶け込んでしまっている。
「…。」
それこそサラリーマンがつくような深いため息をついた後、ロックは事務所への行軍を再開した。
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