[過去ログ] ウィザードリイのエロパロ2 (452レス)
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35: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 2005/05/01(日)22:37 ID:+Zosa2ez(6/13) AAS
<コズミックキューブ 地下3階・6>
「…ホークウインドォォ……」
怨嗟の声を上げる小人の前に、伝説の女忍者は凍りついた。
遠き過去の日がよみがえる。同時に女忍者を守る全ての防御能力が崩れ去った。
「…なぜわしを捨てた…なぜ売った…」
百年前、<魔道王>を僥倖によって斃した後、ホークウインドは<リルガミンの守護者>となることを誓った。
その<契約>に従う<修練>を積めば、あらゆる攻撃と呪文を無効化する。
ただしその代償にはリルガミンに全てを捧げる事を誓わねばならない。
それには、ワードナの迷宮に挑む直前に結婚したばかりの彼女の夫―ディンクを捨てることも含まれていた。
……狂王自慢の忍者軍団の首領が、なぜただの市民を愛したのかは分からない。
<魔道王>に挑むことの恐怖を忘れるための錯覚だったのかもしれない。しかし、
「生きて還れたら、一緒に暮らそう」
そういって口付けを交わした気持ちに、嘘はなかったはずだ。
しかし―。
「……お前は、<守護者>の力を手に入れるために、わしを捨てた…」
小人はにちゃにちゃと口中に泥を含んだような耳障りな声をあげてホークウインドを弾劾した。
「…それだけなら、まだ許せる…。リルガミンの栄光の前には、たかがパン職人など…何の価値もないからな」
血を吐くような当てこすりに、女忍者はがくがくと震えた。
(―その先を言わないで)
声を出して嘆願したとしても、復讐者はそれを聞き入れるつもりはなかっただろう。
「だが、お前は…お前は……<契約>をさらに強化するために、わしを…醜い小人に変え、追放した」
最も愛するものを生贄に捧げることで強化される術は多い。<守護者>の制約もそうしたものであった。
「ちがっ…」
反射的に声が出た。しかし、言い切ることができない。
(あれは貴方を忘れるため…あなたを守るため…)
―<代償>としてディンクの命まで捧げれば、百年の修行を積まずして無敵の力を手に入れることができる。
祭司たちの執拗な誘惑に、ホークウインドは決して首を縦に振らなかった。
だが、事情を話さずに修練に旅立つ旨を伝えたときの、夫のさびしそうな、優しい笑顔が重荷だった。
「―次はいつ会えるのかな」
その言葉に応えることができない自分の弱さを断ち切るために、彼女はディンクを売った。
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