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【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ3【総合】 (525レス)
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ゲーパロ専用
◆0q9CaywhJ6
2005/11/06(日)00:34
ID:QzGWQ/ww(4/7)
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286: ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 [sage] 2005/11/06(日) 00:34:34 ID:QzGWQ/ww <地下11階 第三の質問・4> 仲直りは成立した。次のデートスポットの選択も。 しかしながら、少女はもう一度赤面しなければならなかった。 木の根の迷宮は、そこからはずっと幅が狭く、少年が前に出るわけに行かなかった。 ワードナ少年は、少女のお尻のすぐ後ろを付いていく形になる。 「あ、ああ、あんまり、前、見ないでね」 無茶な要求をしかし、ワードナはできるだけ守った。 おかげで少年は、十数回ほど木に頭をぶつけるはめになった。 「──わあ、綺麗……!」 ワードナがこぶを抑えながら木の根の迷宮を抜けると、そこに二人が期待した光景があった。 沼の向こう側で、ちらりとだけ見えた、<あれ>。 沼の端、杭のように一本だけ立っている枯れ木の上に止まる、美しい鳥。 「逃げないで居てくれたんだ」 気付かれぬように、葦の間に腹ばいになってそっとのぞきながら、少年は呟いた。 「待っていてくれたのよ」 少女がうっとりと答える。 焔のように紅い羽根は、はっとするほど鮮やかなだけでなく、優美さも限界まで詰め込んだ色合いだった。 沼の、深い水に、それは完璧に映えていた。 「──きっと、どちらかが一人だけで来たら、あの鳥は逃げちゃっていたと思うわ。 二人で来たから、仲直りして来たから、ずっとあの木の上で待っていてくれたの」 「うん、そうだね」 少女の想像は、あるいは都合のいい解釈だったかもしれないが、二人にとってそれは何よりも正しい真実だった。 なぜなら、鳥は、二人がたっぷりと見入るだけの時間、そこに留まった後、 両の翼を広げて、二人の上を通るようにして、飛び立ったから。 思わず立ち上がってその姿を追ったワードナたちを、鳥はちらりと見ていったように思えた。 「綺麗だったなあ……」 たぶん、忘れまいと思ってもいつか忘れてしまう、子供の頃の美しい思い出。 でも、いつか必ず思い出す記憶。 少年と少女は、その時、この日のデートのことも思い出すに違いない。 「──ああ、うん。……思い出したさね」 幼い恋人たちが去った後、向こう側の藪の中から美しい影が、頭をぽりぽりとかきながら現れた。 頬がわずかに染まっているのは、照れているらしい。 先ほどまで鳥がとまっていた木に手をかける。それは沼から簡単に引き抜かれ、持ち主の手の中で<魔女の杖>に戻った。 「あの子は、ヒキガエルが大嫌いだった。一番嫌いな敵への、ののしり文句に使うくらいに──。 処女だから仕方ないと思っていたけど、魔女としては致命的な弱点だったわね。 そして、<私>のほうは──今じゃ、ヒキガエルは大のお気に入り。 そうか、<分岐点>というのは、こんなところに転がっているものだったんだね……」 どの時空にも存在する魔女は、感慨深げに呟いた。 愛する者とその思い出がある<自分>と、愛する者をついに得られなかった<自分の分身>に想いを馳せた美女は、 足元にのそのそと這いよってきた両生類に気がついて、にっこり笑いかけた。 杖の先で優しくひと撫でする。 ──ゲコ。 ヒキガエルはひと鳴きして、沼に飛び込んだ。 ──最強の大魔道士の妻は、意外に慈悲深く、義理堅い女だ。 この小さな生き物のこれからの生涯は、ムカデより上等な餌に満ち溢れたものになりそうだった。 唇に微笑を残したままの美女は、上空を飛ぶ紅い鳥──先ほど<自分>と夫がうっとりと眺めた鳥に目を向けた。 「──あんたも、ご苦労さん。おかげで<私>は、いい思い出を作れたよ」 その言葉を受けた鳥は、空中でひと羽ばたきすると、その姿は不滅の焔に包まれた。 一箇所に我慢強く留まり、役目を待つのは、不死鳥──フェニックスにはうってつけの仕事だった。 光と炎を散らしながら去っていく下僕を見送り、しわがれ声の美女は振り返った。 「さて、私も行くかね。──この階層は、<私>が二人居れば十分。宿六のことは、まかせるよ。 私は、そうさね。──<私>よりも私が相性よさそうな相手の説得に行くとするか──」 首に巻いたスカーフを意味ありげに撫で付けた美女は、転移の呪文を唱え始めた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124884172/286
地下11階 第三の質問4 仲直りは成立した次のデートスポットの選択も しかしながら少女はもう一度赤面しなければならなかった 木の根の迷宮はそこからはずっと幅が狭く少年が前に出るわけに行かなかった ワードナ少年は少女のお尻のすぐ後ろを付いていく形になる ああああんまり前見ないでね 無茶な要求をしかしワードナはできるだけ守った おかげで少年は十数回ほど木に頭をぶつけるはめになった わあ麗! ワードナがこぶを抑えながら木の根の迷宮を抜けるとそこに二人が期待した光景があった 沼の向こう側でちらりとだけ見えたあれ 沼の端杭のように一本だけ立っている枯れ木の上に止まる美しい鳥 逃げないで居てくれたんだ 気付かれぬように葦の間に腹ばいになってそっとのぞきながら少年はいた 待っていてくれたのよ 少女がうっとりと答える 焔のように紅い羽根ははっとするほど鮮やかなだけでなく優美さも限界まで詰め込んだ色合いだった 沼の深い水にそれは完に映えていた きっとどちらかが一人だけで来たらあの鳥は逃げちゃっていたと思うわ 二人で来たから仲直りして来たからずっとあの木の上で待っていてくれたの うんそうだね 少女の想像はあるいは都合のいい解釈だったかもしれないが二人にとってそれは何よりも正しい真実だった なぜなら鳥は二人がたっぷりと見入るだけの時間そこに留まった後 両の翼を広げて二人の上を通るようにして飛び立ったから 思わず立ち上がってその姿を追ったワードナたちを鳥はちらりと見ていったように思えた 麗だったなあ たぶん忘れまいと思ってもいつか忘れてしまう子供の頃の美しい思い出 でもいつか必ず思い出す記憶 少年と少女はその時この日のデートのことも思い出すに違いない ああうん思い出したさね 幼い恋人たちが去った後向こう側のの中から美しい影が頭をぽりぽりとかきながら現れた 頬がわずかに染まっているのは照れているらしい 先ほどまで鳥がとまっていた木に手をかけるそれは沼から簡単に引き抜かれ持ち主の手の中で魔女の杖に戻った あの子はヒキガエルが大嫌いだった一番嫌いな敵へのののしり文句に使うくらいに 処女だから仕方ないと思っていたけど魔女としては致命的な弱点だったわね そして私のほうは今じゃヒキガエルは大のお気に入り そうか分岐点というのはこんなところに転がっているものだったんだね どの時空にも存在する魔女は感慨深げにいた 愛する者とその思い出がある自分と愛する者をついに得られなかった自分の分身に想いを馳せた美女は 足元にのそのそと這いよってきた両生類に気がついてにっこり笑いかけた 杖の先で優しくひと撫でする ゲコ ヒキガエルはひと鳴きして沼に飛び込んだ 最強の大魔道士の妻は意外に慈悲深く義理堅い女だ この小さな生き物のこれからの生涯はムカデより上等な餌に満ち溢れたものになりそうだった 唇に微笑を残したままの美女は上空を飛ぶ紅い鳥先ほど自分と夫がうっとりと眺めた鳥に目を向けた あんたもご苦労さんおかげで私はいい思い出を作れたよ その言葉を受けた鳥は空中でひと羽ばたきするとその姿は不滅の焔に包まれた 一箇所に我慢強く留まり役目を待つのは不死鳥フェニックスにはうってつけの仕事だった 光と炎を散らしながら去っていく下僕を見送りしわがれ声の美女は振り返った さて私も行くかねこの階層は私が二人居れば十分宿六のことはまかせるよ 私はそうさね私よりも私が相性よさそうな相手の説得に行くとするか 首に巻いたスカーフを意味ありげに撫で付けた美女は転移の呪文を唱え始めた
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